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女神の瞬き~朱色と黄緑のアイラッシュ


今日も、熱田さんの近くにあるショッピングモールで休憩をする。


ショッピングモールにはいくつか入り口があるがいつも通りたくなる入り口がある。


お花屋さんがある入り口。


このお花屋さん、外に出してある植物が本当に少ししかなくて、あまり売れないのかなと思ってしまう。




並べられている植物の種類は少ないというのは、言い換えてみれば厳選されたものが置かれているということなのか。


植物は季節によって育つものが変わる。


毎週通っていると、どんなものが置いてあるのかだんだんと興味が育ってしまう。


滞在できる時間はそれほど長くないので、寄り道しないよう、メモしていたことをカフェでやってしまおうと計画したのに。


ここ一か月ほど、なぜか気が付くと入り口の花屋さんで立ち止まってしまうことが多くなってしまった。


図鑑の中ではみたことあるけど本物みたのは初めて!な植物が入り口においてあるから。


レジで並ぶところに、お菓子が置いてあるのは無視できるけど、この植物は目が離せ無くなってしまう類のものだった。


とげとげの先が一番濃い赤で、だんだんとピンクになっていく。葉っぱなのか花びらかわからないけれど、とげのついた本体は色鉛筆の「きみどり」にちょうどいい色をしている。


ずいぶんと前に赤い色のアイラッシュカラーを手に入れたけど目が腫れているとか、目が赤いとか勘違いされて終わった。


でもこの植物は色使いが非常に繊細でなんともいいがたい。


蛇の目をみたカエルは恍惚にしびれるときく、私はまさにこの植物にとらえられるまえのハエと化したのか。



MARIOも全身すっぽりと食べられていたし


頑張って目を細めてみたら、人をも食らいそうな恐ろし気な様子にみえなくもない。


でもこの目の前にある、本物の図鑑から飛び出てきた植物のサイズは「掌サイズ」。

ぜんぜん怖くない。


先週も、先々週もじーっと眺めてしまって気が付くと20分ぐらいたってしまっている。


図鑑を眺めて没頭していた3歳ごろになってしまっていたのかもしれない。


40年以上の時を超えて行って、また戻ってくるのはなかなか時間が必要なんだろう。



食虫植物ということはわかったのだけれど、爬虫類を飼っている人が、できるだけ生きた餌をやるように、


この植物にも新鮮な虫が必要なのかもしれないと憶測で考えていた。


ふと、この食虫植物に出会って1か月目にやっと小さな鉢にささっている、育て方のカードに気が付いた。


元気に鉢から伸びている、綺麗な色のとげを触らないようにそーっとカードを見てみた。


*パクパクさせすぎると疲れて枯れてしまいます。

*日光にたっぷりとあてて、水をやってください。

*虫はたべさせなくても大丈夫です。

こんなようなことがかいてあった。

「虫はたべさせなくても大丈夫」


気が付いたら4つ「女神の瞬き」を手に取ってレジへ直行。


4つの小さな鉢は、掌サイズとはいえ、レジに行くまでにお互いにぶつかっていて「パクパク」してしまいそうだった。


間違って私の手を食べて体力を消耗してしまってもね。


適度なソーシャルディスタンスでお持ち帰りできる、2つに量を減らした。


プチBio環境に新たなキャラクターが加わった。
ちょうど雨降りで、湿った土にちょこちょこと飛んでいるコバエが栄養素になるかもしれない。



補足:ハエトリグサは別名 英語で“Venus Flytrap”(女神のハエ取り罠)

というそうです。女神の瞬きではありません。


後日ベランダ菜園担当者のスフィ君により、パックン一号と二号と命名されました。


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