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訪問リハビリ療法士へのよくわからない厳しい目は虚像でもあるのよ、なんて話

マイノリティは辛い。
少数派は肩身狭い思いをして過ごす。「みんなこう言っているよ」が最大火力を持つ日本では、特に辛い。

結論から書く。
「訪問リハビリ療法士のみんな、胸張って仕事しよう。」
これだけだ。

そして、書きたい内容は以下になる
①マスコミの切り取り方はエグい
②人の脳内こびりつき方はエグい
③訪看リハの力の無さはエグい

なぜそんな事を書きたいのか?始まりは「介護ニュースJoint」の5月19日ニュース「リハ職による訪問看護に引き続き厳しい声も 診療報酬・介護報酬の改定に向けた意見交換会」だ。

Jointさんは、過去のニュースをすぐ消していくため、スクショを引用させてもらう。

介護ニュースJoint:リハ職による訪問看護に引き続き厳しい声も 診療報酬・介護報酬の改定に向けた意見交換会(2023.5.19)

私はこれの資料をくまなく確認し、公開されたYoutubeも拝聴した。このニュースの編集に対して、 最初の段落部分は、確かにクギを刺された。

ただ、3段落目「患者の状態に見合った質の高いサービスが提供されているか検証する必要がある」 →これはリハ職に向けた言葉ではなく、訪問看護ステーションの「営利法人」が急増している事に向けたコメントだった。

この編集の仕方だと、まるで、訪問看護ステーションのリハ職が「患者の状態に見合った質の高いサービスが提供していないのではないか?」の言葉に読める。 実際は違う。

マスコミの切り取り方、エグい。

切り取ってるだけなので、間違ってはいない。確かに、そのコメントはあった。前後の脈絡ムチャクチャなのだ。


こういった報道が出ると、「あぁ、訪問リハビリね、あの訪問看護という屋号で大暴走している奴らね」という意見がSNSで大集合する。

以前に、6:4問題(看護職6割:リハ職員4割)が問いただされた話を引き継いでくる。(詳細は書かない。それぞれで検索して欲しい)

この脳内に残っている話題について、厚生労働省から出された以下の資料を見て欲しい。特に、紺色の横棒グラフについて。

https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000162533_00003.html

訪問リハビリ療法士の職員比率は平成29年ごろをメドに、急増しておらず平行線、むしろ最終年は微減へ推移している形となっている。
しかも、22.0%だ。

増加しているってさ、それ、いつの情報なの?と聞きたくなる。

人の脳内こびりつき方はエグい

確かに増加ベースになっていた期間はあるが、横ばいになっている事実は知らずに「だいたいこうっしょ」という概念だけが一人歩きする。


最後に、この介護報酬改定に向けた中医協の意見交換会についてだ。
参加メンバーを示す。

引用:https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000162533_00003.html

居ない。居ないぞぉぉぉ。
医師、看護師、薬剤、歯科、はては老人福祉施設、老人保健施設、ケアマネ職は参加しているのに、リハビリ職を背負った人がひとりも参加できていない。理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、誰ひとり参加できていない。

訪看リハの力の無さはエグい

いや、訪看リハに関わらず、リハビリテーション職の政治力が弱いことが明るみに出ちゃってる。そして、それをリハ職ですら知らない。


こんな事を書いたって、意味ないんだよね。
分かってる。わたし個人の力なんて大海で揺られる昆布ぐらい微力だ。

ただ、私の近くで寄り添ってくれる人。
これを読んでくれる人、そんな人へ少しでも届けば良い。

そして、最後に「訪看リハに汗を流す仲間へ」伝えたい。

訪問リハビリ療法士へのよくわからない厳しい目は虚像でもあるのよ。
だから、こんな報道、声は置いておいて

目の前にいる、わたしたちを必要としてくれる人たちのために胸を張って仕事していこう

ただそれだけ。

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