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介護ほけん、医療ほけん、制度について

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制度は「くらしを豊かにする」ために設計されています。 ただ、知らなければ豊かになる歩みを踏み出すことすらできません。 このマガジンではリハビリにまつわる介護保険、医療保険や制度に…
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#リハビリ

訪問看護ステーションからの訪問リハビリ と 病院・クリニック・老健からの訪問リハビリは併用できるのか?

まことしやかにささやかれる、あるルールをご存知でしょうか? 訪問リハビリって、2つの事業所が同時に入れるの? これです。 訪問リハビリテーションは大きく分けると2種類の事業所から提供されるサービスです。 その2種類とは、以下になります。 ①訪問看護ステーション ②病院・クリニック・老人保健施設 何が違うのか?と聞かれると、制度上の違い、歴史の違いがあります。 そのため、サービスの料金も違うんです。 今回はこの「違い」については置いておきます。 問題はこれら①②を同時

【生活期パーキンソン病】さっとんnoteまとめ (訪問リハビリ目線)

パーキンソン病をシリーズでお届けしているnoteまとめ記事になります。 生活期でパーキンソン病に向き合い、理学療法士として訪問リハビリ目線でつづっております。 リハビリ目線のこの情報がすべてのパーキンソン病でお悩みの方、ご家族へ、届くこと。そして、少しでもお役に立てれば、これだけ嬉しいことはありません。そんな思いで投稿を続けております。 当然でありますが、難病というセンシティブな内容の投稿であるため、fake newsなどの不確かな情報の蔓延をしないよう、引用元を記載し

要支援と要介護を分ける「唯一の壁」

生活期(維持期)を担う医療者であっても、案外介護保険を使うための介護認定ってどうやって決められるの?というルールを知らなくて、ケアマネージャーさんと話が噛み合わないセラピストが多くいます。 介護保険制度を理解しているセラピストは少数派それは当たり前の話で、理学療法士全体の1/10しか生活期の介護部門で働いておらず、しかも制度理解が必要な管理者となるとさらに1/10程度となります。そのため、介護保険制度を理解している理学療法士は100人に1人と言っても過言ではありません。(概

【介護保険】訪問リハビリをいつ始めるのがベストなのか?

お友達や、介護保険のスペシャリストであるケアマネージャーさんから、「訪問リハビリっていつ始めるのがベストなのか?」と、ご相談をよく受けます。 この疑問って当然なんですよね。ケアマネージャーさんはプランを作成しますが、ご提案するご利用者さんの「おサイフ事情」が必ず絡んできちゃいます。 さらに、ご本人、家族のご希望も無いのにリハビリは勧めるなんて時は結果がどう転ぶかも分からず、ドヤ顔でオススメしにくいサービスなんです。 ケアマネさんとしては、訪問リハビリを勧めたは良いけど、お

「リハビリで良い病院」を選ぶための6項目

この業界に長くなると、知り合いから「リハビリで良い病院知らない?」と聞かれる事があります。 この質問への回答は非常に難しい。 理由は「良い病院の定義が不明瞭」であるとことと、有名な先生が居ても「その人が担当する確率は非常に低い」ことがあるからです。 一般的に、病院は大きく分けると の3つに分られます。 質問をされる時には、特に②「ケガ・病気の症状が安定してガンガンリハビリする」回復期病院へ転院するタイミングで「良い病院はどこ?」の質問を受けます。 就業している地域

サービス担当者会議でリハビリ療法士に聞くべき5つのこと

タイトルで「お!あの会議のことか!」と分かる方は介護サービスに従事されている方、もしくはよっぽど介護保険を理解しているご本人、ご家族です。 正直に言います。リハビリ療法士でも「なにをする会議なの?」って分かってないことが多いです(そんなことも無いか‥)。 そんな療法士へ切れ味の良い刀(しつもん・ぎもん)を担いで、切り込んでいってもらいたい!という、わたしの願いがあります。その手厳しさが明日への良いセラピストを育てるんですね。 もし、今後にこの会議が開催される!となった場

【回復期リハビリ病院】入院中はどのくらいの時間、リハビリするの?

骨折・脳卒中などにより入院を余儀なくされて、「回復期病院」とよばれるリハビリ病院に入ったらどれぐらいの時間、リハビリを受けれるものなのでしょうか? 後述で、全国のアンケート結果を掲載しますが、ズバッと答えると 1日あたり100分〜180分であることがわかります。 全国にリハビリ病院は90,000床があるといわれており、脳血管疾患や骨折・人工関節などの手術を受けた方が90%を占めます。 実はリハビリ病院といえども、その規模やマンパワーによって「リハビリ時間」には開きがある

多職種連携は「脳にしみこむことば」を届けよう

医療職から共有される文章ってわかりづらくありませんか? 会話ではつたえやすかったり、つかみやすいのですが「文字」になるとアレルギーが起こっちゃう、と他職種からささやかれることがあります。 しかし、文字でとどけることができれば、仕事の効率化に大きく貢献できちゃうんです。 だって、生活期の現場は電話をかけても「担当者が席を外しています」が、お決まりの多発問題だからです。 今回noteでは医療者側が文章作成で「脳にしみこむように理解」してもらえ、効率化にきっと役立つ方法をお伝

オサイフに優しい医療費助成をうけられる「特定疾病(難病)」の別表7

特定疾病!?難病!? 別表⑦!? なんじゃそりゃ!とアレルギーが出そうなタイトルをつけて申し訳ございませんでした。 しかし、誤った情報とならないために、このタイトルになりました。 ゆるしてくださいね。 ※このnoteは65歳以上で介護保険の認定も受けている方を前提にまとめています。 ズバリ!この記事の結論を先にまとめると ①別表7の難病をわずらわれた場合、 とってもオサイフに優しく医療サービスを受けられる。 ②訪問看護ステーション「訪問看護」と「訪問リハビリ」も医療費の

最近、介護畑でウワサの「フレイル」って何?

フレイルとは心身の状態が健康な時より弱っているものの、介護が必要なほどではないという、いわゆる「中間の段階」のことです。 虚弱を意味する「frailty」を元にした言葉で日本老年医学会が2014年に提唱しました。 介護保険の要支援程度の認定、もしくは「そこまではいかないけど、さいきん、足が頼りないなぁ」といった状態でしょうか。 65歳以上の約1割が該当し、75歳以上で急激に増えるといわれています。 運動、栄養、日常習慣の行動が不十分だと、筋力低下や易転倒性が出現し、認