股関節 第2回 《荷重時の内転を伴う内旋による負荷での臀部痛》
クリニック時代に比較的骨盤の広い女性で、
中・小臀筋や梨状筋などの臀部痛で来院された患者さんでよく見られた異常運動です。
反復収縮などのリラクセーションで一時的には疼痛(筋スパズム)が改善するのですが、何度も再発するため、クリニックに勤め出した当初は、非常に難渋しました。
歩行をよく観察すると、トレンデレンブルグ兆候に似た動きが股関節で見られるのですが、
大臀筋の弱化により股関節の固定性が低下しており、
そのため荷重時に股関節が過剰に内転・内旋し、
遠心性の急激な負荷により、中・小臀筋や梨状筋などが慢性的な疼痛に堕ちいってしまいます。
そのため、根本的には
上記を行わないと何度でも臀部痛の再発を繰り返します。
私がクリニック時代に行っていた治療は
上記のように片脚時にしっかりと大臀筋(特に内側部)を効かせて、股関節を固定できるようなエクササイズを指導していました。
そうすることにより、歩行時の股関節の固定性が向上し、徐々に中・小臀筋、梨状筋の遠心性負荷が軽減して、臀部痛が消失する方を見てきました。
女性の臀部痛の治療でお困りの方がいらっしゃいましたら参考にしてみてください。
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