腰痛予防 第1回 《腰痛のメカニズム》
この記事は一般の方、向けに書かせて頂きます。
介護職や重量物の運搬作業員、農家の方では、腰痛に悩まれている方も多いと思います。
整形外科クリニック勤務時代は、そのような腰痛に悩まれている多くの方の治療を行ってきました。
その知識を出来るだけわかりやすくお伝えしたいと思います。
まず、
この二つが腰痛を防ぐには必要不可欠です。
では、まず腰痛のメカニズムからご説明したいと思います。
腰痛のメカニズムを説明するにあたってのキーワードは
①重心点
②背筋
③腰骨(椎間板を含む)
の三つです。
まず①重心点について少し説明を
まず腰痛のメカニズムを理解するのには、重さを一つの点として捉えることが必要となります。
上の図は、腰骨の上にシーソーが乗っています。シーソーが傾くということは腰骨が潰れる(骨折)ことを意味します。
そのため、人間の身体では常にシーソーを平行に保つことが必要となります。
シーソーの左側には重心点が、右側には背筋が乗っています。
重心点は移動しますが、背筋は移動できません。
そのような状況でシーソーを平行に保つために、人間の身体ではどういう反応が起こるか見ていきましょう。
重心点が左側に移動すればするほど、シーソーを平行に保つために、背筋の力を強く必要とします。(シーソー上での背筋の位置は変わらないため)
重心点をシーソー上で移動させないためには、
腰を曲げずに運搬物と距離を近づけて作業することが必要です。
そして、そのためには
パワーポジションという姿勢を習得することが必要不可欠です。
ウエイトリフティングの選手では、必ずこのポジションでバーベルを持ち上げておられます。
では、次回はそのパワーポジションの習得方法からご説明させて頂きます。
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