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転倒について 第12回 《よろめき(ふらつき)》

図1


今回は、よろめき(ふらつき)での転倒についてお話していきたいと思います。

まずは力学的な観点から、

上記の記事でも述べていますが、重心が支持基底面から外れることにより転倒に繋がります。

では、ご高齢者様の日常生活の中で、重心が支持基底面から外れやすい状況とはどんな場面でしょうか?

図2

上記のような場面では、重心が支持基底面から外れやすくなります。



またご高齢者様では、

図3

図4

前庭機能が低下していますので、起き上がり直後にめまいが生じやすくなっていますので、

起き上ってすぐ歩きだすと、ふらついて転倒する可能性があります。


補足ですが、なぜ前庭機能が低下すると、めまいが生じるのかというと、

前庭機能=頸部の平衡感覚ですので、

ご高齢者様の場合、寝ている状態から起き上がっても、しばらくは頸部が横を向いている感覚が残存します。

しかし、視覚的には起き上がっているので、視覚と頸部の傾きに矛盾が生じます。

その矛盾がめまいとなって出現します。


まとめると

図5

よろめき(ふらつき)に関しては内的要因(身体機能)が多くかかわっているので、身体機能を向上させることも必要になってきます。

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