【育児】イライラとの闘い

出産前、街中で子どもを叱る(というか、結構汚い言葉で罵るくらいの)お母さんを見かけると思っていた。「相手は子どもなのに、あんなきつい言い方をしなくても……」
幼い頃、私が父親に結構きつい言葉で育てられたので(とりあえず「アホか」「アホちゃうか」……まあ関西人なので)、余計にそう思ったのかもしれない。

現在、一歳の娘がいる。
一歳半を過ぎるか過ぎないかくらいから自己主張が激しくなり、口癖が「イヤ!」になった。最近は少しマシになってきたけれど、とにかく言うことを聞いてくれない。私は普段、比較的穏やかな方だと思うのだけど、スイッチが入ると衝動的な苛立ちを思い切り娘にぶつけてしまう傾向にある。
だから、気をつけようと心がけているのだけど、例えば、保育園から帰宅してから……。
1.「手を洗おう」→「イヤ!」と逃げ回る
2.夕食の支度中、ダメだと言っているのにテーブルの上に立つ
3.テーブルの上に置いているコップを私に差し出して「どうぞ!」とくれる→中身がこぼれないかとヒヤヒヤしつつ(元々そんなに入ってない)、「今は飲まないよ。ありがとう」ともう一度テーブルに置く。
4.「はい、どうぞ」とまた渡してくれるのが延々と繰り返される。
5.コップを別の場所に移動させている間に、テーブルの上に置いていた新聞・チラシを床に盛大にばらまいてくれる(当然、新聞・チラシを片付けるのは私)。
6.白菜をちぎるお手伝いを一度してもらってから、白菜が登場すると全力で指をさして「あっ! あっ!」とお手伝いすると主張。娘にお願いするものの、ちぎり終えた白菜の入ったボウルをぎゅっと手放さず、中身を無駄に取り出して遊んでは辺りにこぼす(また白菜を洗わないといけないではないか)。
7.これらを対処しないといけないので、いつまでも夕食はできない。

この連続技を浴びると、さすがにイライラしてしまい、「だから、せんといてって言ってるやろ! この新聞も私が全部片付けなあかんのわかってんの!? 自分で片付けられないならばらまくなー!!」と怒鳴ってしまう……。

そして、怒鳴りすぎたな、言い方きついな、なんであんな言い方しかできへんのやろ、子どもが萎縮してしまう、自信を持てなくなったら私のせいや……と凹み、後で娘に「さっきはごめんね? あなたは何も悪くないのよ……あっ、いや、悪いのは悪いんやけど、私の言い方がよくなかったわ。ごめんね、大好き」と伝わってるのかどうかはわからないけど、必死に気持ちを込めて言う。

そして、スイッチが入ってしまった苛立ちMAXの私と、普段、娘が可愛くて仕方ない「もう、○○はホンマ可愛いなあ、ウフフ」の自分との温度差に本気で「おい、大丈夫か?」とも思う。でも、苛立ち最強の気持ちも愛情最強の気持ちも、確かにその時々の本物だ。
とにかく思うのは、「子どもが可愛いと思えないと、育児なんて絶対にできない!」である。娘のことがめっちゃ可愛いからこそ、自己中心的な私でもどうにか(まぁテキトーにだとは思うけど、自分なりに精いっぱい)育児を続けていられる。

冒頭に戻るが、子どもを叱っているお母様方に対し、「相手は子どもなのに、あんなきつい言い方をしなくても……」→「そりゃ、あの言い方になるよね。心からお疲れ様です……」に変わった。

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