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体の不調のことを話せる場所が、もっとあったらいいな。

私は今ヘルスコーチを目指して、IINというヘルスコーチ養成学校で勉強しています。まだ資格はないけど、半人前の資格を携えて、最近はお試しコーチングセッションをやってみているところです。
お試しセッションは、毎回、クライアントさんの体の悩みについて、みっちりと話を聞く時間になります。その方と私、2人ともが、その人の体や心のことだけを考える50分間。クライアントさんによって不調はそれぞれで、不調が出る体の箇所が、人によって違う。改めて、体って本当に個性があるなあと思います。

今日のセッションを終えてみて、改めて感じたこと。それは、「今の日々の中で、自分の体の不調について話すことができる場所ってそんなにないなあ」ということです。
風邪みたいに、薬を飲めば治ってしまう病気は病院で薬をもらえば治るけど、そうじゃなくて、薬を飲むだけじゃ治らないような、または病院では重く捉えてもらえないような、そんな慢性的な不調について、話して向き合う場所、そんな場所がもっとあったらいいのになと感じました。

私は小学生頃からお腹の不調を感じながら生きてきて、自ら病院にちょこちょこと行き始めた中学生くらいの頃から、何度も孤独感を味わってきました。中学生頃は便秘で悩んでいて、病院に行って症状を訴えても、「少しくらいお通じがなくても大丈夫ですよ」「もっと運動をしてみましょう」で終わってしまう。あんなに待合室で待ったのに、5分くらいで終わる診察。一応ビオフェルミンやマグネシウム錠とかの薬はもらうので、これで治るかもと信じて毎日コツコツ飲むものの、一向に治らない。

大学生になって不調が胃メインになってからも同じ。胃カメラを撮ってみても、「綺麗な胃ですね。健康ですよ」でおしまい。実際写真を見ても、胃は綺麗で。お医者さんからは「きっとストレスでしょう。まずはストレスを減らしましょう」と言われて。別にストレスを無駄に抱えているつもりもないし、今の暮らしをやめたらいいの?どうやってストレスって減らすの?という悶々とした気持ちを1人抱えて、病院を後にする。

いろんなお医者さんに行った。自律神経とか、お腹のついての本もたくさん読んだ。でも、今思うと。いつだって私はもっと自分の不調について、誰かと話したかった。
一般論でおしまいにして薬だけをもらうんじゃなくて、もっと、私の今の状態や、症状について自分なりに考えていることを聞いて欲しかった。医学的には不調認定されないのかもしれないけど、今私が間違いなく感じているこの不調について、どう向き合っていけばいいんだろう?そんなことを一緒に考えてくれる人・場所が欲しかった。

家族は話は聞いてくれるけど、ずっとそのことばかりだと心配させてしまうし、不調の話ばっかだと嫌な気持ちにさせてしまうかも。友人には体調の悩みなんて話しづらい。誰もわかってくれない、1人で苦しんでいるというモヤモヤは、数年前に初めてヘルスコーチングを受けるまで、ずっと続きました。

そして今。誰かの不調と一緒に向き合う存在であるヘルスコーチになるべく私は今勉強しています。でも、ヘルスコーチングという場に限らず、みんながもっと自分の不調や心身の状態について、1人で抱え込まずに誰かと一緒に考えることができる場所が増えたらいいのになと思います。

社会人になってすぐの頃は、社会に出たからには何か1つに一心不乱に打ち込んで、身をすり減らして努力することがかっこいいと思っていたけれど。
暮らしの中で、まずは常に一緒にいる自分自身の健康や幸せを大切に。自分の健康とか理想の生活、自分の心がワクワクするものについて考えて向き合うことって、贅沢なことじゃなくて、本当はすごく大切で、尊い時間。
最近、そんなことを考えています。




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