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燃える怒りの対処法

アンガーマネジメントと言う言葉が一般的にも使われるようになってきて良かったなと思います。

よく相談でも受けるのですが、その人の怒りのスイッチの理由により対処法は様々です。親との確執、職場での我慢、人生の流れへの不安などが溜まって怒りになるので「みんなこうすればいいのよ!」と一概には言えないけど、その中でも誰でも役立つ方法を一つ。

それは冷静に分析する習慣をつけると言うこと。

先程も書いたように、怒りは何かが溜まって爆発するので、ここで怒りを二つに分けて考えます。

それは+と-の怒りです。(@ ̄□ ̄@;)!!えっ?怒りに良い怒りとかあるの?と思うかも。確かに怒り事態はよい感情とは言えないけどあるのです。その理由によって分けてみましょう。

一つは他者を守る怒り。
友達がいじめられていたり、弱い立場の人が圧力を受けたり、非常識な行動により多くの人が困ることへの怒り。これは誰かを助けたいと思う優しさから生まれる怒りです。

もう一つは不満の爆発による怒り。
自分の思い通りにならないや、他者と比べることで生まれる自己嫌悪をはねつけようとしたり、思考を伴わない怒りなどです。 

まずは怒りの感情が生まれたら言葉や行動に出る前にそれを考えます。怒り自体を飲み込んだり消すことがアンガーマネジメントではありません。消そうとしたら余計に不満が溜まるか、もしくはそれが習慣着いてしまえば他の良いことへも感情が生まれなくなります。よくアニメとかで正義のヒーローが陥る悩みですよね。

アタクシの経験から例をあげてみましょう。

先日BOOK・OFFで「仕事と思うな、人生と思え」と言うブラック企業への讃美歌かと思うような題名の本を見つけどんな内容なのか買ってみました。

題名だけで感情的になると「何をアホなことぬかしとんねん!そうやってこきつかう気か!」と思わず怒りがこみ上げましたの。特に今、自分の職場環境や仕事に満足してないとただの言葉が❰自分の心情に近いものと結びつき独自の解釈❱がうまれます。

これが制御できない怒りの原因です。
他者に理解されない怒りも同じ原因かと思いますわ

自分だってどういう内容に怒ってるか具体的にわからないから対処しようがないのです。かといって心を開いてみるとただ自分の不満に怒ってるだけだと認めるのも辛いから蓋をして本の題名に怒りを向けたりしてしまうのです。

通販会社の年末発送の失敗にクレーム処理のお手伝いにコールセンターへ行ったことがありますが、結構この手の怒りクレームはよくありました。これはまた別の機会に書きたいわ。

で本筋に戻り、マンガで言えば怒りのコマのまま一時停止した状況でこらえながら台詞だけ考えます。

↑ヒーローアカデミアから。このマンガは怒りと正義との気持ちの流れがとても丁寧に書かれています。よく泣かされるわ~。

で、この静止しながら+-どちらの怒りかを考えて、今回は題名しか見てないから、この人が何を言おうとしてるのかわからずに過剰な反応をしてる-怒りと判明。そこでまだ怒るには早いとストップをかけましたの。
本当にこの著者が精神論だけで書いてたらその時に本当に怒ればいいかと思い直し購入しました。結果は…人により解釈もかわるだろうから興味がある方は読んでみて。最初の少しだけでも読んでから結論を出すのでも遅くないってこと。

で、実際はまともなことを書いてるなと賛同できたら勘違いだと思い怒りは消えるし、嫌々おかしいでしょ!と思ったら理論的に文章を分析した後の怒りなので理論的な怒りに擦りかわっているのです、あら不思議!

理論的な怒りだと、じゃ反論してやろうとか、あたしゃこんなこと思わないねと突き放したり行動にうつすことができます。感情にまかせた怒りは原因がハッキリしてないから行動で消化できず自分で制御不能になるのです。

そのため解消法として怒鳴ってもっとイライラが増したり、他者を攻撃したりしてしまい取り返しのつかないことになったり、後で自分が落ち込んだりしてしまうのです。

つまり
①怒りが沸いたらこれは感情的反応!とストップをかける

②+か-か、怒りの種類を判別する。

③+だった場合。+の怒りほど吐き出せばいいってもんじゃなく解決しなければ意味がないから冷静に問題点を把握して行動にうつすのは同じです。
そこで怒ることが必要と判断したら冷静な怒りを使います、と言うか使えるようになります。
クレーム問題で言えばこっちは悪質クレーマーにならず問題解決してもらえる消費者。

③-だった場合。今怒ってる内容を冷静に分析する。本当に怒りを向けたいものだったら、対処法を考える。怒りの原因や問題点をどう伝えたらいいのか、怒ってる時間があるなら行動にうつす。
行動にうつすことで改善に力が向き怒りが力に変わる。

悪質なクレーマーって結局アンタ自分のワガママを通したいだけでしょパターンと、アンタこの問題意外のことで怒ってるんでしょパターンと、自分のアイデンティティー不満足から欲求承認のためにやってるんでしょパターンとがあります。

怒りをそのまま外に出すとそうなってしまう可能性があるので、まずはストップモーションになる習慣からつけてみてください。そのうち耐久力が上がってきます。

でも本当に怖いのは耐久力の高い人が本気で怒った時。正論すぎて誰も顔をあげられなくなり神ノ御前に土下座状態になります…。だから普段あまり怒らない人をみくびらないほうがよくってよ。

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