気づく（音楽瞑想）

みなさま、こんにちは

今朝の「音楽の絵本（85）」（音楽瞑想会）ありがとうございました。
今回は「気づく」というエッセイを演奏とともにお送りいたしました。

アーカイブは以下でご覧いただけます。
https://youtu.be/uOPxtmwyT6o

KABUTO　音楽の絵本
Story-85　気づく

「目を閉じます。今朝は「気づく」をテーマにお送りしたいと思います。「気づく」ことで開運につながる、これをいろいろな角度からお話したいと思います。

人とのつながりは、家族であろうと、友人であろうと、会社での人間関係であろうと、常に何かをしてもらったり、何かをしてあげたり、日々、この連続とも言えます。
ちょっとしたことで助けてもらったときには「ありがとう」と笑顔で答えることもあります。また会社で、1人で抱えるには大変な仕事を、同僚が残業して手伝ってくれた、そんなときには、食事をご馳走することもあります。

人と人とのやりとりは、このように目の前で起きて、わかりやすいものもあれば、そうでないものもあります。
とても辛いときがあって、もがき苦しんでいるとき、昔、学校の先生など、恩師がくれたアドバイスを思い出す。その言葉に助けられて、前向きに解決できたときには「恩師のあの言葉、ありがたかったなぁ」としみじみ思います。

しかし、そんなとき、年に一度の年賀状しか交換していない恩師にわざわざ連絡をするということはしないと思います。ここで「恩師にお礼の手紙を書こう」と気づくと「一歩先」が生まれます。

普段していることから一歩先を気づき、行動することは、新たな自分に出会わせてくれます。手紙を書けば、昔のことを思い出して、いろいろと書くかもしれません。文字に起こすと「ありがとうございます」という気持ちがより増幅します。全身が感謝に溢れます。この感謝のエネルギーが、自然と日々に良き出会い、できごとを引き寄せます。

道を歩いていて、美しい花に出会うことがあります。花を見て「きれいだな、美しいな」って思う。幸せな心になる。笑顔になる。優しい心になっている。
そんなとき「花は自分の人生を謳歌して咲いているのであって、自分のために咲いている訳ではない」と思わないで「一歩先」を気づいてみます。
「花さん、幸せな心をくれてありがとう。笑顔になれて嬉しい。優しい心をありがとう」と話しかけてみます。すると全身が感謝に包まれていきます。このエネルギーが、良き運をつくります。

昔「流れ星を見たら、ねがいごとを言うと良い。ねがいが叶うから」と聞いたことがあります。「流れ星が見られたら、ねがいごとを言ってみよう」と思う。
でもその先を気づいて、ねがいごとを言ったあとに、流れ星に「ねがいを受けとめてくれてありがとう」と言えたら一歩先に行っています。

「一歩先」を気づくと、感謝が生まれます。
そのたびに、自分の中にある新たな心に出会います。

心が今とても穏やかです。安心と幸せの中にいます。
以前の「音楽の絵本」で、ミュージックセラピーを受講された方のお話を紹介したことがありました。

受講された女性がこんな話をされました。
「私は、ビルのトイレ掃除の仕事をしています。毎日便器に向き合って掃除をしていますが、良いことなど何も起きません。」というものでした。
この方にこのようなことをお伝えしました。
「あなたがピカピカにしたトイレを使ったある男性が「なんて今日のトイレは気持ちいいんだ。」と喜びを感じます。その喜びの心で彼は仕事帰り、奥さんにケーキを買って帰る。奥さんは玄関で嬉しさ一杯でケーキを受け取る。奥さんは次の日に、その喜びから友人と会うとき、何かプレゼントをあげたくなる。喜びの思いが連鎖していって、ある日、思いがけないプレゼントをあなたは誰かからもらう。そのとき、そのプレゼントはもちろんその方からの贈り物なのですが、もう一つ、巡り巡って『これはトイレをピカピカにしたからもらえたんだ』と気づけたらもっと嬉しくなりませんか。」
そのようなお話だったと思います。これも「一歩先」を気づいたことになります。

何かをしていて、その一歩先に気づけたら、新たな世界を感じます。これまでよりも１つ先の幸せを思える自分になれます。それは先ほどの花や流れ星に対しても、恩師など、人の思いに対しても。今、すべての思いがつながってひとつ、そんな気持ちでひとときを過ごしたいと思います。

ゆっくりと、もともとのあなた自身を感じていきます。
目を閉じたまま、だんだんとご自身に戻っていきます。
自分自身を感じていきます。全身を左右に少し動かしてみてください。
手の平を広げてください。

「一歩先を見つけられる自分になれたら喜びが増える」その幸せを感じています。ご自身がかけがえのない存在であることを思い、安心と幸せに包まれていることを感じます。

ゆっくりと目を開けてください。
ありがとうございました。
今、素晴らしいエネルギーに包まれ、満たされています。
すべてがひとつということは、あなたはすべての命「ひとつひとつ」であるということです。
良い一日をお過ごしください。」