物語(音楽瞑想)

みなさま、こんにちは

今朝の「音楽の絵本(79)」(音楽瞑想会)ありがとうございました。
今回は「物語」というエッセイを演奏とともにお送りいたしました。

アーカイブは以下でご覧いただけます。
https://youtu.be/0RtXznMDW0Y

KABUTO 音楽の絵本
Story-79 物語

「目を閉じます。今朝はあなたご自身の「物語」をつくる音楽瞑想会をしてみたいと思います。森の音が聞こえています。最初に森の中をゆっくりと歩いて行きましょう。春の森、暖かい日射しが木々の隙間を縫って射し込み、足下の小さな黄色い花が明るく輝いています。

まずはその黄色い花に話しかけてみましょう。「今日は良い天気ですね!」「春を迎えてどぅお?」何でも良いです。花と仲良くなる気持ちで話しかけてみます。花は何か答えてくれますから耳を傾けてみてください。

今度は花に「この森のお薦めの場所はどこ?」と訊いてみます。その場所はどんなところなのか、そこがどこにあるのかも詳しく訊いてみてください。
その場所がわかったらそこに向かってゆっくりと歩き出します。明るい道、広い場所、心細くなるような狭い道、教えてくれたとおりを歩いていきます。

途中、小さな川を渡ります。川の水は透き通っていて光り輝いています。せせらぎの音がご自身に語りかけています。耳を澄ませているとせせらぎから声が聞こえてきます。花が教えてくれた場所に向かう道中のアドバイスを教えてくれています。なんと言ってくれましたか?

さらに歩いて行くと目的の場所が見えてきます。あと少し、あと少しと思いながら、一歩一歩地面を踏みしめながら進んでいきます。森は静かでザクッザクッという足音だけが聞こえています。期待が膨らむ思いがあいまって息が少し切れています。

「黄色い花」が教えてくれた場所に着きました。
そこはどんなところでしょう。そこに立ち、また座ってその場所を感じてみてください。何が見えますか。空気は暖かいですか、ひんやりしていますか。何色が見えていますか。そばには何がありますか。
「黄色い花」のお薦めの場所ですから、きっと美しかったり、きれいだったり、珍しかったり、時の流れを感じたり、生命を感じたり、また地球を感じたり、何かが心を包んでいくと思います。ひとときここで過ごしたいと思います。

今、ご自身の「行ってみたい」という思いでこの場所に辿り着くことができました。この場所は「あなたご自身が求めていた場所」。「黄色い花」はご自身の心。川のせせらぎから聞こえてきた声もあなたの心の声。辿り着くことができた喜びとともに、なぜご自身がこの場所に行きたかったのか、それを思いながら過ごしたいと思います。

心が今とても穏やかです。安心と幸せの中にいます。

心の中では「想像」が夢を実現してくれます。人生も想像を「行動」に起こすことができれば実現できます。「想像したことは必ず実現できる」とも言います。

みな自分の物語を歩んでいます。何かを実現するには困難な環境もあります。しかしそのような時も、人との和を持って、今日一日も、今一瞬をも変えていくことができるかもしれません。

「黄色い花」という自分の深い夢があっても、何もしないで一日を終えることもできます。何もしなくても咎める人はいないかもしれません。
しかしこの世に生まれて「黄色い花」を実現できたらどんなに素晴らしいか、またその成就、完成を待っている人たちがいると思い続けられたらどうでしょう。ご自身の物語は次の章に入っていき、心のペンが進めば進むほど喜びとともに力も湧いてくると思います。

さて、今度は大宇宙に身を委ねてみたいと思います。「黄色い花」と話せたように、せせらぎの声が聞こえたように、周りにある星々と会話をしてみてください。何か答えてくれるかもしれません。遠くに見える地球にも話しかけてみてください。地球も、周りの星々もご自身、すべてがひとつという思いでひととき過ごしたいと思います。

ゆっくりと、もともとのあなた自身を感じていきます。
目を閉じたまま、だんだんとご自身に戻っていきます。
自分自身を感じていきます。全身を左右に少し動かしてみてください。
手の平を広げてください。

「自分の物語はいくらでもどんなにでも大きく膨らませていくことができる」その幸せを感じています。ご自身がかけがえのない存在であることを思い、安心と幸せに包まれていることを感じます。

ゆっくりと目を開けてください。
ありがとうございました。
今、素晴らしいエネルギーに包まれ、満たされています。
すべてがひとつということは、あなたはすべての命「ひとつひとつ」であるということです。
良い一日をお過ごしください。」

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