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書いてある時間で読めた「論語と算盤・上(自己修養編)下(人生活学編)」

来年のお札の顔になる予定の渋沢栄一の有名な著書、「論語と算盤」を現代的に解説した本。

上巻の自己修養編は、渋沢栄一が算盤(金儲け)をするに当たって重要だと思う論語(道徳)を説いた話。
下巻の人生活学編は、渋沢栄一が国を栄えさす為に現実と理論の調和、その裏には平行して学問と事業の調和が必要だと説いた話です。

実はこの論語と算盤を読んだのは2回目。
1回目に読んだのは、ここまでかみ砕いて書いてない本でしたが、それでも面白いと感じた記憶があります。
今回のこの論語と算盤は、「読みやすくしました」「〇〇分で読めます」と表紙に書いてある通り、本当に読みやすく書いてある時間内で読めるものだった。

私は渋沢栄一の考え方が好きだ。
渋沢栄一の様々な考え方が本には掲載されているが、中でも正しさの判断の仕方、常識とはどういうものかという部分を読むと、道理という言葉が出てきて、私は仕事の上で常に道理を考えてセッションをしているので、物凄く渋沢栄一の考えと共感してしまうのです。

道理とは
物事のそうあるべきこと
当然の筋道
正しい論理
のことである。

ただ私の場合は相手の状況や状態を慮りながら道理を考え話すという事をしなければならないので、渋沢さんとは違った意味でお客さんに嫌な顔をされたりします(笑)
お客さんは自分の味方をしてくれると思う人が多く、そこの部分に対して私が道理を説くと否定されたように感じるのです。
でもそのお客さんの意見が道理に叶ってないから問題が起こっている訳で、嫌な顔をされても本当にお客さんの為を思うのならハッキリと言わないとダメだと私は考えているのです。

渋沢さん自身も様々な誘惑に負けない為の意志の鍛錬は必要だと説いているが、私自身も意志を強く持ち、道理を考えて行動しておく必要はあると考えている。
なぜなら様々なお客さんがいるので、嘘を付いたり、自分のテリトリーの中に入れこもうとする人がいたり、自分が得する為に人を巻き込もうとする人たちなどがいるので、意志の鍛錬は必要だと考えています。

この日々の鍛錬とは何かというと、
渋沢さん曰く「どんな時でも頭脳を冷静に働かせ、自問自答して自省できるかどうかということである」とのこと。
これは自分を信じることと想像力(先を見据える力)がないと出来ないと私は考える。
またその上で実行できる力も必要と考えている。

私はその能力を身に着けたいとは思う。
しかし私は渋沢栄一さんのように、国家や社会には全く興味がない人間なので、何か大きな事を成し遂げたいという野望は全く無い(笑)
でもなぜその能力を身に着けたいと思うのか?というと、今の仕事をしている以上、私に関わる人達が自分で自分を幸せに出来る力を持てるように手伝いたいと思っているからだ。

1人でも多くの人が自分で自分を幸せに出来る力が持てるようになれば、その幸せの力は波紋の様に広がっていくと私は思っている。
1人の人が幸せな状態になると、きっとその人の周りにいる家族や友人や知人も幸せな状態になりやすくなり、そしてその家族や友人や知人が幸せな状態になれば、またその家族や友人や知人が幸せな状態になりやすくなるだろうと思っている。

人を変えるにはまず自分からという言葉があるように、自分が変わらないと人は何も変わる事は出来ない。
だからお客さんをより良い状態に変わってもらうには、私が日々良い意志の状態を鍛錬することが大事なのだと思っている。
そしてお客さん一人一人に合った幸せに形を見つけてもらうために手助けできれば良いと私は考えているのです。

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