ロンリー型犯罪と愛着障害
こんにちは、ヒロです。
最近、ロンリー型犯罪というのが、テレビでもよく見かけます。
組織などに属さず、たった一人で無差別に傷害や殺人を犯す事です。
許せないと思うのは当然ですが、私は他人事とは思えません。
その理由は、自分がかつてアダルトチルドレンだったからではありませんが、人間、どんな人間でも悪人と紙一重です。
特に行動経済学でいう「プロスペクト理論」から言うと、人間は利得より損失を避ける事を優先します。
そちらの方が利得を得ようとするより楽だからです。
これは何を意味するかというと、欲望より恐怖に駆られた人間の方が、最後、何をするかわからないという事でもあります。
プロスペクト理論は、要は人間、欲を叶えるより恐怖を避ける方を選ぶという事でもありますから。
恐怖に駆られた人が何をするか、古来では魔女狩りが良い例でしょう。
魔女狩りをしていた人達は、その当時の一般民衆です。
私達だって、本当に恐怖に駆られたら、何をするか分かりません。
絶望のどん底に落ちたら、ロンリー型犯罪をしないという100%の保証などありません。
私は、ロンリー型犯罪の裏には、貧困は勿論ですが、愛着障害も遠因としてあるのではないかと思っています。
全てとは言いませんがね。
愛着障害は、不安型と回避型の2つがありますが、前者は人に依存する、後者は初めからコミュニケーションを避けようとする。
どちらにせよ、そのままにしておくとコミュニケーションがいつまでたっても上手くいかず、健全な人間関係を築く事が出来ません。
そうして、人間関係で孤立を深め、孤立すれば、当然のごとく仕事でも上手くいかなくなる。
そして、年をとるごとに金銭的にも段々追い詰められていく。
人間関係と金銭、人生を豊かにする為に最も必要不可欠なものを2つとも失う事になります。
また、昔はともかく、現代社会は地域の繋がりが希薄となっており、昔以上に人が人を選ぶ時代なので、お金もコミュニケーション力が無いと、人と仲良くなれる確率がそれだけで減ります。
お金が無ければ、そもそも、人と交際する余力もありません。
つまり、負のスパイラルに陥ります。
そこに陥れば、当然、将来に対する不安も出てくるでしょう。
解消されなければ、その不安はやがて老後に対する絶望、恐怖へと昇華するでしょう。
そうして、ロンリー型犯罪へ走る確率が高まるです。
ストレスから子供を虐待したり、虐めをしたりする。
あれらにしても一種のロンリー型犯罪です。
規模が違うだけで、深層心理は似ているのではないでしょうか?
それを解決する為には、愛着障害を克服する事、お金を稼ぐ事が不可欠です。
どちらが先かと言われると、コロンブスの卵みたいな話になってきますが、私は、その人により違うと思いますよ。
愛着障害だからといって、全部が全部、貧困という訳ではないでしょうから。
愛着障害の方の中には、上手く活用して、創作活動をしている方もいますから。
夏目漱石など、歴史上の偉人でも、愛着障害だったという人はちらほら見られます。
なので、そういう方は、金銭より愛着障害の克服を優先するのが良いでしょう。
貧困の方、特に生活保護を受けるまでになっている方は、金銭を稼ぐのが優先という場合もあります。
何故なら、稼ぎが無い事には、カウンセリングを受けるお金もないですし、生きる事さえ困難な場合があるからです。
そのお金が稼げないんだ!
と言いたい方もいるでしょう。
だけど、そこから這い上がる事は決して不可能ではないと私は思います。
そう思う理由はまた後日。
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