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ベルギー公式戦デビュー!

去る先週金曜(11日)、ついにベルギーの首都・ブリュッセルの卓球リーグの公式戦デビューを果たしました。

私が所属するのブリュッセルの「Division 4D - Prov. BBW」です。
わかりやすく言えば、4部のDリーグ(BBW地域)という感じです。
一つの部の中でもABC順に分かれているので、相当細かく分類されているなぁという印象です。

そして上を見上げれば、3部、2部、そしてプロリーグである「Super Division」があります。卓球連盟に登録された選手は、前回のブログでもご紹介したそれぞれのランキングに応じて、チーム分けが行われ、毎週試合をこなしていきます。

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(相手クラブの練習場)

今回はアウェー戦だったので、チームメイトが運転する車でメンバー計4人で相手クラブに向かいました。自分のクラブでまずびっくりしていたのですが、クラブである卓球場には何故かバーが併設され、試合後に選手らがビール片手に試合結果など飲み語るのがルーティーンとなっているようです。そして、もちろんホーム戦であれば、こちらが相手チームをもてなす側になるわけです。

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今回、公式戦デビューといっても、実態は各チームがそれぞれのクラブの卓球施設で、訪れてきた相手チームと試合をするという形式で、日本でいう卓球の大会のように、体育館を貸し切り、そこに参加選手を集めて、何十台も台を並べて、一日中試合をするのとは全く趣が異なります。

今回、私たちの試合に割り当てられたのはわずか2台。
この2台で、4人対4人の総当たり戦、すなわち全16試合を行い、勝利した試合数で競います。
そして、言い忘れましたが、試合開始が19時45分。16試合を2台進行でやれば、おのずと深夜までかかります。この日も23時半ぐらいにようやく終わりました。

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味方2人が試合中、残りの2人は審判か応援に回ります。
そして試合結果の記録はホストチームが責任を持って、卓球連盟が用意する専用の結果シートに書き込み、全試合終了後に原本と控えをお互いに共有し、卓球連盟に結果シートを送付して正式な試合結果として登録されます。

いわゆる地域でリタイアした卓球愛好家の方が役員として運営するような代物では全く違うということですね。当然ですが。給料が発生すれば、しっかりした運営になるでしょう。

日本との決定的な違いは、ベルギーにはプロリーグがあるだけでなく、プロクラブにぶら下がる形で上級者、中級者、初心者までがシーズン単位で参加できるしっかりした団体リーグが用意されているということです。

初心者から愛好家までどんなレベルの選手でも、チームに所属するというアイデンティティーが与えられ、それを発揮できる試合の場が毎週レベルの高頻度で用意され、しっかりとした運営がなされているこの環境は、愛好家にしてみれば最高かもしれません。

試合後にチームメイトと飲んだ時に、日本ではようやく最近になってプロリーグ(Tリーグ)ができたことを紹介したら、「日本は指折りの強豪国なのに、いままでプロリーグがなかったのかよ!!」と相当驚かれました。

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(チームメイトから熱烈アドバイスを受ける筆者)

つらつらと書いておいて、肝心の個人成績を忘れていましたが、3戦全勝(相手一人棄権)でした。
4部リーグといっても、感覚的には、東京の区ごとの団体戦でいうところの6部レベル。ベルギー的には4部ということは、やっぱり愛好家も含めた全体的な選手レベルは圧倒的に日本が上だと思います。

しかし、試合や運営はこちらの方が相当ガチです。

こうした運営ができるのも、プロリーグが発達しているからだからこそでしょう。
日本でもTリーグが地域の愛好家レベルまで広がっていくことを心底期待しています。

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