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コーヒー焙煎メモ

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早川コーヒーというところで「おすすめセット」というバラエティセットを買って楽しんでます。そのメモ。
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2020年10月の記事一覧

グジ G3 ゲイシャ

⭐⭐⭐ ゲイシャと名がつくが、あのとんでもなく高いゲイシャの味はエスメラルダ農園でしか生産できないとのこと。こちらもの相応の値段はするが、冷静に考えるとイルガチェフェ(ないしシダモ)の高級品と変わらない。味のほうも基本的には「モカっぽい」範疇に入る。イルガチェフェとグジとシダモは隣接領域なので、もともとこれらの名前を冠して売られていたコーヒーにもエチオピアゲイシャが入っていた、という所だろう(当のゲシャ地区はこれらの地域から若干離れているが)。 香りの耐久性を見るために、

欠点豆とハンドピック

今回はプレミアムでない豆も買ったため、ハンドピックが必要そうなものがあった。はっきり言って手間から考えてやりたくないのだが、知識としてどのロットにどの程度の欠点豆があるか知っておきたいということもあって、あえてすべてハンドピックしてみた。また、今回ハンドピックしたものを写真として掲載するが、カメラの性能が悪く色彩はわかりにくくなっていることには留意されたい。 欠点豆と異物異物(小石、ビニール) 焙煎機やミルを痛める可能性があるので絶対に取り除くべき異物。特に豆と同じサイズ

ベトナム ダラット アラビカ S18(エバーグリーン)・中煎り

⭐⭐ ロブスタが多いベトナム産の中の数少ないアラビカ。といってもロブスタの血(サビ病耐性)が一定割合入ったカティモールである。産地、カティモールという品種、ウォッシュドといった条件で雲南・思茅(シモン)に近い。 ひとまずテスト的に中煎りにしてみたが、雲南思茅と同様にあっさり味で、アロマはフルーティ+ナッティ、フレーバーはややアーシーになる。93度程度で薄め(いわゆる「アメリカン」程度)に淹れると持ち味が出る印象である。濃い目に淹れてカフェオレにするとやや酸味が立つので、カ

久々にバラエティに富んだ生豆が届いた

というわけで、前回買ったコロンビアの15 kgの豆を消費しつくし、生豆ダイレクトから豆が届いたので紹介したい。リストのうち「これから飲んで」というリクエストがあったらどうぞ。 ラインナップニカラグア ペラルタ農園ハニー パルプドナチュラルでやや赤みがかっている。中粒だがスクリーンが揃っており、ピーペリーが多少あり、ミューシレージの残り具合にムラがあるが、ハンドピックを始めて10%ほどで全く取り除く必要がないという結論に達した。今回届いた豆の中では、生豆の見た目は一番良い。味

コーヒー焙煎初心者向け生豆セット2020

松屋コーヒープレミアムセット5種各1kgで5000円。送料、振込手数料、税を足して7000円といったところ。品質的にも信頼がおけるものがそろっており、お勧めできる。ちなみに5種各1kg3000円のスタンダードセットというのもあるが、シダモG4などハンドピッキングで苦労しそうな豆がしれっと混じっているし、このクラスの豆を自家焙煎してもあまり喜びはないので個人的にはお勧めしない。まあ焙煎自体が初心者で失敗する可能性も込み、ということか。 Coffee Kids 季節キャンペーン

ブレンドベースとしてのコロンビア・ウイラ

もう1年近く前になるが、早川コーヒーさんの模様替えで買う店を選びあぐね、コロンビアのウイラ県産のプレミアムを15kgほど買ってしまい、約1年間それを飲み続けていた。 これもやっと残り3kgほどになり、冒険を兼ねて生豆ダイレクトで注文してみた。それに伴ってストックにあった半端な量のまま放置されていた豆を処分代わりに適当に混ぜて焙煎してみたのだが、これが面白い。グアテマラ産の豆とコロンビア・ウイラの豆を混ぜると、グアテマラ産100%と遜色ない印象を受ける。 これは私がずっとウ