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[自分の同人誌紹介]誰も知らない 手首脈拍計の歴史

ヒデトです。私生活のトラブル絶賛継続中です。なので今日も蔵出しネタでいきたいと思います。
今まであまり宣伝してこなかった、自分の同人誌の紹介を記事にまとめました。

「誰も知らない 手首脈拍計の歴史」って?

「誰も知らない 手首脈拍計の歴史」は、2018年4月の技術書典4で発表した同人誌です。
もともとは手首脈拍計測技術のうち、外部に紹介しても差し支えない一般的な技術や、既に発表されている他者の特許や論文を基に、技術書のようにまとめようと考えておりました。ただ自分はメカ屋なのでアナログ電子回路とアルゴリズムに関しては専門的にまとめきれないという問題と、技術書として世に出すには技術の漏洩に当たらないことを検証する社内手続きを経る必要があったため、断念せざるを得ませんでした。
そこで既に発表されている歴史的な事実と、その時に俺が抱いた感想をベースに、自分なりにまとめて発表することにしました。

序文の冒頭の一節を引用します。

2013年のCESでMioALPHAがさっそうとデビューしてから早5年。活動量計やスマートウォッチ、ランナーズウォッチには、脈拍計測機能が当たり前のように搭載されるようになった。このような状況は、2000年代から手首脈拍計測技術開発に携わっている身にとってはとても感慨深い。
ただ、これほどまでに一般化した手首脈拍計測だが、前述のMioALPHAを除き、この技術は活動量計、スマートウォッチ、ランナーズウォッチの一機能として扱われてきた。さらに人や環境によっては計測結果が乱れることがあり、積極的に計測性能を訴求しにくい。
そのため、あまり大きな話題とならずに普及してしまった印象である。

この悔しさが言葉の端々からにじみ出る文章!だって開発開始当時は絶対無理とか周りに言われ続けていたのに、開発ができた途端、コモディティ化されているんですよ。正直かなり悔しかったです。

もう少し中身を紹介しましょう。例えばMioALPHAのページの一部はこんな感じです。

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各機種ごとに当時俺が抱いた感想と、技術的な視点からの解説を加えた構成になっています。脈センサーが世に出てからAppleWatchまで、技術的に意味のある12機種を取り上げました。

また俺が独自調査した脈拍計の諸元表も載せています。ちなみに仕事ではなく趣味でやっていた、正真正銘の独自資料です。中身はこんな感じ。歯抜けは調べがつかなかった箇所になります。

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という自分なりに工夫した同人誌ではありますが、技術書典で約50冊売れたものの、値段を400円に設定したBOOTH版はあまり売れておりません。ぶっちゃけ20冊しか売れてないです。20ページだけの薄い本ではありますが、値段も手頃なのでぜひ買っていただけるとうれしいです。
しつこくもう一回リンク ↓

ではまた。

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