【デート本】【マインド】相手が遅刻してきた時は、満面の笑みで明るく「遅い!」と怒ろう(12/○○)

本書のTipsも12個目となった。
正直なところ、これまでの11個のTipsを完璧に咀嚼し、実行に移すことができるようになっているならば、キミ達はすでにそれなりにモテるようになっているはずだ。

現実はどうだろう?
読むだけ読んで、ある程度は納得した気になっているかもしれない。しかし実際のデートの場になったら、今まで通りの自己流のやり方でデートを進行してしまっているのではないだろうか?

私は疑っている。数十年来の非モテ根性が骨の髄まで染み込んでいるキミ達が、そう簡単に変われるはずがない。
なんなら本書を読み進めているにも関わらず、一度もデートの設定をしていない可能性がある。学校の勉強ですら、全ての単元の学習が終わる前にテストや演習がある。
(なんちゃって)ビジネス用語的に言えば、インプットとアウトプットは表裏一体でないといけないのだ。

非モテという生き物は、自分で思っている以上に高慢だ。
モテないと言われたことは決して許さない。口説き上手のモテる男を、心の底では軽薄だと思い見下している。そして好きな子を口説く際にも、自分だけ高いところにいて、相手の居場所まで降りていくことをしない。そして自分の市場価値を考えず、ランクの低いと決めつけた女の子には目もくれない。

そしてそれと同じくらいに卑屈だろう。
可愛い子から話しかけられるとそれだけで舞い上がってしまうくせに、それと同時にどうせ自分には無理だと決めつける。可愛い子はどうせ軽薄なイケメンに持っていかれるだけだと決めつける。自分に言い訳する。

さらに怠惰でもある。
モテたいにも関わらず、モテるための努力のために普段観ているアニメや遊んでいるゲームを減らすことをしない。本書の各Tipsを、骨の髄まで染み渡るくらいにまで読み返した人は何人いるだろうか。努力や変化を要求されることを極度に嫌う。
正直、本書は決して難解ではない。むしろ読んでいて楽しい部類に入るはずだ。

さしあたって、非モテの脳内の勢力図はこんなところだろう。

高卑怠三位一体軍事同盟vs幸肯成三域有志同盟

キミ達の心の中には、
・幸福希求心
・成長意欲
・人生肯定願望
という正義の有志同盟がいる。そしてそれらの実現には、異性との交際が欠かせないことも分かっている。今を楽しく、毎日ラーメンを食べアニメでもみて過ごせればいい、と思っているとしたら、それは自分自身へ嘘をついていることになる。
若いうちはいい。
30歳を過ぎ、40歳を過ぎ、50歳を過ぎ、60歳を過ぎ、歳を重ねるごとに自分へ嘘を着くのも難しくなってくる。

「今が一番楽しい」と勘違いしている人に問いたい。
今のその生活を、あと50年続ける覚悟はありますか?

本書の冒頭のTipsでも書いたが、モテとは、ただ女性からモテるためだけのものではないのである。女性からモテる男になる努力は、君の人生の選択肢を広げる。
君の自己肯定感を高める。
多大な努力を重ねたところで、残念ながらキミ達はおそらく自分が今望むほどまでにはモテるようにならないだろう。それでも、今とは比較にならないほど周囲の眼差しは変わるし、何よりモテるための努力に費やした時間を後悔することは絶対にない。
※もちろん、本書で示すような「正しい努力」を行なった場合に限るが。

ハッキリと言うが、非モテがモテるようになるための道のりは、受験や就活よりもよっぽど難しい。1年や2年で自分の満足のいく結果が出るようなものではない。
人によっては平気で5年10年かかる。
しかしモテるために費やした努力は、その先あらゆる状況において、他人と関わる上での大きな武器を与えてくれる。

またストイックなことを書いてしまった。
実際のところ、モテとは、自分のプライドを捨てて死に物狂いの努力をできるようになれば、いずれ実現できるものなのである。
多くの非モテは、努力を惜しむつもりはないが、自分の中に潜む毒を排除することができない。「高慢」「卑屈」「怠惰」は協力な軍事同盟を結んでいる。素早く各個撃破し殲滅にまで持っていかないと、崩すことはできない。
まずは自分の中に軍事同盟がいることを認めよう。


さて、明るさに溢れたTipsタイトルとは真逆の、ずっしりと心にのしかかるような説明となった。
今回のTipsはこれだ。

相手が遅刻してきた時は、満面の笑みで明るく「遅い!」と怒ろう

今回のTips

テクニックのように見えて、これはマインドの話だ。
惚れている女が遅刻してきた時、非モテがイラつくことはありえない。
初対面の女の子が遅刻してきたら、待っている間は沸々とするものがあったとしても、実際に対面したら緊張して怒るどころではないだろう。

仮に全く怒る気がなくても、「全然大丈夫だよ」と言ってはいけない。
「全然大丈夫」の一言は、一見すると心が広く寛大な男の証明のように見せかけて、単なるつまらない言いなりの男であると馬脚を現す、ボロにしかならないのだ。
なんなら、その後の展開、オンナという生き物の特性を踏まえると、本当に怒った方がいいまである。

デートというSASUKEは理不尽なゲームだ、とは散々繰り返してきた。

メニューを選ぶ際に、「なんでもいいよ」と言ってはいけない。
自分の何かを褒められた時に、「そんなことないよ」と否定してはいけない。
次に行きたいお店を聞かれた時に、「どこでもいいよ」と打ち返してはいけない。
相手が間違ってコップを倒してキミの服を水浸しにしてしまった時に、「全然大丈夫だよ」と反応してはいけない。

こんな時、自分の感情や欲望に忠実な幼稚園生の子供にならないといけないのだ。
そしてそれに、大人の余裕っていうスパイスを加えてあげないといけない。

例えばたくさん食べた後、2軒目にどこに行きたいかと聞かれたら、ドヤ顔で「めっちゃお腹空いてるから二郎ラーメン特盛食べたいな」と返すくらいがちょうどいい。
というか、ピンズドで正解の店を提案できるのでもない限り、それをしないと減点になるのがデートというものだ。
全てのやり取りにおいて、加点か減点が発生するのがデートというものだ。

冒頭に相手が遅刻してきた時、笑顔で怒るのにはメリットが二つある。
一つは、上述のように単純に減点されないということ。
そしてもう一つは、相手に安心感を与え、また後半戦にHOFT(Hyper OFUZAKE Time)をもたらしやすくなるということだ。

第一印象は、それなりに重要だ。
出会った時の第一声が無難な男は、つまらない男だという印象をくつがえすという不毛な作業を要求されるものなのだ。

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