【デート本】【マインド】デートは前日から準備しよう。頭が働かない・清潔感のない状態で臨むのは相手の女性に失礼だ。(9/○○)

私たち日本人は概して協調性に富む。
そして丁寧かつ几帳面で、程良く空気を読むことができる。
美観にもこだわった、「見て美味しい、食べて美味しい」の日本食文化はその「良い」側面であろう。

そしてコインを裏返すと、「悪い」側面が顔をのぞかせる。
同調圧力に弱い。そして潔癖症であり、過剰なまでに雰囲気に敏感だ。
宅配物のパッケージが潰れているというだけでAmazonのレビューで★☆☆☆☆をつけることを厭わない不合理を蔓延らせてしまっている。

現代日本社会の象徴

生産性や経済的合理性という観点から見るとどうだろう?
我々日本人のこの気質は、諸外国一般と比較して、トータルでプラスになっていると言えるのだろうか?

本来であれば商品やサービスの価値(すなわち売上)に直結しないはずの、パッケージの不備や店員の接客態度で無駄な努力を要求される。お菓子の過剰な個包装、などはその典型例だ。要は付いているラベルで不快になりイチャモンをつけるのが我々日本人なのだ。
嫌な思いをしないことを殊更に重要視する日本社会では、こうした「無駄な」企業努力は無知な消費者の気付かないところで商品価格に転嫁されている。
ウェイター&ウェイトレスへの動機づけとなる欧米のチップ文化と、どちらが高くついているのだろう?

そして時は2020年代。ルッキズム全盛の時代である。InstagramやYouTube、TikTokを使って誰でもクリエイターになれる。あらゆるノイズを消した奇跡の一枚だけをかき集めた自分を公開し、誰もがアイドル・女優を気取ることができる。

価値観の多様化を促すと思われていたデジタル化の進行は、表現の多様性を狭めた。
「可愛い」は公式化され、「高身長」などの一定のフレームワークはありながらも多様性を許容した言葉であった「ハンサム」は、誰もが共有できるステレオタイプである「イケメン」へと変わった。

キミ達が理解しなくてはいけないのは、誰でも簡単の背伸びができ、身体的なコンプレックスを解消できる良い時代が到来したと同時に、視覚的にありのままの自分で居続けることはマナー違反と見做される時代でもあるということだ。

覚えておいてほしい。個人的な信念に基づいた行動は、居場所の喪失をもたらす。

・髪型が整っていること
・眉毛が整っていること
・シャツの皺が目立たないこと
・靴の踵のすり減っていないこと
これらをクリアすることは当たり前だ。

努力の対象は先天的な要素にも及んでいなくてはならない。
・腕毛
・すね毛
・頭髪の量
といった極めて変更の難しい要素ですら、可能な限りの修正を加えないことにはマナー違反のレッテルを貼られてしまう。

髪型はカットとドライヤーで、シャツはアイロンで、ムダ毛は医療脱毛で、薄毛はフィナステリドで克服できる時代となった。ああいいじだいだ。

一昔前であれば、「ハゲ」は大きなハンデであると同時に、内面や所作といった努力によって加算が可能な変数の部分で挽回することができるものでもあったかもしれない。
※もっとも昭和や平成初期の恋愛事情を私は知らないから、間違っていたらスマン。

これからの時代は違う。
「ハゲ」は一発アウトだ。SNSで彼氏とのツーショットを投稿して幸せアピールをしたくても、彼氏が禿げていては投稿不可能だ。
「自分が好きかどうか」よりも「知人に自慢できる見た目をしている男か」の基準の方がよっぽど重要なのだから。

はっきり言おう。モテたいならやって当たり前だからやれ!デートにおける見た目の減点は、他のあらゆる努力を帳消しにするくらいのインパクトを持っているから。
格好いいシャツを着てくるセンスよりも、シャツにアイロンがけを行う努力の方がよっぽど評価されるのだ。

お金が足りないならそれだけのために節約やバイトをしろ。キミ達はデート代を奢ることはそれほど嫌でないかもしれないが、それよりも重要度も優先度もよっぽど高い。

理不尽だと思うならば、このように考えてほしい。
つまり、
 └昭和の恋愛:親に紹介できるステータスが重要
 └令和の恋愛:SNSで知人が気兼ねなく「いいね!」できるルックスが重要

ということである。

見た目をテンプレイケメンに近づけることは、昔でいう高学歴&大企業勤務と同じくらいの価値を持っていると考えればいい。
学歴年収にステータスを振り尽くした男には不遇な時代だ。

概して学歴の高い男は見た目を疎かにしがちだ。
というか学歴の低い男は見た目くらいにしか気を遣わないから、ある意味賢いのかもしれない。そこに運よく青学や慶應といったお洒落な学歴があれば最高だ。

努力の対象は、こういった分かりやすい領域だけにとどまらない。
仕草や段取り、そして言葉遣いに至るまで、ノイズとなりうるものは排除しなくてはならない。
そしてそれらは、一朝一夕では対策できない、習慣のようなところとも密接に紐づいてくる。

・目の下に隈がある(疲労や寝不足は顔に出すな、当日にオナニーするな)
・髭が伸びてしまっている(朝に剃っても夜からのデートなら夜にも剃れ)
・額がテカっている(揚げ物ばっか食うな)
・唇が割れている(リプクリームを使え)
といった領域は当然である。

・「ちょっと」「やっぱり」といった意図しない無駄な口癖はやめろ
・腕を組むな、背中を丸めるな
・挙動不審に歩くな
・会計はスマートに終わらせろ
いわゆる会計で財布を出すところを見るだけで萎える、蛙化現象ってやつだ。
そう。ニュー・ガール(令和の10代20代)は伊達じゃないっ!

あまりにも当たり前のことを書いた。
もし上記で挙げた例のうち、クリアできていないものが3つ以上あるとしたら、もしかしたら今までのデートでの失敗は防げたかもしれない。
身だしなみは一次選考の対象なのだ。
※見た目だけで最終選考まで残る男も多い。

そして少しだけ、これらにプラスしてアドバイスを送りたい。

一つ目。
デートに行く前に通る声を出す練習をしよう。
はっきりとした声が出ることは、巧みな会話術のベースにあるものだ。
シャワーの中でカラオケするのだっていい。
声だけでモテる男もいる。
そこから逆算すると、前日は喉をつぶすべきではない。

二つ目。
デートの前日には、普段よりも少し強めの運動をしよう。
長距離の散歩や軽めのランニング、ちょっとした筋トレだっていい。
くねくね動くことは、デートにおいてはマイナスだ。
運動をして筋肉が張っている状態は、意外と身体が安定する。

三つ目。
デートの前日には野菜をしっかり摂ろう。
肉ばかり食べる生活は、顔がテカテカになりやすい。脇汗もかきやすい。

四つ目。
デートの前日には、相手の女性の悪いところを10個くらい妄想しよう。
「ただのメンヘラに違いない」
「焼肉食いたいとか言う女は嫌いだわ」
「クソみたいなオシャレカフェで喜ぶ気持ちが知れないや」
なんでもいい。徹底的に頭の中でこき下ろそう。
誠実に対応しよう、なんて思わなくていい。
明日に向けて気持ちを入れすぎて気合いが空回りしないことは重要だ。

そして五つ目。
動画などでコミュ力高い人の会話シーンをインプットしよう。
付け焼き刃でいい。
・YouTubeに上がっているナンパ動画
・お笑い芸人のフリートーク
・海外のラブロマンス系の映画
  …etc
なんだっていい。
とにかく自分を勘違いさせよう。一度かけた魔法は24時間くらいは効果がある。
※もちろん、デートの会話ではロマン砲打つなかれである。

今回のTipsは書いていて非常につまらなかった。
文章にも勢いがない。気持ちがこもっていないからだ。
巷でよくあるメソッドとそれほど変わらない内容であるし、何より私自身、こうした努力を嫌う男だからである。

しかしながらあまりにも重要な内容であるから、あえて書かせてもらった。
私自身、薄毛をフィナステリドで克服してはじめて、自分が納得のいくレベルまでモテるようになったという経験もある。

これまでのTipsでも再三説明してきたことを思い出してほしい。
恋愛とは減点を減らすための忍耐の積み重ねによって成り立つものである。

国立大学に合格したい受験生に、共通一次対策の重要性を説いているようなものだと思ってくれ。そして恋愛という入学試験は、共通一次で満点を取ればなぜか二次試験が免除される、トチ狂った試験でもあるのだ。

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