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なぜロックミュージシャンの足は細いのか

私にはお気に利の映画がいくつかある。

そのいくつかある中の一つが
2003年に公開されたSchool of Rockである。

もはや20年以上前の映画なのかと
驚いてしまうが、
先日久々にこの映画を見返した。

やはり何度見てもこの映画を観ていると
気持ちが盛り上がってきて
ラストにステージで演奏するシーンでは
思わず涙しそうになりながら見終わった。

ロック音楽をテーマにした映画なので
ロックが持つパワーというか、魂のようなものが
私たちの心を動かしているのは
間違いないだろう。

実質今回この映画を観たのは3回目。

映画や小説を繰り返し見ると
以前とは違う部分に心が動いたり
同じシーンでも感じ方が違うことは
しばしばある。

今回この映画を観て興奮したポイントは
全く変わらなかった。

しかし、1点私の中で以前から気になっていた疑問が
この映画を観ていてフツフツと私の中に浮かんできた。

それはなぜロックをする人は足が細いのか?
という疑問である。

「ロックと足に関係なんてないだろう」
そう思う人もいるかもしれない。

今回観たこの映画では主人公デューイが率いる
クラスの生徒たちがロックのコンペに出るシーンが
後半のクライマックスとなる。

そのシーンの前後で他の出演者たちとの
絡みが展開されるのだが、
その人たちの服装はいかにもロックという
感じでキメられていた。

だが、どういうわけかその人たちを見て
私はホンモノという印象を受けなかった。

それは足が細くなかったからである。

恐らく他の出演者の役をしている人の中には
本物のロックミュージシャンもいるだろうが
その多くは俳優であろう。

それゆえにそれほど足が細くない人が
ロックミュージシャン役として
出てきたのであろう。

これは私の中でロックで有名になる人は
足が細いというイメージが
完全に出来上がっているからこそ
起こった違和感だと言えるだろうが、
これは果たして単なる私の偏見なのだろうか。

私は決して単なる偏見ではないと思っている。

思い返してみてほしい。

外国人で例を挙げるなら
ジミ・ヘンドリックス
キース・リチャーズ
ロン・ウッド
ミック・ジャガー
Kiss

国内のミュージシャンならば
THE YELLOW MONKEY
BOØWY
BLANKEY JET CITY
THEE MICHELLE GUN ELEPHANT
黒夢

他にも例を挙げればキリがないぐらい
皆足が細いのである。

もちろん、中には例外もあるし
足が太いロッカーもいることはいるが
こうして考えてみると
明らかにロックをする人に足が細い傾向が
あることは間違いないだろう。

ではなぜロックをすると足が細くなるのであろうか。

現代人の悪いクセでGoogleで同じ疑問を持った人が
いないかを調べてみると
そこには「売れるまで貧乏で栄養状態が悪かったから」
などという回答が書かれていた。

確かにロックミュージシャンは売れるまで
ハードな生活を余儀なくされることが多いだろうが
上記したような人たちは現在間違いなく
お金に余裕がある人達ばかりである。

十分に食べるものが現状であるならば
足が細くあり続ける理由は栄養では説明が
できないであろう。

では何が原因なのか。

一つはロックミュージシャンは
基本的に演奏を立って行い、
プレイスタイルとして動き回ることが
多いことがあげられるであろう。

彼らがプレイするギターやベースは
モノによっては非常に重く、
いわゆるベーシックなエレキギターである
ストラトキャスターでも
3~4㎏ぐらいあると言われている。

それを肩にかけながらステージ上で
動き回り、プレイをすれば
そりゃ足が細くなるのも無理はない。

だが、中にはそれほど動き回るプレイスタイルで
ないにも関わらず足が細い人もいるので
この仮説は必ずしも正しくないと言えそうである。

次に考えられるのは飲酒による影響である。

ロックといえばなんだかアウトローで
社会に抗議するような気持ちを
歌に乗せるようなイメージがあるが、
それ故に飲酒をするイメージが強い。

特に海外のロックバンドの場合は
強い酒を煽り泥酔するようなイメージが
どうしても付きまとう人が多く、
中には合法な(地域による)ドラッグを
使用する人もいるほどである。

飲酒が筋肉に悪い影響を与えることは
一般的に知られており、
慢性的に激しい飲酒をすると
筋肉がダメージを受けるので
体の中で最も大きい筋肉である大腿筋が
細く衰えてしまうこともあるだろう。

以前に音楽関係の本を読んだ際に
ロックミュージシャンの三種の神器として
「酒」「女」「タバコ」があると
書かれていたが、
まさに酒による影響で足が細くなることは
考えられる気がする。

残念ながら今回事例を挙げた方々が
酒をどのていど飲むのかは調べきれなかったが
この説はあながち間違ってはいないだろう。

1つ目の理由であげたように
ステージや練習で足を酷使しながら
それがしっかり回復しようとする際に
大量の飲酒をしてしまっては
足が細くなるのは無理はない。

よく考えてみると、
国内のバンドにおいても下記のような
酒のイメージが強くない人たちは
極端に足が細いわけではない。

スピッツ、Mr.Children、Official髭男dismなどを
想像してみるとお分かりいただけるだろう。

ここまで2つの説をあげてきたが、
3つ目として喫煙による影響も多少あると
私は考えている。

先ほど紹介したロックミュージシャンの三種の神器の
一つとしてタバコがあげられたが、
やはりロックとタバコは切り離せないイメージがある。

タバコと足の細さに何の関係があるかと言えば
酒ほど直接的に影響しない気もするが、
タバコを慢性的に吸う人は一般的に
食が細くなる傾向がある。

よくタバコをやめた人が太ったという
話を聞くが、
喫煙は食欲を一時的に抑える効果があるためである。

ロックミュージシャンはどうしても
室内にこもり切りで仕事をすることが多く
音楽という自己表現をするプロセスで
リラックスを求めて喫煙に走る場合が多いのであろう。

今の時代、喫煙は明らかにネガティブな印象が
強くなっているので
一般社会ではやめる人が多いが、
ロックミュージシャンにとってタバコは
一種の飾りのようなものでもある。

それ故にいまだに喫煙率が高く、
その影響で食欲が低下して
足が細くなることは考えられるだろう。

こうしてロックミュージシャンの足が細くなる
理由を考察してみると、
何だか彼らの健康がとても心配になってくる。

彼らの細い足はいかにもロックミュージシャンであり
私達に「カッコイイ」という
感情を与えてくれるが、
その反面、彼らの健康が脅かされていると思うと
足が細くなくてもいいから
私たちの好きな音楽を貫いてほしいと
願わざるを得ない。

ちなみに私の中で足細No.1バンドは
THE YELLOW MONKEYである。

とくにギタリストの菊池さんが
パワースタンスでギターを弾いていると
その足の細さが強調されるようで
たまらなくカッコイイのだ。

先ほど結論として彼らには健康であって欲しいと
書いたばかりであるが、
彼らのカッコよさは維持してほしいと願うのは
欲張りというものだろうか。


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