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憧れる姿を見つけた映画

以前にも書いたが、英語の勉強のために
私は週に数本のペースで洋画を見ている。

今週は名作と言われるプリティウーマン、

この二人が再び主演したプリティブライド、

そして、ロストインマハッタンという映画の
3作を観た。

私は見る映画を選ぶときには
特に何か基準があるわけではない。

別に好きな俳優がいるわけでもなければ
苦手なジャンルがあるわけでもない。
(しいて言うならホラーは好んでは見ないが)

英語を学ぶことが目的なので
できるだけ色んな英語が聞けるように
色んなジャンルのものを観るようにしている。

なので、今回観た映画も完全に
何となく選んだものだったのだが、
この3つには一つの共通点がある。

それは主演がリチャード・ギアということである。

あまり海外の俳優に詳しくない私でも
彼の名前は言うまでもなく聞いたことがある。

だが、正直名前と顔が一致しておらず
今回観たこれらの映画はある意味で
私にとってのリチャード・ギアデビューであった。

プリティウーマンがアメリカで公開されたのが1990年、
プリティブライドが1999年
そしてロストインマハッタンが2014年なので
今回この3作を観ることで各年代での
リチャード・ギアを見ることになったが、
どの年代の彼もとてもカッコイイというのが
シンプルな私の感想であった。

もちろん、彼の素顔がどのような人なのか
私は全く知らないが、
今回観た3つの映画の中でリチャード・ギアが
演じていた登場人物はいずれも
取り乱すシーンがほとんど描かれておらず
どのようなシチュエーションに対しても
冷静な姿を見せていた。

特に2本目に見たプリティブライドでは
リチャード・ギアはフリーの記者として
何度も結婚式の場から逃げ出す花嫁として有名になった
ジュリア・ロバーツに密着取材をするという
シチュエーション。

その特異なシチュエーションゆえに
色んな人から嫌味を言われたりするが、
それをリチャードは驚くほど軽やかに受け流し、
そして、嫌味を言った人までも
味方につけてしまうような魅力がある。

それがたまらなくカッコイイのだ。

3本目に見たロストインマハッタンでは
リチャード・ギアはニューヨークで暮らす
ホームレスの役をしており、
そのリアルで重苦しい風景の中でも
何とか生きようとする姿が描かれている。

この話の中の彼は決してカッコイイ描かれ方は
していない。

ホームレスにしては身なりがキレイではあるが、
街中で立ちションをしたり
ゴミ箱をあさって何かを食べるシーンなども
描かれている。

だが、そんな彼も決して乱さないのだ。

ホームレスとして周りの人からは
ひどい扱いを受けることが多々あり、
容赦のない言葉を浴びせられることも
沢山あるにも関わらず、
彼はそれに対して決して感情的な反応は
示さない。

プリティウーマンやプリティブライドで
見せたような余裕のある感じではないが、
この作品の中の彼も間違いなく強いのだ。

今回これらの映画を観て
このようなしなやかな強さを持つ人に
憧れを抱いていることに気が付いた。

色んな物事に対して心を乱すことなく、
適度に受け入れ、冷静に対処する。

一見するととても簡単そうであるが、
これがなかなか難しい。

私自身、そうなりたいという理想はあれど、
なかなか思うようになれないがゆえに
余計にこれらの映画に出てきた
リチャード・ギアの姿に憧れを抱いたのかもしれない。

「あくまでフィクションの登場人物でしょ」
そう言ってしまえばそれまでではあるが、
憧れる姿にフィクションもノンフィクションもない。

憧れるならば、対象が何であれ
その要素を少しでも自分に取り入れ
何かしらの成長につなげることができるのだ。

心の中に今回観た映画のリチャード・ギアを置き、
彼ならどう振舞うかを意識してみようと思う。

プリティウーマンの彼ほどリッチでもなければ
ハンサムでもないが、
冷静で余裕のある男にはいつからでもなれるのだ。

とは言え、私は街中で立ちションはしないので
ご安心頂きたい。

ちなみにロストインマハッタンで出てきた
リチャード・ギアはその役柄のせいか
とても老けて見えた。

彼は現在74歳でこの映画の当時は64歳前後の
はずであるが、
それにしては老けて見える気がした。

俳優はその演技によって年齢も
不詳にしてしまう力があるとすれば
すごいことである。

私は欧米の人からはやたらと若く見られるが、
たまには年齢相応に見られるためにも
リチャード・ギアを心に置いてみようと思う。

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