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YouとIとWeと少年と青鷺。

昨日のブログでは、映画『君たちはどう生きるか』を観て
ほんとうならば、たとえば
『君たちはどう生きるか』と問われたら、
「私たちはどう生きるか?」とのように応えるほうが
よいやもしれないですが、でも、ぼくとしては
「私はどう生きるか?」つまり、その主語が
「we」ではなくって、
「I」でしか考えられない、
ってゆうことをしるしました。

そこからさらにね、そういうような
「we」及び「I」繋がりで考えるとしたら、
『君たちはどう生きるか』というタイトルにおける
「君たち」とは、英語で言えば
「you」だなあ、って思ったのよね。

ちなみにね、
映画『君たちはどう生きるか』の英語版タイトルは、
『The Boy and the Heron』
に決まったらしいのですが、この
「Heron」とは「青鷺」の意味で、
(山下達郎さんの『ヘロン』を思い出す〜。)、つまり、
「少年と青鷺」という、こちらも素敵なタイトルだなあ。

『君たちはどう生きるか』というタイトルを
英語で直訳するとすれば、
「How do you live?」になるのかな?
この場合、英語では、
「私」と「私たち」ならば
「I」と「we」という区別があるけれども、でも、
「あなた」と「あなたたち」ならば
どちらも「you」になる、というのは
日本語しか知らないぼくからすると、
不思議だなあ、とも思ったりもする。

もしくはさ、たとえば
「彼は」及び「彼女は」では
「he」と「she」になると存じますが、
「彼らは」及び「彼女らは」になれば
どちらも「they」となる、ってゆうのも
そこには区別は無いんだなあ、とも思う。

そう考えてみれば、日本語における
「たち」とか「ら」とか
我々や人々の「々」とか、
という語句を単語の後ろにくっつけると、
一人称でも二人称でも三人称でも、ことばが
たちまち複数形に変化する、というのも
おもしろい、と申しますか。
英語にも、同様の文法として
複数形の「s(es)」があると存じますが、それは
一人称や二人称には使えないので、つまり、
日本語の「たち」や「ら」などなどと、
英語の複数形の「s」とでは、
その雰囲気はちがっているのでしょう。

『君たちはどう生きるか』と問われたときには、
この「君たち」とは、英語では
「you」なのだともすれば、ぼく自身が
「ぼくたちはどう生きるか?」ではなくて、
「ぼくはどう生きるか?」を思うことって、
あながち間違ってないやもしれない、
とも感じたりもする。

ぼくは、
どう生きるのか。
少年は、
どう生きるのか。
そして、
鳴かないで ヘロン♪

令和5年8月4日

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