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【雨】を【霧】に分けた【雰】囲気。

さくじつ、梅雨が明けた。

長かった梅雨のあいだには、
ぼくのブログでも
「梅雨の雨の雰囲気。」
「Ameのときに折に触れながら考えること。(B)」
「雲の上にいる真夏の太陽。」
というタイトルのブログを書いてみたり、
ってゆうような、そんな
「雨」のことを考えたりしていたですが。

いろいろ漢字のことを調査したい
「リッシンベン調査団」のじぶんといたしましては、
なんだか、この
【雨】という字の形が気になったなあ。

【雨】って、中の4つの点々がさ、
どこか「雨」っぽいように感じられるし。
たとえば、窓から
外の「雨」を眺めているような雰囲気?!

さらに、この「雰囲気」という語句の
【雰】の漢字もね。
うえの部分が【雨】なんだわ!!!
ってことに気がついた。

こうなってくると、そのほかにも、
【雨】が入っている漢字、
どんなんがあるかなあ?????
って、探したくなってきたりもして。
この長くよく降る雨のあいだには、
読書をしながら、スマホの画面を見ながら、
テレビのテロップを眺めながら、
【雨】が入る漢字を探していたのよね。

たとえば、まずは、
お天気系の漢字で言えば、
【雲】【曇】【雷】【露】【霧】
【雪】【霜】【雹】【霰】【靄】
というのがございますし。これらのほかにも、
【震える】【濡れる】【漏れる】
【電気】【需要】【零度】
などなどのことばもあるし。はたまた、
【霊】という漢字にも【雨】がつくのねえ。。。

ここまでを探し終えてから、いつものごとし、
白川静先生の『常用字解(第二版)』で
【雨】を引いてみると、、

【雨】 ウ/あめ・あま・あめふる
天から雨のふる形。「あめ、あめふる」の意味に用いる。雲・雪・霰(あられ)・雹(ひょう)・霜(しも)・霧(きり)・靄(もや)・露(つゆ)・雫(しずく)・霪(ながあめ)など、雨や水に関する天体現象を意味する字には多く雨かんむりをつける。

‥‥と書かれてあって。それはさ、
「窓から雨を眺める」ではなかったけど、
まさしく「雨が降る」様子なのだった。

このなかで掲載されている
【雨】がつく漢字では、
【雫】は忘れていたけれども、
【霪】というのは知らなかったなあ。

そしてそして、
うえで書きました
「雰囲気」の【雰】という漢字もね。
つづけて、『常用字解』で
調べてみようと思いまして、、、

【雰】 フン/きり
音符は分(ふん)。分は刀でものを二つに分けることをいう。穀物などが細かくなったものを粉、雨気が細かく霧のようになったものを雰といい、「きり、きりふる」の意味に用いる。雰霧(きり)・雰囲気(地球をとりまく大気。また、その場にいる人たちが自然に作り出している、特別な気分。ムード)のように使う。

「雨」が、
「霧」のように細かく分けられたものを
【雰】という。そして、
その「分」という漢字には、
「刀でものを二つに分ける」の意味があるらしくって。
そう言われてみれば、
【分】の漢字には、
下に【刀】が入っていたんだなあ。

いままで気がつかなかったー。

「雰囲気」ということば自体もね、
なんだか、たとえば、おのおのの人の気持ちが
「霧」のように集まった。
みたいな感じがあるかなあ。。。

ことしの夏は、
どんな雰囲気なのだろうか。。。

令和2年8月2日


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