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「俺より先に」という宣言について。

先週の日曜日、名古屋国際会議場センチュリーホールにて
UNICORNのライブ『2023-2024ツアー「クロスロード」』
を観てまいりましたことを昨日のブログでは申しまして、
今回もまたライブの感想をしるしたくて、
この下よりまた、セットリスト及び
ライブの演出のねたばれ込みで申しあげます。。。




昨年リリースの新アルバム『クロスロード』では、
過去作のオマージュ曲が収録されていたり、また、
アルバム収録の最後の曲が
『100年ぶる~す』というタイトルだったり、さらには
ライブでのオープニングを観るからに、かつ、
セットリストでもね、昨日申しましたような
再結成後の作品が各アルバムより万遍なく演奏されている、
というのも考えるとすれば、このたびのライブツアーでは
「時間」がキーワードなんだなあと感じました。
つまりはさ、昨日のブログでも記したけれども、
平成5年(1993年)解散より
平成21年(2009年)再結成までの期間が
「16年間」で、そして
再結成より現在までが「15年間」なのだとすれば、
UNICORNが再結成なされてからの時間が
解散から再結成までの時間と同じぐらいになったんだなあ、
と思ったら、なんだか、感慨ぶかくもなってきたの。

そして、このことについて、今回のライブの
演出を観て感じたことがございまして。
それはさ、川西幸一さん作詞作曲ボーカルの
『1万トンバース』という曲の中で、その
とあるメロディが、さだまさしさんの『関白宣言』の
【俺より先に寝てはいけない】
と似てるからという理由より、この曲では
【俺より先に 逝っちゃいけない】
と歌われるようになった、という場面が
アルバム初回限定封入ブルーレイの
制作ドキュメントで観られたのですが。
これは、でも、この曲の中では、
かつての出来事を思い出しながら、これより
広島港の「1万トンバース」へ向かうために、
今、乗っている車(バイク?)に対して
【俺より先に 逝っちゃいけない】
と語られていると存じますが。
でも、今回のライブで演奏される『1万トンバース』では、
川西さんが、ギターを弾くABEDONさんのほうへと行き
【俺より先に 逝っちゃいけない】
のフレーズを歌われていた。

このことより考えるとすれば、つまり、
メンバー最年長の川西さんが
メンバー最年少のABEDONさんへと
【俺より先に 逝っちゃいけない】
と告げるある種の「宣言」のようにも思えてきて、
そう思ったら、ちょっと泣きそうになってきたの。

たとえば、令和2年、
志村けんさんが逝去されたときには、
ザ・ドリフターズのメンバーとしての
最年少の志村さんが亡くなられたことに対して、
加藤茶さん、高木ブーさん、そして、仲本工事さんの
悲痛な想いというのを、こちらも見ていて
つらくなったのだけれども。
それは、それだけは、やはり、おそらく
とてもつらいことなのだろうと想像するのですが。
UNICORNにおいても、
そのような経験だけはしたくない、という、
メンバー最年長の川西さんの気持ちのようにも感じました。

ファンであるぼくらとしてはね、やっぱり、
川西さん、テッシーさん、民生さん、EBIさん、ABEDONさん、
メンバー全員ずっと元気で、そして、これからも
UNICORNの音楽を聴いてゆきたい。
川西さんの『1万トンバース』という曲とは、
そんな願いの歌なのかもしれないなあ! って、
ライブで聴きながら想っておりました。

おれよりさきにぃ〜♪

令和6年1月31日

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