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書籍鑑賞とアティテュード。(『バンド論』を読みながら)

そして先日はね、奥野武範さん構成・文の書籍
『バンド論』を読みました。
この本は、令和3年1月よりWEBサイト
「ほぼ日刊イトイ新聞」にて連載されておりました
「バンド論」という特集コンテンツを書籍化されたものでして、
サカナクションの山口一郎さん、
bonobos(昨年解散されました)の蔡忠浩さん、
くるりの岸田繁さん、
サニーデイ・サービスの曽我部恵一さん、
ザ・クロマニヨンズの甲本ヒロトさん、
という、五つのバンドのフロントマンさんが
「バンド」とは何か? という問いについて、
ほぼ日の奥野さんによるインタビューで答えられている。

連載当時、ほぼ日の誌上で読みながらこうして
あらためて書籍でも読んでみると、なんだか
WEBと書籍とでは印象が変わっている気もするし、
また、やはり憶えていなかったお話しもあるし、
連載より三年が経ち、たとえば
サカナクションの一郎さんは、その後
うつ病を患われ病気の公表もなされた。
さらに、連載時にはコロナ下の真っ只中だった、
のようなことも思いつつ、インタビューでお話しされている
「バンド」について想いながら読書をしておりました。

とくにはさ、連載及び書籍の最終章、
ヒロトさんのお話しは、なんだか
読んでいると元気が出てくるようだったなあ〜。

このうえのところでね、ぼくは
「WEBと書籍では印象が変わっている気もするし」
と申したですが、たとえば、この書籍では
イントロとして燃え殻さんのエッセイ、
アウトロとして今日マチ子さんの短編マンガを
読むことができて素敵だったし、また、
祖父江慎さんによるブックデザインがすごくって、
読書中、この書籍を手で携えているのが
なんだかうれしかったな。

たとえば、普通の単行本のサイズよりも
すこしばかり小さめなので、この手の中に
ジャストフィットするようだったし、
本のスピンは太めでかわいかったし、
書籍のページの途中では、突如
飛び出してくるようにはさまれている
五名の方々のお写真が、かっこよかった!!!!!
それらのなかでもね、書籍において
ぼくがいちばん感じておりましたのは、ぼくは
購入した本を読む際には、毎回、
表紙のカバーを取って読書するのですが、
カバーを取っての表紙が良くって、そして
この表紙のページの厚み(というのかな?)が、
これまでぼくが触れてきた
どのハードカバーの書籍よりも厚くって、
それがなんとゆうか、たとえば
やさしい繭のようなものに包まれているかのようで、
その感じがすごく好きなのでした。

そんな本を読みながら、ぼくとしては
「読書」と呼ぶよりかは、
「書籍鑑賞」と申しあげますか。
つまり、本とは
知識及びことばの彫刻である、
ともよく言われると思うですが、
本のことばを読むだけでなくって、
本そのものを鑑賞しているとも感じておりました。

バンドって、何だろう?
ってゆうのは、音楽についてのくわしいことを
ぜんぜんぞんじないいちリスナーの
ぼくとしてはよくわからないけれども、
こう、なんだか、なんと申しあげますか
やっぱり、憧れなんだなあー。

そんなことを感じつつ、くるりの昨年リリースの
最新アルバム『感覚は道標』より、
『LV69/神々の遊び』を聴きたくなってきた〜。

アティテュード磨きたい。。。

令和6年6月1日


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