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根を詰めるかのごとく。

ちょっと、作業がね、
根を詰めてしまって、頭がさ、
もう何にも考えられないぐらいにもなってきて。
でも、休んで寝る、という感じでもなくて、
どうしようかなあ? と思ったら、ふと、
そうだ、お散歩へ行こう!
って思いついたんだった。

そういえば、以前のね、
20代半ばごろからの数年間、
仕事もせず、半ひきこもり状態だったときには
近所のウォーキングを日課にしていたなあ〜。
それは、でも、
健康のためというのもありながら、
気分転換というか、もしくは、なんだか、
趣味というか、娯楽というか、つまりはさ、
エンターテインメントみたいな感じでね、
お散歩をしていたの。

けれども、あるころから全く
お散歩へも行かなくなってしまって、
そして今へと至るんだけれども。

こう、ひさしぶりでね、
近所を歩いてみれば、やっぱり
ここちよい、というか、
こころがきもちよい、というか、つまり、
どことなくかたくなった頭や身体が
ほぐれてくる、というか。たとえば、
あんなにも根を詰めるかのごとく
閉じられていた感覚が、なんとゆうか
歩いているうちに、だんだん
景色を見る余裕も出てくるように感じられてきて、
そして、ちょっと
すっきりしたような気分に成ってきたのよね。
それで、30分ぐらい歩いてから、
帰宅し、コーヒーを飲み、
また、作業へと戻ったんだった。

どうか、
根を詰めるかのごとくこの作業が、
そして、
これまでの作業が、
つまり、ぼくの我慢が
いつか、実を結び、
果てない波がちゃんと止まりますように。
って祈り願うように歌いながら、
この道を歩けたらよいのに。

節を分け、その後、
春が立てばよいのに。

令和5年2月4日


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