都

城中に人がいる。

前回noteでは、ほぼ日で2017年7月に連載されておりました
石川九楊さん×糸井重里さんの対談を、
あらためて読み返してみながら、この対談にて、
石川九楊さんのおっしゃっていた
「こざと偏というのは、地上と天とを結ぶハシゴだよ。」
ということばが気になり、
「こざと偏」の漢字についてブログ書きまして。

こうなってくるとね、「こざと偏」の
「阝」の形が「つくり」の方についている
「おおざと」のことが気になってくるわ。

ってゆうわけでぇ、
そんな「おおざと」の漢字もね、
「こざと偏」の漢字と同時に探しておりまして。

今のところ、じぶんが見つけてきたのは、
【都】【部】【邪】【郎】【郵】【郭】【那】、そして、
クラムボン「原田郁子さん」のお名前の【郁】、また、
【郷】には「阝」が3分の1のサイズでついているし、
この【郷】の下に「音」がつけば【響】、これらのほかにも、
【郎】に「まだれ」で「廊下」の【廊】の字。

‥‥というような、
「こざと偏」よりも見つけた数は少ないけれども。
「おおざと」の漢字、どちらかと言えば、
たくさんは無いんだろうか。。。

そして、このなかのどの漢字をさ、
白川静先生の『常用字解(第二版)』で引いてみよう?
と思いつつ、じぶんが一番最初にピックアップしました
【都】にしようかなあ。

【都】 ト・ツ/みやこ・みやび・すべて
者は曰(えつ/「さい」の中に神への祈りの文である祝詞(のりと)を入れた形)の上に木の枝を重ね、その上に土をかけて作ったお土居(どい/土の垣)で、外部からの侵入者に備えて作られた。阝(おおざと)は邑(ゆう)で、城中に人がいる形であるから、集落、むらの意味となる。周囲にめぐらしたお土居で守られている大きな集落を都といい、「みやこ」の意味となる。みやこは人の集まるところであるから、「すべて」の意味に用いる。また都雅(上品でみやびやかなこと)のように、「みやび」の意味にも用いる。都の周辺にある農地を鄙(ひ/いなか)という。

と、こうして調べてみるとね、まずは、
ここでの「さい」とは漢字の「口」のような形。
そして、「阝」の形は「邑」という漢字が元らしくって、
その意味は「城中に人がいる形」とのことでして。
「こざと偏」の意味とは、けっこうちがうな。

この次に書かれている「お土居」というのは、
ブラタモリで見たことがあるなあ。

そして、最後のほうで記されている
「上品でみやびやか」という意味の
【都雅(とが)】という熟語は、知らなかったなあ。
はたまた、【都】の周辺にある農地のことを
【鄙(ひ)】と記して「いなか」の意らしいですが。
その【鄙】の字も、「おおざと」だなあ。
これはかなりむつかしい漢字だわ。

この【都】の説明を読みながら、ぼくの頭の中では、
クラムボンのミニアルバム『モメント e.p. 3』収録曲、
『ゑゐゑん、可憐 』が響き出した〜。

神さま、仏さま、旦那さま、さぁさ、さぁさ、おあがんなさい!!!

令和2年1月14日


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