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あたかも世界中を旅しているかのごとく。

昨日は、名古屋へとまいりました。

まず最初に訪れたのはね、
名古屋市美術館にて開催中の展覧会
「民藝 MINGEI - 美は暮らしのなかにある」
を鑑賞いたしました。
ぼくは、民藝について、愛知県豊田市の
豊田市民芸館には以前行ったことあるけれど、
詳しいことはぜんぜん知らないから。
このたびの「民藝 MINGEI」展を観ながら、
あらためていろいろ知ることできたり、かつ、
展覧会、たのしかったなあ〜。

「民藝」とは、展覧会ホームページには
【約100年前に思想家・柳宗悦が説いた民衆的工藝、「民藝」。
 日々の生活のなかにある美を慈しみ、
 素材や作り手に思いを寄せる、この
「民藝」のコンセプトはいま改めて必要とされ、
 私たちの暮らしに身近なものとなりつつあります。】
とのように記されているですが、つまりはさ、
日々の暮らしで使う生活品をよりよいものにしてゆく、
でも、「よりよいもの」とは言ってみても
高価で派手で希少なものではなくって、
ちょうどよい美しさ、と言うのかなあ?
そういうような生活品を、現代では
企業によって販売されているものを人々が購入するとして、
けれども、それらの品物というのは
かつてから、及び、あらゆる土地にて
人々の手によって作られていた。
というふうに解釈できるのでしょうか?????

かつてから、及び、あらゆる土地にて、
とは言えども、たとえば、時代的には
20世紀前半・後半だけでなく、
明治時代、江戸時代、桃山時代、14世紀、さらには
最古のものでは縄文時代の縄文土器も展示されていて、
また、地域的には、京都及び
東京(江戸)を含めた関東地方だけでなく、
日本で言うならば、
北は北海道や東北、南は九州、そして、
アイヌの地方、現在の沖縄である琉球王国、
朝鮮半島、アジア、ヨーロッパ、中南米、アフリカ、、
とのようにして、
全時代、及び、全世界にまたがるようにして
民藝は在り続けてきた。

展示室の最後では、テリー・エリスさん・北村恵子さんによる
『Mixed MINGEI Style』というタイトルの
現在の民藝が集められたインスタレーションの中では、
柳宗理さんの『バタフライスツール』や、先日の
NHKEテレ「日曜美術館」でも放映されておりました
柚木沙弥郎さんの作品も展示されていて。
これまで、そして、これからも
民藝が在り続けてゆくのを感じられて、
よいなあ! と存じました。

それほどまでにも、
全時代と全世界の民藝を見ていたら、あたかも
世界中を旅しているかのごとく、
それもね、観光名所ではなくって、
市井の人々が暮らしている
町なかを歩いているような、
そんな感覚にもなってきておもしろかった。

展覧会を鑑賞した後のグッズショップも
とっても充実していて、販売されている
グッズを眺めているのもたのしかったな。
このあとの予定もあったので、
いろいろとは購入できなかったですが、今回、
「金沢二俣和紙」の「一筆箋」、
ポストカード『自在掛(大黒)』をゲットいたしました!!

一筆箋 金沢二俣和紙(石川まゆみさん)
自在掛(大黒)/北陸地方 江戸時代 19世紀 日本民藝館蔵

この「自在掛(大黒)」はさ、
展示室で鑑賞しながら、これが
どういうものなのかよくわからなかったので、
その場でスマホで検索してみると、
囲炉裏で火にかける鍋などを上から吊るして、
火と鍋の距離を自在に調節できる。とのことでして。
傘の柄のような形のところに、
切れ込みみたいなものが入っているけれども、
ここに、鎖を掛けて鍋を吊るすのかなあ?!
どんなふうなのか、実際の
囲炉裏で使われているシーンも見てみたい。
でも、なんだか、この
形だけを見ても迫力があって、
なおかつ、美しい。

展覧会鑑賞とグッズのお買い物を終えて、
名古屋市美術館のお次には、今年四月に
新生オープンしました栄の「中日ビル」へと。

いろいろお店を見てみたり、
また、少し遅めのお昼ごはんとして
「天婦羅きしめん たもん」さんで食事しました。

すだちのきしめん(温)と鶏天・かき揚げのセット。
天ぷらは揚げたてを目の前の網に置いてくれるので、
写真を撮ったときには、まだ、無い〜。

‥‥という時間を過ごしながら、
日もだんだん暮れてから訪れたのは、
のことはね、次回noteで申しあげます〜!

令和6年11月30日