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良質な学習を限られた時間のなかで。

WEBサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」にて
先日まで連載されておりました、
羽生結弦さん×糸井重里さんの対談
『いつ世界が終わっても。』おもしろかったなあ。

ぼくは、フィギュアスケートのことを
ほとんど存じておらず、また、
羽生さんのことに関しましても、
オリンピックでは拝見しておりましたが、
あまり知らなくて、けれども、このたびの
羽生さんと糸井さんとの対談を読み、やっぱり
羽生さん、すばらしいなあ、と存じました。

対談ではいろいろなお話しがございましたが、
ぼくがとくに「あっ!」と感じたのはね、
対談の第7回にて、羽生さんのおっしゃる
「良質な学習」についてです。

引用をいたします。。。

糸井 つまり、たくさん跳べばできるんじゃないか、
   っていうふうに思い込んでしまったり。
   それを努力と人は思いがちですけど、
   いっぱいやればいい、というのは
   逆にラクな部分でもあると思うんですよね。

羽生 ああ、たしかに。

糸井 いっぱいやることでやった気になれるというか。
   いまの時代って、そういうことが
   いろんなものの邪魔をしてる気がするんです。
   逆に、羽生さんの話を聞いてると、
   たくさんやれないがゆえに、
   アイスの上で滑る1回ずつの練習を
   大事にやらなきゃいけないととらえている。

羽生 そうなんですよ。
   それってすごく大事なことで、
   フィギュアスケートに
   限らないことだと思うんですけど、
   そういうことって誰も教えてくれないというか。
   学校の授業って逆に
   「漢字を10回書いて覚えましょう」
   みたいなことが基本じゃないですか。

糸井 そうですね。

羽生 まあ、そういう学校の教え方も
   徐々に変わってきているとは思うんですけど、
   やっぱり、大切なのは、良質な学習を
   どれだけ短い、限られた時間のなかでやるか。
   フィギュアスケートにとっては、
   それがすごく大事なことだとぼくは思います。

ほぼ日刊イトイ新聞『いつ世界が終わっても。』第7回より。

スケートの練習をするためには、まずは
氷が無ければ行えないけれど、日本では
氷に乗ることのできる時間が少ない地域とのことで、
だからこそ羽生さんは、アイスの上で行う
一回一回の練習を大事にしている、つまり、大事なのは
「良質な学習」を、どれだけ
限られた時間のなかで行ってゆくのか?
を考えること、と、羽生さんはおっしゃいます。

この引用した箇所でも羽生さんが言われているのですが、
ここのところを読みながら、やはり、
そのことはスケートだけに限らずに、
あらゆることでそう言えると思える。

つまりはさ、なにかを
勉強するときにおいて、けれども、
勉強のみをするわけにはゆかない。
生活もあるのだし、勉強のほかにも
やらないといけないことはあるんだから。
ともすれば、やっぱり、
良質な学習を限られた時間で行うことが
大切なのだと思う。でも、これは、
勉強をするのが嫌だから、なるべく勉強はせず
ミニマムの最小限の勉強だけで、
できるだけ良い結果を出したい、
というのとはちがうような気がする。
そしてまた、効率良く、ってゆうのとも
ちょっとちがうようにも感じられる。
それはつまり、どういうことなのか?
ってえのはぼくはうまく言えないけれども。

ぼくは現在、学習塾講師として勤めておりますが、
でも、たとえば、生徒さんたちに対してぼくは
羽生さんのおっしゃるような学習の指導を、
できているわけではない。
どうすれば、そういうような、つまり、
ポジティブに勉強を行えるのか?
というのは、いまだ、わかっていない。
そう考えると、なんだか、
申し訳ないようにも思えてくる。。。

‥‥みたいなことをね、
羽生さんのことばを読みながら、
なんだか、がーん! と感じて、
ぼくも、もっと、羽生さんのように
考えられるようでありたい、と思ったんだった。

対談の最後で羽生さんが抱いているけれど、
それは、つまり、ゲーム
『MOTHER』シリーズで登場するキャラクター
「どせいさん」のようにあれたら、
というふうなことを思いついたですが。
ならば、そういうような
「どせいさん」のようにあれたら、とは、
いったいどういうことなのか?!

令和6年3月15日


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