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『クロスロード』を聴きながら。(ホワイト・アルバム_mix)

さらにさらに前回noteよりひきつづきまして、
UNICORNの最新アルバム『クロスロード』を聴きながら、
UNICORNのバンドについて考えているのですが。
UNICORNのいちばんの特徴を申すとするならば、
それは、おそらく、
バンドメンバーの全員が作詞作曲、かつ
ボーカルも務められていることだと思うの。

デビュー及び初期までのころは、
奥田民生さんが作詞作曲メインボーカルではあったですが、
そこからだんだん、民生さんだけでなくて
メンバー全員がボーカルを取られるようになり、そして
2009年リリースの再結成アルバム『シャンブル』では、
アルバム収録全15曲のうちで、
民生さんメインボーカル曲は8曲(全員ボーカルの曲が1曲あり)、
ABEDONさん(当時・阿部義晴さん)ボーカル曲は2曲、
EBIさんボーカル曲は3曲、
川西幸一さんボーカル曲は1曲、
手島いさむ(テッシー)さんボーカル曲も1曲、
というアルバムだったのですが。
その後ご活動がつづけられながらの14年後の今年、
先日リリースなされましたアルバム『クロスロード』では、
収録全11曲のうち民生さんボーカル曲は3曲、
ABEDONさん・EBIさん・川西さん・テッシーさんの
ボーカル曲はおのおの2曲ずつ、というような
これまでの作品の中でもいちばんまんべんなく
作られているとはぞんじておりますが。

とは申しあげましても、UNICORNの
これまでのどのアルバムも、
メンバー全員が歌われているからこそ、
まったくとりとめのないがような作品になっているか、
というのはけっこうそんなことはなくって、
(あると言えばあるやもしれないけれど‥‥)
UNICORNの作品とはすべてUNICORNの作品、
として聴くことができるのも不思議でもあるですが。

そういうような、つまり、
メンバー全員が作詞作曲及び
ボーカルを務められるというバンドって、
ほかにどれだけおられるのでしょうか。
たとえば、アルバムのうちで
1曲はメインボーカルではない方が歌う、
もしくは、作詞作曲は全員がなされるけれども
ボーカルはメインの方が行う、
というのはこれまで聞いたことあるともしても、
UNICORNのごとく、アルバム全体で
均一でメンバー全員が歌われる、って、
ぼくはぞんじておらないな。

でも、ひとつだけ、頭に思い浮かんでいるのは
「ビートルズ」なのでして。
ビートルズは、ジョンとポールが作詞作曲された曲は
「レノン=マッカートニー」として表記なされていて、
なおかつ、ジョンかポールのどちらかが
リードボーカルを務めることが多いのですが、
けれども、ジョージやリンゴの作詞作曲及び
ボーカルを務められている曲もたくさんある。
それでも、やはり、ビートルズの音楽は、
どの曲もビートルズだなあ! とぼくは感じるのですが。
それはたとえば、その曲が
ビートルズの作品だと知りながら聴いているからこそ、
じぶん自身の先入観みたいなことで、
そう感じているだけやもしれないけれども。
そうなのだとしても、ぼくは、
メンバーのソロ作品はソロ作品、そして
ビートルズのバンドの作品はビートルズの作品、
だというふうに感じている。

このことより考えるとすれば、つまりはさ、
「UNICORNとはビートルズのようだ。」
とも言えるやもしれないな。

そう言えば、かつて、民生さんは
UNICORNではメンバー全員で作詞作曲及び歌う、
というのをやるべきだと言われていた、
みたいなことも聞いたことあるのですが。
それはつまり、ビートルズの本質とは
ここにあるんだと考えられる、ということなのでしょうか?!

UNICORNのNEWアルバム
『クロスロード』初回生産限定盤のブルーレイの映像では、
レコーディング風景を垣間見ることができますが、
今回もまた、笑い声がつねにたえなくって、
映像を観ているとこちらも笑顔になってくる。
かたや、ビートルズのドキュメンタリー『Get Back』では
緊張感あふれる制作の光景だったのですが、
それまでの制作はどんな雰囲気だったか、もしくは、
もしもビートルズが解散より数十年後のころ
バンドの再結成が実現されていたとすれば、
どんな感じだったんだろう? というのも想いつつ。。

このごろはね、ビートルズの
『The Beatles(ホワイト・アルバム)』を
あらためて聴いております〜。

『ザ・コンティニューイング・ストーリー・オブ・バンガロー・ビル』も、
『ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス』も、
『ドント・パス・ミー・バイ』も、
『アイ・ウィル』も、そして、
『バースデイ』も、好きだなあ〜。

令和5年11月30日


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