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「過去」と「現在」が交わる交差点のよう。

前回noteよりひきつづき、先日リリースなされました
ユニコーンのNEWアルバム
『クロスロード』について申しあげます。

このアルバムはね、とにかく明るい、かつ、
交差点というテーマがあるほかにも、
アルバム発売に先駆けてリリースされました
配信限定EP『ええ愛のメモリ』では、
アルバム収録の5曲が「AIボーカル」で歌われているですが。
この5曲というのが、ユニコーンの
過去作のオマージュのように作られていて、たとえば、
奥田民生さん作詞作曲ボーカルの『ネイビーオレンジ』は、
1987年リリースのデビューアルバム『BOOM』収録曲
『Maybe Blue』のオマージュ。
EBIさん作詞作曲ボーカルの『米米夢』は、
2021年リリースのアルバム『ツイス島&シャウ島』収録曲
『米米米』のオマージュ。
手島いさむさん作詞作曲ボーカルの『オラ後半戦いくだ』は、
1989年リリースのシングル及びアルバム『服部』収録曲
『デーゲーム』のオマージュ。
川西幸一さん作詞作曲ボーカルの『モッカ幸せ』は、
1990年リリースのアルバム『ケダモノの嵐』収録曲
『ロック幸せ』のオマージュ。そして、
ABEDONさん作詞作曲ボーカルの『OAW!』は
2009年リリースのバンド再開第一弾シングル
『WAO!』のオマージュ。という5曲がね、
今回のアルバム『クロスロード』では、
AIではなく実際の歌声の曲として収録されておりまして、
どの曲もよくって、おもしろくって、好きだなあ。

とくにはさ、テッシーさん(手島いさむさん)の
『オラ後半戦いくだ』はね、タイトルだけでは
何のオマージュか全然わからなかったけれど、
曲を聴いてみれば完全に『デーゲーム』で。
「後半戦」が「デーゲーム」とかかっている、
というのはまさか想像もできなかったですが、
初めて聴いたとき、このそれっぽい感じに
ずっとにやにやしながら聴いておりました。

そしてまた、ぼくは
1993年ユニコーン解散後、ソロ活動を始められたときに
奥田民生さんの音楽を存じ、そして
ファンのようになったのはもうすこし後なのですが、
以来、奥田民生さんの音楽が大好きなのでして。
だからこそ『ネイビーオレンジ』は、
すごくって、感動しました。
つまり、もう、まさに雰囲気が
『Maybe Blue』だし、その曲に
『ネイビーオレンジ』というタイトルがつく、って、
そのだじゃれの感じがすばらしいもん。

とは言えども、音楽について
専門的なことはわからないぼくには
『ネイビーオレンジ』という曲がね、
『Maybe Blue』っぽいというのは思えるけれども、
ならば、でも、どう具体的に
『Maybe Blue』なのか? というのはあんまりわからないの。
歌のメロディーとかは、けっこうちがうと言えば
けっこうちがうようにも聴こえるし、また、
音感もわからないぼくは、たとえば、
コードとかが同じなのかなあ? とも想像しつつ、
すると、昨日更新されました
WEBサイト「ナタリー」でのメンバーインタビューでは、
楽曲のキーやドラムのパターン、ベース及びギターを
できるだけ同じにしてちょっとだけ変える、と、
民生さんがおっしゃっていて、その
お話しなどなどを読むことできてうれしかったです。

このインタビューを読んでから、あらためて元の
『Maybe Blue』を聴いてとくに感じましたのは、
『Maybe Blue』のドラムの激しさ、と申しますか。
またもや音楽の専門的なことはわからないんですが、
『Maybe Blue』って、もっともっと
やさしくて、やわらかくて、あわくて、セクシーで、
ここちのよい感じだとも想っていたんだけれども、
いやいやいやはやまったくそんなことはなくって、
ロックで、つよくって、激しい音楽だったんだなあ。

そんなふうに考えてみるとね、たとえば、
アルバム『クロスロード』とは、ユニコーンの
過去作のオマージュ的に聴くだけでなく、
過去作を再認識できるような作品でもあって、つまり
「過去」と「現在」とが交わる交差点のようだなあ〜。

君と見た空は オレンジとネイビー
夜が来る前に 僕らを照らした♪

令和5年11月29日

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