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ハンドメイド10年目のふと

10年ほど前。

今の仕事を始めた一番最初の頃、使ってくれる人を幸せにするんだ!癒しを届けるんだ!!とばかり思っていました。

でもソレが必ずしもその人にとっての幸せをもたらすものとは限らないし、幸せの尺度なんて人それぞれなんだよ、と教えられてハッとしました。

幸せは一定ではないし、幸せの尺度やその時々の環境や状況で変化するもの。まるで天気や気圧のようなものと知って、自分が何を提供すべきかとても悩んだことがあります。

今でも悩み続けているのですが、商品で薬効や効能をうたうのではなく、それ以外の価値づくりをすることが必要で、選ばれるために届けたい人にちゃんと届くようにボールを投げる筋肉やコントロール能力を身につけないといけないんだ、と学びました。

とは言え、ソレがとんでもなく難しく大谷翔平さんやイチローさんのようなセンスの良さがないので、一朝一夕には習得できないし、ファールもゴロも出しまくりです。ホームランはなかなか打てない。

中学校の頃の社会の先生がお坊さんだったのですが「下手な鉄砲数撃ちゃ当たる」と授業でよく言っていました。

天才にも努力は必要で、凡人はその努力がもっと必要だから体に経験がなじみ、当たりの感覚がわかるようになるまで、トライアンドエラーを繰り返せ。ということでした。当時は、なんかめんどくさくてやだなー。と思っていたのですが、凡人は凡人らしく進む方法があるんだ。とわかりました。

多くの天才が感覚でわかることも、感覚が鈍い凡人の化身のような私では気づかないので、

数打って当たった中の、視覚的に当たったものをよく見て分析し次に繋げる。そういうことが大切なんだと最近思います。

人によって違う価値観の中の、提供したい「癒し」という部分はとても曖昧だからこそ、自分が届けたいボールが、受け取り手のミットの範囲内に届きやすい、そうした共感点や共通点づくりがわかりやすく必要なんだなぁと思う朝です。

とはいえ、これが本当に難しく。
1のヒットを出すって、本当に大変だなぁと思った話。

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