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「しょせん他人事ですから」は、ベビーシッターに必要なマインド!?

こんにちは。
NPO法人日本ホームチャイルドケア協会の代表参納です。

私たちは、ベビーシッター、訪問保育を利用したいときに、安心して利用できる社会を目指して活動しています。

ベビーシッター、保育の仕事をしていると、「寄り添う」マインドが大事と聞きますよね。
もちろん、これも大事!!
ですが、ドラマ好きの私は、テレビ東京系ドラマ「しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~」を見ていて、この「他人事」マインドも、必要!と思ったのです。
 ※現在、第2話まで視聴ずみのうえで、記事を書いています


ドラマ「しょせん他人事ですから」

主人公の保田は、「しょせん他人事」をモットーに、社会問題にも発展しているネット炎上やSNSトラブル案件を解決していく弁護士。

事務所に「他人事」と書いた掛け軸を掲げているほど。

無料相談でも、話を聞いても、寄り添う言葉をかけることもなく「どうしたいんですか?」と聞き。
したいことを伝えると「しんどいですよ、それでもやりますか?」と言う。
はじめは、こんな対応あり?とびっくりしたのですが、1話見ると、変わり者の弁護士に信頼感や優しさなどを感じたのです。
また、仕事をする上で、全く悩んだり、ストレスを感じることもなさそうな主人公。
これは、もしや「他人事」がなせるわざなのか?

一方、とても寄り添うパラリーガルの加賀美と対照的に描かれていて、やりとりが面白い!!

「寄り添う」マインドと「他人事」マインド

「寄り添う」と「他人事」は、一見真逆に見えますよね。
陰と陽のような感じかな。

でも、私には、横並びの概念のような気もするんだよな~

例えば、寄り添うことが共感するだとすると
他人事は、自分ごとではないからこそ、相手の意向を聴く。
寄り添うことに力が入りすぎると、俯瞰できなくなってサポートする側が疲弊するし、他人事にしすぎて興味すら持たないと、好きにすれば〜と助けを求めているにもかかわらず突き放すだろうし。

どちらにも、プラスとマイナスの面が存在し、それぞれがバランスをとることが大切なのでは?と思ったのです。

なぜ、私が「他人事」マインドに興味を持ったのか

私は、15年以上、ベビーシッターとしてたくさんのご家庭と関わらせていただきました。
その中で、寄り添いすぎて、自分が苦しくなった経験が何度かあります。
また、2023年から面会交流支援員をさせていただくうえで、中立な立場で、子どもの最善の利益を考えることの難しさを痛感しています。

そんな苦しい経験を乗り越えるうえで、アドバイスをいただいたことがあります。
「自分の役割を明確にする」
役割を超えたことは、できない。とお断りすることも大切とのこと。
頭ではわかっていても、多くの葛藤がありました。

そんな経験をしたからこそ、この「他人事」マインドを持つことで、「自分の役割を明確にする」「役割を全うする」がしやすくなるんじゃない!!
とピピっと来たわけです。

ベビーシッターには、「他人事」マインドが必要??

このような体験から、ベビーシッターには、「他人事」マインドが必要だと感じたのです。
というのも、ベビーシッターのお仕事をする人って、「寄り添う」マインドはしっかり持っている方が多いでしょ。
だから、寄り添いすぎて、疲弊したり、ストレスをためたりする傾向が高い人が多いんじゃないかな~と思うんです。
これ、保育士さんも同様かもしれません。

相手の悩みなどを寄り添いながら聞いていると、なんとか私がやらなくちゃ、と思うことありませんか?
プロなんだから、なんとかするべきと思うことありませんか?
できない、って言うのは、無責任な気がすると思うことありませんか?

でも、やれることには限界があり、また、相手が望んでいないことは、できないし…なんてジレンマに苛まれたり。
結果、自分では気が付かないうちに、自己犠牲しすぎて疲弊してしまう・・・

そんなときに、「他人事」マインドを持つことが、有効だと感じたのです。

・しょせん他人事だから、口出すことじゃないよね。
・しょせん他人事だから、そこまでしなくていいよね。
・しょせん他人事だから、相手が決めることだよね。

なんて、一見、言い訳のような文だけど、結構大事だと思うんです。

心に残る名場面①(第1話)

相手が反省して心を入れ替えていないのではないかとモヤモヤしている依頼人に

「勝ったということで、あとは何も考えない。しょせん他人事です。和解調書には判決の同じ効力があります。その事実は強いです。」
「あなたは目的を達成しました。それは誇れることです。」

しょせん他人事。
これは、自分の心を守るための言葉にも見えてきますよね。
反省して心を入れ替えてほしい、でも、相手は変えられない。
しょせん他人事。変える必要もない。
だから、自分は、自分にとっていい解釈をしょう。
そう言われているように感じたシーンでした。

心に残る名場面②(第1話)

「ここまでよく頑張りました。本当にお疲れ様でした。」
とねぎらい、特大クレープをプレゼントするんです。

加賀美にも、「先生は、しめるところはしめるんですね」
と言わせたこの対応。
かなり、相手の気持ちを理解しての対応だと思いませんか。
ある意味、やりきった依頼人、でも、もやもやする気持ちを持つ依頼人に寄り添ったエールにも思えました。

とっても優しさを感じたシーンでした。

心に残る名場面③(第1話)

加賀美 「どうしても、感情が入っちゃうんです。」
保田 「いいんじゃないですか。加賀美君とボク、バランスがとれているということで

このバランスという言葉、かなりしっくりきました~
そうそう、どっちかだけでもダメで、どっちも大事って、ことよね~
と妙に納得したシーンでした。

つづく

このドラマ「しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~」
3話以降も楽しみです~

そして、このドラマは、漫画が原作。
ということで、漫画も読んでみたいと思います。

また、気づきがあったら、シェアさせていただきます!


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