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信長貴富アラカルト「アイロニック・ブルー」

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東京都立大学エリカ混声合唱団 第49回定期演奏会第2ステージ「アイロニック・ブルー」 信長貴富アラカルト 1.混声合唱とピアノのための「こいうた」より  『恋唄・空』 作詩:日…
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東京都立大学エリカ混声合唱団 第49回定期演奏会第2ステージ「アイロニック・ブルー」―終

東京都立大学エリカ混声合唱団 第49回定期演奏会第2ステージ「アイロニック・ブルー」―終

最後の稿となります。最後の最後までお付き合いいただきありがとうございました。

そろそろ脳が疲れてきた。こういう創作は、たまにやるから面白いんだよな、と思う。定演前に1分くらいの宣伝動画を勝手に作ったのだが、あれは楽しかった。では、またやるか、といえばしばらくはやらない。こういうのはたまに、で良い。合唱だってそうかもしれない。たまにやるのがちょうど良い。

身に余るお言葉たち演奏の感触がよかったぶ

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東京都立大学エリカ混声合唱団 第49回定期演奏会第2ステージ「アイロニック・ブルー」―4

東京都立大学エリカ混声合唱団 第49回定期演奏会第2ステージ「アイロニック・ブルー」―4

私は文学批評が好きだ。音楽批評は自分はよく知らない。本稿は後に演奏をだれか偉い人や偉くない人に批評してもらう時の参考資料になるかもななどと思いながら書いている。文学と音楽はどこまで一緒くたにして考えられるのだろうか。答えはない。「どこまで」という明確な正解があるわけがない。

たかが「アイロニック・ブルー」、されど「アイロニック・ブルー」。満足のいく演奏ができたとき、その録音を聞いているととても幸

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東京都立大学エリカ混声合唱団 第49回定期演奏会第2ステージ「アイロニック・ブルー」―3

東京都立大学エリカ混声合唱団 第49回定期演奏会第2ステージ「アイロニック・ブルー」―3

早いものか遅いものか、定演について書いていたら3稿目に突入してしまった。指揮者が音楽ではなく文章ででしゃばるのはいかがなものか、とも思うのだが、言葉は種であり新芽であり蕾であり花であり枝であり根っこであり葉っぱであり果実であり、人々の心を結ぶのだから、と誰かさんの「ことば」を借りて自分にも読者にもきわめて抽象的な言い訳をしつつ、ひたすらに自分との対話を文字に起こしている。残念ながら私は「読み手にや

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東京都立大学エリカ混声合唱団 第49回定期演奏会第2ステージ「アイロニック・ブルー」―2

東京都立大学エリカ混声合唱団 第49回定期演奏会第2ステージ「アイロニック・ブルー」―2

菊間さんという存在本ステージでは、ご縁があって、東京藝術大学音楽学部楽理科に所属されている菊間倫也さんをピアニストにお招きした。私の兼団先である湘南ユースクワイアで共演した際に私が勝手に菊間さんを認知し、これは来ていただくしかない、と思ったわけであるが、オファーさせていただいてからもすんなりと受け入れてくださって、たいへんありがたかった。そもそもこの出会いというのも私が先輩の誘いで湘南ユースクワイ

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東京都立大学エリカ混声合唱団 第49回定期演奏会第2ステージ「アイロニック・ブルー」―1

東京都立大学エリカ混声合唱団 第49回定期演奏会第2ステージ「アイロニック・ブルー」―1

先日、私が所属している東京都立大学エリカ混声合唱団の定期演奏会が無事に終演した。開催・運営に並々ならぬご尽力をいただいた、団内外の全ての方に感謝を申し上げたい。

興奮も冷めやらぬ演奏会2日後の深夜、私は某コンビニエンスストアの事務所内にいた。この店舗はほかでもなく私のアルバイト先であり、深夜勤の今日は仕事を早く終わらせ、休憩時間を満喫中である。

人間は全ての記憶を忘れていく生きものであるが、自

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