正義のヒーローになりたいというあなた
この絵本、「よだほえす」😊
秋田弁で「読んだ方がいいですよ」という意味です。
今回ご紹介する絵本は、全編“秋田弁”で書かれています。
秋田ゆかりの名作絵本!
なまはげで有名な秋田県・男鹿半島の付け根に、八郎潟という湖があります。その八郎潟の伝説を、作者が独自の解釈で描いた児童文学がこちら。
『八郎』
斎藤隆介 (さいとうりゅうすけ)作 滝平二郎(たきだいらじろう)絵
福音館書店 / 1200円+税
大男の八郎はなぜ自分の体が小山ほどあるのか知らない。ところがある日、大波に田畑を流されて泣く百姓を見て、初めて自分が働く者のためにあることを知り、荒れ狂う海にむかいます。(福音館書店HP)
斎藤隆介さんと滝平二郎さんがタッグを組んだ絵本はいくつもあって、「モチモチの木」や「花さき山」など、皆さんも一度はこの切り絵の絵本を目にしたことがあるのではないかと思います。
初版は1967年という、昔から親しまれている絵本です。
八郎が波を押しながら叫ぶシーンは、特に涙が出てきます・・・
では、私が見つけた
「この絵本に隠された大人へのメッセージ」発表!
“正義のヒーローはカッコ良くて美しいものだけではない”
八郎のような自己犠牲の上に成り立つヒーローはどのくらいいるでしょうか?
私は八郎を読んだときに「アンパンマン」と重なりました。
アンパンマンは自分の顔を切り取る。そして八郎は捨て身で海に入る。
本当の正義の男の物語を教えてもらった気がしました。
『あんぱんまん』
作・絵 やなせ・たかし
1976年に出版された初めてのアンパンマンの絵本です。もし機会がありましたら、この絵本の最後に書いてある「あんぱんまんについて」というやなせ・たかしさんのことばを読んでみてください。
私はすごく心に響きました。
☆最後にイベントのお知らせです☆
この八郎も含め、素敵な朗読と音楽が楽しめる会があります。
『朗読と音楽でつづる郷愁~おおば比呂司生誕100年を前に~』
12月19日(土) 札幌市中央区の渡辺淳一文学館で開催。
元HBCアナウンサー鎌田強さんの朗読、
ギター曽山良一さん、ヴァイオリン杉田知子さん、ピアノ矢崎有佳さんの演奏で、オリジナル曲と朗読のコラボレーションをお送りします。
朗読作品は、
おおば比呂司作「サケの旅」「セクッペと下駄」、百田宗治作「にれのまち」、そして「八郎」を。
秋田出身の鎌田さんが、本場の秋田弁で迫力いっぱいに朗読します。
昼の部は 13時開演、夜の部は5時開演です。
チケットは3000円。
感染防止対策を万全に実施し、入場者数は半分に制限しています。
ご予約が必要です。
ご予約・お問い合わせは
電話011-551-1282 渡辺淳一文学館までどうぞ。
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