志望校さげるべきでない③

受験当日の朝。
全く行きたくなかった。
落ちるために行ってるようなもんだった。
飯は食えたけど、家から出る気になれない。母親はとりあえず頑張ってきなさいと言ってくれた。ドアの前で泣いてしまった。なんの感情かはわからない。多分、不安で泣いたんだろう。あと親に迷惑かけたことでも泣いていたんだろう。
家を出発し、電車に乗ると母親からメールが来ていた。よく頑張ったという内容のメールだった。電車内で泣いた。これで泣かないやつはいないやろ。かなり心配してくれてたんだろう。申し訳ない。なんか吹っ切れて、やる気が出てきたけど。不安が消えたわけじゃない。

受験会場に到着。
とりあえずやるしかない。
英語がスタートし、並に解けた。でも、最後にちょっとしたミスに気づいた。それに気がついたのは英語終了後だった。
終わった。落ちた。休憩時間に人目につかない所で泣いた。お母さんごめんって何度も謝った。でも、やるしかない。残りの現代文をやっていっぱい泣こう。

現代文は手応えがあった。吹っ切れたおかげなのか、問題の相性が良かったのか。まあまあ出来た。でもそれ以上に出来たのが、漢字と四字熟語、ことわざだった。後期入試に向けて、諦めず、勉強した甲斐があった。基礎的なことをやってよかった。

試験終了後、普通に帰った。でもこっからが想像以上に辛かった。合格発表までの期間、無駄に期待したくないけど、落ちたくない。滑り止めに行くのは嫌だし、浪人するのか。でも、もお勉強はしたくない。受かりたいけど、期待したらその分だけしんどくなる。毎日、泣いてた。母親に、先生に謝りながら泣いた。みんなユニバに行ってた。誰にも会いたくない。確か、誰にも会ってなかった。あれはもお鬱だ。外にも出てない。合格発表の時は家にいると親と一緒に確認しないといけないから、外に出てそこらへんをチャリで漕いでた。んで、ちょっと時間過ぎてから、後でそっと確認しよう。

っと時間も遅いのでまた明日。

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