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東京海上、本人同意ない転勤撤廃、26年度目処

今日も日経新聞から書いてみたいと思います。

要約すると…
・東京海上日動は2026年度を目処に、本人の同意がない転居を伴う転勤を撤廃する
・今後は専用システムで各年度のはじめに転勤の可否や行き先の希望地などを詳細に聞き取り、発令前に本人の同意を得られるようにする
・異動希望者の少ない地域では、営業や事務などの仕事内容や管理職など職位の希望に応えることで、人材を確保する。

私は新卒からほぼ一貫して金融業界なのですが、この業界の結婚年齢が割と早い理由の一つが「転勤」です。
20代なかばでお付き合いしていて、「結婚しようかな」と迷っているときに転勤の辞令が出る。
ちょうどいいタイミングなので結婚してそのまま連れて行くという、というのが大方のパターンです。

ですからこの東京海上の取組が他社にも広まると、業界の結婚率は下がるでしょう(独断)。
あ、でもどうなのかな?今は「結婚しても働きたい」女性も増えていますし(というかそれが当たり前になっている)、「結婚しても奥さんに働き続けてほしい」という男性も増えているので、転勤しない男性の方がモテるかもしれませんね。
実際この制度の見直しのきっかけになったのも、若い世代を中心に急な転勤辞令に抵抗感を持つ事例が出始めていることが原因のようです。

私がこの業界に入った15年前は金融機関の総合職は全国転勤が当たり前でしたし、むしろ全国や海外転勤を経て経験を積み、箔をつけるものでした。
ですが今は「地元に残りたい」とか「親のそばに住みたい」という希望を若い頃から持つ人も増えたのでしょう。
なによりリモートワークが可能になってきているので、わざわざ住み慣れた土地を離れることに違和感をおぼえるのかもしれません。

会社にとっても優秀な人材を残すためには選択肢を増やしたほうが賢明です。
そういった意味では両方に利益のある選択なのでしょう。
ちなみに私だったら転勤してみたいです。

私は一人っ子なのでいずれ親の面倒を見なくてはいけないと心の何処かで思っています(親は「いやだ」といいますが)。
親が元気に動けるうちに、福岡とか札幌とかなかなか行けないところに行って住んでみたいです。
ちなみに私が銀行員だった頃の上司は一番良かった転勤先は熊本県で「戻りたい」「老後は熊本県に住みたい」とよく言っていました。
自然が豊かで住環境がよかったので、かなり居心地が良かったみたいです。

突然の転勤辞令ですが思わぬ発見があるかもしれないので、私だったら一度受け入れてみたいかなと思います。

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