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ゲーム「九龍妖魔學園紀」感想

 隠れた名作と噂の「九龍妖魔學園紀(くーろんようまがくえんき)」。昔のゲームが最新機種に移植されたということでやってみることにしました。
ほぼ情報を得ないままプレイしたところ、ゲームシステムで微妙なところがかなり多かったけど話が面白かったので最後にはプレイして良かった~となった感想です。

ジャンル:アドベンチャーRPG
プレイ時間:43時間40分
媒体:PS5


■ あらすじ

 公式から引用します。

昼は学生、夜はトレジャーハンター。
~略~
素性を隠し《転校》してきた主人公。
學園の地下に眠る遺跡を調査する中、様々な怪事件に遭遇する。
徐々に集まる仲間達との絆を深めながら、
あなたは知られざる學園の正体に迫っていく…

ゲームシステム

話はマジでこの通り。看板に偽り無し。
このあらすじ目当ての人は期待して良いと思います。


■ 刺さる人は大好き要素、古事記・エジプト文明要素

 トレジャーハンター、組織、古事記・エジプト文明に関連する遺跡。嫌いなヤツおる~~~!? 私は大好きでした。
探索するダンジョンは古事記を元に作られ、ギミックも古事記ベースのものが多いです。しかしそこにエジプト文明も絡ませてくる。それがものすっごく面白いんですよ!

古事記テーマの作品を少しは嗜んでますが、本作では初めて聞いた神も出てきて面白かったです。初めて聞いた神の説を見て、ゲーム内独自の説かと誤認したくらいです。調べたらちゃんと書籍出してる人がいました。本作の参考文献は凄まじいことになってるんだろうな~と思える圧巻の情報量なので、この手の要素が大好きな私も大満足です。
個人的には、細かく解説してくれる古事記を現実世界でちゃんと読んでおけば良かったな~と若干後悔しました。私の知識は簡易版古事記のみ。圧倒的知識不足なんだよなぁ。今度ちゃんと読みます。誰かおすすめの本を教えてください。


■ 學園が舞台

 2004年の新宿にある全寮制の學校が舞台です。ダンジョンもその學園内にあります。
學園に転校してしまえば學外に出ることはないため、かなり閉鎖的な話なのですが、そうとは感じさせない話の作りなんです。これはライターがうまいのかな?


■ アニメ的な演出

 本作はアニメのような演出をしています。伝わりにくいかもしれませんがアニメ用語で解説します。
本作は13話構成になっており(プロローグを入れる場合は14話)、1話は下記のように構成されています。

  • アバン(ADV)

  • OP

  • Aパート(ADV・昼の自由探索)

  • アイキャッチ(夜の自由探索)

  • Bパート(ダンジョン探索・ADV)

  • ED

この演出がかなり面白い!あくまでアニメ!
OPはカウボーイビバップのOPがモチーフだと思われます。EDはよくありそうなやつだから元ネタがわからなかったな。


■ キャラクターが魅力的

 本作ではキャラクターが本当に魅力的です。私は親友キャラの皆守くんが大好きでした。
しかもなんとフルボイス! ……いえ、フルボイスというと若干語弊があるのですが、公式がそう謳っているのでそれに倣っています。
フルボイス化されてない所は、ADVパートじゃない自由探索時の会話と、主人公の名前呼びです。


■ ゲームシステム

パートで分かれるシステム

 ADVパートで話を進め、合間に自由探索が入り、ダンジョン探索パートでダンジョンに潜ってボスを倒し、さらにADVパートになります。

ADVパート

 感情入力システム(後述)があること以外はごく普通のADVパートです。感情入力システムがすごすぎる。

© ARC SYSTEM WORKS

自由探索

 ADVパートと探索パートの合間に入ってくる自由探索。昼は學園内で、夜は學園外で窃盗、いえ探索することができます。
ここでもキャラとお喋りし、好感度を上げたり、時には要求されるアイテムを渡すこともできます。かなり大事。

© ARC SYSTEM WORKS
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ダンジョン探索パート

 主観で移動します。自分自身の姿は見れず、前面のみ見ることができるスタイルです。

© ARC SYSTEM WORKS

この手のゲームをやるの初めてだったので最初はアワアワしてましたが、なんとかこなせるようになりました。

戦闘

 ターン制のバトルです。戦ったりバディのスキルを使ったりアイテムを食べたりします。

しかしよくあるターン制ではありません。戦闘ではAP管理(行動管理)が肝となっており、APが尽きると何もできません。
アイテムを食べて回復するにも武器を使うにも武器を入れ替えるにも移動するにしてもAPが消費されます。唯一消費されないのはバディのスキルのみ。これが慣れるまで大変でした。

© ARC SYSTEM WORKS

 PS5独特なのかもしれないですが、ちょっと大変だったのがモンスターからタコ殴りにされることです。実は「戦闘時のターン終了」と「探索時のメニュー呼び出し」が一緒のボタンなため、最初は何度も何もせずにターン終了してタコ殴りにされるということが起こっていました。メニュー確認したかっただけなのに……。

ステータス

 本作ではステータス管理を成績表で行います。レベルが上がるごとに能力値ボーナスとスキルボーナスを貰い、その数値を振っていくことで強化されていきます。
昨今のゲームでは、このようなシステムを採用していても基礎値は上がり、特化したい項目のみにステータスを振る、という仕組みが多かったと思うのですが、本作ではステータスを振らない限り一切上がりません。
例えば「生命」に振らなければHP値はずっと変わりませんし、敏捷に振らなければ行動が全くできないままです。右の科目は解説通りダンジョン探索に必要なものばかりですが、「歴史」に振らなければダンジョン内のヒントを見ることすらできません。かなり難しい。

© ARC SYSTEM WORKS

それを補ってくれるのがバディや装備です。バディはそれぞれ追加値や減少値が存在し、一緒に連れてダンジョンに行くとこのステータスに「+」や「-」で表記されます。バディとの合算ステータスになるんです。
また装備も同じく、特化したいステータスの装備を着ると良い感じになります。

調合

 アイテムとアイテムを合体して新たなアイテムを作成することができます。これがかなり肝で、重要なアイテムはほぼすべてこの調合で取得するようになっています。

© ARC SYSTEM WORKS

ただこの調合システム、「食べる」も「調合」も同じボタンなため、最初はどうやって回復アイテムを食べればいいのかさっぱりわかりませんでした。ちょいちょい分かりづらいんだよな。

クエスト

 主人公が所属している組織を通して依頼を受け、依頼をこなしていくと依頼者の信頼度が上がり、一定レベル上がるとお礼のアイテムが貰えるシステムです。1度に6回しか受けられないから面倒くさかったな~。何度も行ったり来たりしなきゃいけないので。

メニュー

 メニューはこんな感じ。その時利用できるメニューのみ有効化されます。主人公の自室のみ全メニュー利用できます。

© ARC SYSTEM WORKS
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難易度

 イージー・ノーマル・ハードの3種類を選択でき、メニュー画面からいつでも変更が可能です。私は最初ノーマルでプレイし、途中からイージーに変えました。モンスターへのダメージ量が若干増えてるかも……?くらいの差しかわかりませんでした。難易度変えるよりバディ変えた方が楽だったな。

セーブロード

 セーブやロードはメニュー画面、もしくはダンジョン内でのセーブポイントで実施可能です。メニュー画面のセーブロードはかなり限定されており、ダンジョン内はもちろんのこと通常のADVパートでも使えません。自由探索時か、自室にいる時のみ。

© ARC SYSTEM WORKS

話が終わるたびにセーブイラストが更新されます。このギャグテイストなイラストがかなり好き!

バックログ

 意外とありがたいバックログ機能。自分の選択肢も載るので助かります。

© ARC SYSTEM WORKS


■ 好感度システム

感情入力

 本作で一番良いシステムだと思ってる感情入力システム。これは癖があるのですが発想自体はとても面白いと思います。

この図のように相手に伝えたい感情を選ぶのですが、「友」は肯定、「憂」は否定と受け取られることが多く、「寒」は相手に引くようなニュアンスで伝わっているっぽいです。ただしこれも場面による。
たとえば「今日は冷えるな」と言われて「寒」と答えたら「寒い」というニュアンスになるのですが、「俺たち友達だよな」と言われて「寒」と答えたら引いてるニュアンスになる……という感じです。
これが結構難しく独特で、だからこそ面白かったんだよな~~!最高システムでした!

相関図

 自由探索時に「部屋にいるキャラクターたちと自分との相関図」が見れます。これがめちゃくちゃ面白くて最高でした。
主人公に対する好感度は3段階あるようで、主人公からのアプローチが「友情」か「愛情」によるかでこの好感度の表示も変わってくるようです。

© ARC SYSTEM WORKS

好感度による名前の呼び方

 基本的に「苗字呼び」「名前呼び」「あだ名」の3種類になります。
実は私、最初の時点では「フルボイスを謳ってて主人公の名前をデフォルト名にしてるのにそのデフォルト名すら呼んでくれないのか」とがっかりしていたのですが、この「好感度による名前の呼び方の変化」によってキャラからの呼び方が変わるので入れようにも入れられないってわけだったんですね~!

© ARC SYSTEM WORKS

無気力キャラからあだ名で呼ばれた時の感動は凄まじいものでした。フルボイスにして呼び方固定されるより断然こっちの方が良い。ありがとう公式。

バディ加入

 バディ(仲間)は同じ學園の生徒・教師・関係者等々いますが、「バディ条件を満たす」ことが要求されます。
これが本当に難しく、選択肢を1つでもミスったら仲間になってくれないので取り返しがつきません。選択肢だけではなく、アイテムが必要な場合もあるのでこれも渡せなかったら取り返しがつきません。
バディになって終了ではなく、好感度を上げるためには選択肢だけでは足りないのでダンジョンに連れまわす必要があります。これがまた大変だった。でも好感度を上げると前述の呼び方が変化したり、相関図が変わったりするのでやりがいはありました。

クリスマスイベント

 バディとなり、「一定以上の好感度(ただしキャラによって必要好感度は異なる)」があり、「すべての選択肢でイベント発生条件を満たす」とクリスマス当日に特殊イベントが発生します。
ただし、特定キャラはどちらか一方を発生させようとすると発生条件が満たせなくなる、というのがあるようです。二周目必須要因ですね。

男性キャラは長めのやり取り、女性キャラは長めのやり取り+CGが表示されます。結構あっさりめのイベント。女性キャラは実質告白イベントっぽいです。


■ 面白いが不満点は多い

 本当に残念なんですが、面白いのに不満点がかなり多くあります。

ヘルプが充実してない

 例えばクエストのクリア方法は最初だけはかなり丁寧に教えてくれます。しかし、クリアしてもそのクリアアイテムをどこで受け取るかを教えてくれない。ちなみにクエストはクリアアイテムを貰わないと本当の意味での完了になりません。ヘルプにも載ってない。なので調べ、ようやく「セーブポイントでアイテムを受け取る」ということを知りました。

また、探索中はダッシュすることができるのですが、後半になってクエストを受注し、クエストヒントを見て調べ、そのヒントが「ダッシュすることでクリアになる」らしく(この時点でダッシュがあることに気づいた)、ダッシュの方法を調べて、ようやくダッシュができるようになりました。
念のためヘルプを見直しましたが書いてない。うーん、載せろ!

こんな感じで他にも「これどうしたらいいの?」がいくつか存在し、そのたびに調べる羽目になっていました。あんまり良い印象を抱けなかった。もし本作を自力でプレイしていたらこれはたどり着けなかったでしょうね。
クリア後に公式サイトを確認したらFAQにクエストアイテムの受け取り方は書いてありました。ゲーム内のヘルプに載せろ。プレイ開始したらサイトなんて見ないよ。

というか

ランキングのポイントは一度探索に出てから、自室に戻るまでのポイントが計算されます。ランキング上位を目指す場合は、継続した探索をお勧めします。

FAQ

こ、これは知らなかったな……。だからランキング順位上がらなかったのか、ハハ……。

ADVパートでセーブロードできない

 昔はこの程度のセーブロードが主流だったのかもしれませんが、今の時代、ADVパートでセーブできてもいいんかじゃないかと思ってしまいます。そしてさらに欲を言えばクイックセーブクイックロードが欲しい。感情入力システムという素晴らしいものがあるのだから、1つ1つ見てみたい。しかし本作でそれをやるには約10~30分くらいやり直さなければならない。うーん、面倒くさい。
あ、ダンジョンだけは別です。ダンジョンはちょうど良いポイントにセーブポイントがあるので、文句無しでした。

ほとんど取り返しがつかない要素

 本作ではほとんど取り返しがつかない要素がで構成されています。
特定の選択肢や感情入力システムをミスると仲間に加わらなかったり、相手の欲しいものを取得しておらずダンジョン探索が必要な場合にはもう手遅れ。依頼人を出現させ依頼人の信頼度MAXで貰えるアイテムが必要な場合は前話で出現させてなければこれも手遅れです。
つまり本作でうまくクリアしていくためには「事前に必要なものをすべて知っており、どこまでに何をすべきか把握して実行し、特定のアイテムを取得したり一定の好感度に上げておく」必要があるのです。

私が途中から面倒になってしまったので攻略サイトを使い、クリアしたのは43時間。面倒くさくて依頼達成や好感度上げをサボってもこの時間です。
恐らく依頼人の信頼度を上げ、仲間を全員の好感度をMAXまで上げ、自力でギミックを解こうとすると100時間以上かかるんじゃないかなと思ってます。いやー……厳しい。たぶん一周目は好感度上げる前提じゃないんだと思う。

OPEDのスキップボタンが欲しい

 本作がアニメを模してるのはわかってます。それはわかってるのですが、正直13回も見せられると飽きる!あと強制終了後にやり直す時とかも面倒でした。もう何度も見たよ。

既読スキップつけてほしい

 かなり膨大なテキストがあるので、既読スキップあったらめちゃくちゃ周回楽だったろうな~!と言う願望です。欲張りすぎ?まあそう。

番外編:攻略サイトの質が低い

 これは本作のせいではありませんが、不満を持ったことの1つなのでここに書いちゃいます。
攻略サイトが少なすぎるせいなのか、それとも昔のゲームのリメイクでもそんなものなのかはわかりませんが、攻略サイトの質が低いです。
嘘が普通に書いてあるし、足りない情報が多すぎるし、攻略サイトとして未完成なページがあるし、書き方が甘い。途中から攻略サイト頼りの私は「嘘を嘘と見極め云々」の言葉が脳裏をかすめながら情報の取捨選択をして進めていました。攻略サイト見ながらでも安心ってわけじゃない。


■ バグが多い

 不満点と言うか致命的すぎるので項目分けました。バグです。発売当初ほどではないのかもしれないですが、バグが多いです。私も何度もバグに遭いました。私が実際遭遇したバグを載せておきます。

強制終了バグ

 合計5回の強制終了バグに遭遇しました。
普通にADVパートを見てる時、セーブポイントでアイテム欄を触ってる時、戦闘時にアイテムを入れ替えた時、戦闘時に敵を殴った時など、様々なタイミングで強制終了。
ADVパートはセーブできるのに体感約10~30分くらいかかることが多く、「話してる最中に落ちるかもしれない」という不安がついてまわります。オートセーブがあったらまだマシだったのにな。

セリフループバグ

 「あいうえお」と言うセリフがあるとします。本作はフルボイスですので当然ながらボイスがついてるわけです。ただこれが「あいうえお」と喋った後にまた「あいうえお」が発声されてしまう。次のセリフに行くまでこのボイスが延々と続くのです。これはムービーシーンでも繰り返されます。
私はこれ、エンディング直前のADVパートと、エンディング曲でやられたんですよ。
もうね、本当に最悪ですよ。かなり良いシーンなのに余韻が台無し。最終話のセリフが延々と流れ続けてるんですよ。それがどんなに良いセリフでも「いやうるせーよ」と思ってしまう。ちなみにタイトル画面に戻っても最後のセリフが繰り返されていたのでゲームを終了したら強くてニューゲーム条件を逃したらしく、これも落胆した要素の1つでした。

全く笑えないバグたちでした。これがあるから二周目はやりたくない。






~~~~ネタバレするよ~~~~






■ ストーリー

 大事なところ端折ってあえて書くとするならこんな感じです。実際自分でやれという想い。

 新人トレジャーハンターの初仕事としてエジプトで探索を終え、敵対組織に襲撃されるも所属してる組織の仲間に救出される主人公。その後日本へ行く任務を言い渡される。
學園内にある遺跡を探索するため転校生として潜入し、生徒や教師と仲良くなりながら情報収集して遺跡の入口を発見する。しかしその遺跡は學園で強権をふるっている「生徒会」が守る遺跡だった。彼ら「生徒会」は大切な思い出に関連する宝物と引き換えに特殊能力を得て主人公に立ちふさがる。
主人公は協力してくれる仲間とともに、生徒会執行委員や生徒会役員を倒し、遺跡の謎を解く。
いくつも謎を解き、この遺跡が過去に存在した超古代文明であり、遺跡を作ったのは上位存在であること、その上位存在は大和朝廷時代の東征を防ごうと戦っていた武人、長髄彦(ながすねひこ)を改造実験していたことがわかった。長髄彦は長い月日をかけて自我を失くし、実験によって得たあまりの力の強さに匙を投げた上位存在が当時の巫女を使って長髄彦を遺跡の最奥に封印した。
遺跡を踏破していくことでその長髄彦の封印が解放され、長髄彦が地上に出ようとするのをなんとか倒した主人公。役目を失った遺跡は崩壊を始め、生き埋めになりそうなところを救われ、無事に生還する。

キャラが未熟なのが良い

 敵対してくるキャラが未熟なのがとても良いです。目的があってその目的を叶えたくて力を貰うはずだったのに、大切な宝を差し出してそれに関する知識を失うせいで「よくわからず力をふるい、遺跡を守るための防御機構になってる」のが本当に良い。そのキャラの根底の記憶が抜けるため、凄まじい性格のキャラばかりなのも良い。
傲慢で、優しくて、寂しくて、未熟で、可愛いキャラばかりです。

皆守ッッッ!!!

 主人公の親友ポジションキャラ、皆守甲太郎。無気力系なのに主人公と仲良くしてくれるキャラです。
本作をプレイしたら誰も彼もが絶対こいつに持ってかれると思います。皆守くんが急な雨でわざわざ傘を持ってきてくれたり、その傘に入れてくれたり、あだ名で呼んでくれたり、首回りが伸びきった私服を着ていたり、お風呂に誘ってくれたり、色んな思い出がある。
裏ありそうだな~と思いながら眺めていたキャラなので敵に回るのは想定内だったのですが、その後の展開は想定外でした。

© ARC SYSTEM WORKS

「俺もお前の事が……」!?!?!?と言われた時の情緒破壊っぷり、お察しください。

皆守ッッッ!おまえッッッ!!親友と言いながら親友の目の前で死を刻み込もうとするなッッ!でもそこも好きだ皆守……。


■ クリア後

惜しいゲーム

 バグがなければ「不便だけど好きなゲーム」。不便さがなければ「本当に素晴らしいゲーム」だと認識したんだろうな~と思ってしまいます。本当に惜しい。残念なゲームでした。
ゲーム部分の残念さは際立ちますが、設定やストーリーやキャラはやっぱ好きなんだよな~!

エピローグがあるらしい

 過去のリメイク版(再装填版)にはエピローグがあるらしく、我慢できずにプレイ動画を見てしまいました。あのエンディングのあとに皆守くんを殴れる!いいぞ!!
主人公はトレジャーハンターのため、遺跡の調査が終わったら別のとこに行くかもしれないというフラグは本作でもありましたが、キャラクターたちに「遠くへ行かない」「一緒にいる」ということを言っていたので離れ離れにならないと思っていました。しかしエピローグで離れ離れになることが確定。
それでも皆守くんたちは「卒業までには帰ってこいよ」と待っていてくれる。希望があるエピローグでした。なんで本作に入れてくれないんだよ。






■ まとめ(ネタバレなし)

 プレイ時間は43時間40分。なんと言うか、「今どきのゲームになりきれなかった過去の名作」って感じでした。話は面白いんだけどなぁ。今風の利便性を取り入れるべきだったと思うし、そうでなければバグをなんとかすべきだったと思います。
でも世界観と話とキャラはとても良いです。バグが無ければ普通に褒めてたし、利便性がもっとあれば手放しで絶賛してたと思います。

 人におすすめできないし自分でも二周目をやろうとは思わないですが、プレイして良かったと思えたゲームでした。うん、総合的には楽しめたな!

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