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ゲーム「絶対絶望少女」感想

 ダンガンロンパシリーズのゲームで、主人公は苗木こまるちゃんです。ダンガンロンパ1の方の主人公苗木誠くんの妹ですね。もうひとりの主人公は同じくダンガンロンパ1から腐川冬子さん。
時期的には1と2の間のようです。そのため、他シリーズ作品をプレイしてからこのゲームをプレイした方が良いかと思います。
ちなみに、この感想はゲームシステムが合わなすぎてクソだと思ったという感想です。要注意!

ジャンル:コトダマアクション
プレイ時間:約18時間
媒体:VITA

■ ストーリー

 話はそこそこ面白かったです。ダンガンロンパは「残酷さ」を売りにしていますが(たぶん)、残酷性は、うーん、登場キャラの過去とかは従来のダンガンロンパにえぐさをプラスした感じかなぁ。
 最初、主人公のこまるちゃんが全く好きになれなかったのですが、最後には前に向かっていく感じになれたので好きになれました。「普通の子」が異常な場所に置かれて成長せざるを得なくて、その成長が歪んだ方向に行きそうで、でもなんとか軌道修正出来るっていう流れが良かったです。ちゃんと「普通の子の成長」というテーマで描かれていて、その辺りの描き方は上手だなと思いました。(そのテーマのせいでカタルシスはあまりないけど)
 ただ、良かった、そこそこ面白かったと言っても、結局はスーパーダンガンロンパが続きます。エンドロールが流れる時に「その後のキャラクター達」のイラストが流れるのですが、それが「今後もダンガンロンパシリーズは続くよ!やったね!!待っててね!!」と言われているようで、しょっぱい気持ちになりまし。続編だとしても作品としては1つで完結して欲しい派の私としては無駄な演出に感じました。


■ ゲームシステムについて

 次にゲームシステムについて。これはものすっごく文句が言いたい!!

ガンアクションの操作性

 このゲームはガンアクションゲームです。そしてやってくる敵が色んなパターンのモノクマです(ボスのみモノクマではなく別の機械になります)
一般的なガンアクションゲームにはヘッドショットという、敵の頭を狙えば一発で倒せるというお約束のルールがあります。このモノクマの場合、頭ではなく赤く光る目が急所に値します。そしてこの赤い目、小さい。ものすごく小さい。ある程度近づいた所の狙撃ならまだいいんです。そこまで判定厳しくないので狙い撃てます。
問題は近距離戦。目なんか狙えません。狙う時間に距離を詰められます。モノクマを倒すのに大体3発必要なんですが、距離詰められてる間に数発撃っても怯んでくれません。止まりません。詰められます。ワーーーーオ!!!!(怒)

 でも、ちょっと待ってください。冷静に考えてみよう。プレイヤー、つまり私の狙うスピードが遅い、照準が甘い、つまり私の操作が下手くそな可能性がありますよね。実はこのゲーム、オート照準機能が付けられます。なんて便利なんでしょう!下手くそな私でもそれなら出来る!
喜び勇んでそのアイテムを付けてみました。そうすると、目じゃなくて頭(額)の方を狙ってしまいます。ちげーよ!それだと一発で倒せないんだよ!!全く使えない照準機能です。一回使ってすぐ外しました。

近距離戦

 では、いっそ、全然別の方法で倒してしまおうと決断します。遠距離ではガンアクションゲームですが、近距離戦をどう戦うのか?ここでもう一人の主人公、腐川冬子さんの出番です。というかジェノサイダー翔の出番です。
 腐川さんがくしゃみではなく、スタンガンを使用して一時的に人格を変える事が出来るようになった、という設定なので制限時間がありますが、ジェノサイダーが本当に強い……!この人さえいれば解決じゃん!?!?無双モードじゃん!?!?
 途中のアイテム屋でこまるちゃんかジェノサイダー翔の強化が行えるのですが、まあ、ジェノサイダー翔に全部つぎこむよね。当然だよね。
絶対絶望少女はジェノサイダー翔を使って無双するゲームでした。


■ 手配書について

 手配書という、ミニゲームというかおまけ要素について。
苗木こまるちゃん自身もそうなのですが、今回はダンガンロンパ1の方で登場したキャラクターの「大切な人達」がいる島でのお話なのです。その人達は今回の敵に狙われています。鬼ごっこみたいなものですね。見つけたら殺される鬼ごっこ。
 その大切な人達が書かれた手配書が島中に落ちています。その手配書を見つけて、ある人物に渡すと「これを元にこの人達を助けるよ!」と言ってくれます。つまりプレイヤーが集めた人数が生き残る人数になるって事ですよね。すごい!重い!プレイヤーの収集能力に人の生死がかかってる!!
 そのため結構頑張って集めましたが、特に攻略サイトを見なかったので集められなかった手配書もちらほら。私が不甲斐ないばかりに、ごめんな……と思いながらエンディングまで突入しました。うん、特に何も言われなかった。何も変わらなかった。
 エンディングで十神白夜くんが「あいつ(たぶん手配書を渡した相手)のお陰で助けることが出来た」って言ってる?あれ?正直全然集められてないんだけど、それ関係なかった??そんなものなくても生きてる人全員集められたっぽい事言ってる????
いやあの、なんでその手配書集めさせたんですか……?


■ 絶対絶望葉隠

 ゲームクリア後のおまけ「絶対絶望葉隠」について。
葉隠くんがある人物と一緒に行動するお話です。これは結構好きでした!本編のサイドストーリーという設定なのですが、1であんな悲惨な死に方をした彼はこんなキャラクターだったのか……としみじみ。これは読んで良かったです。


■ まとめ

 プレイ時間はだいたい18時間くらい?たぶん約20時間です。そんなに長くない。
シナリオはそこそこ面白かったけどゲームシステムクソだよ!!という感じでした。誰かに勧められるゲームではないな!!

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