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ゲーム「Fate/Grand Order」感想

Fate/Grand Order、略してFGO。有名なFateシリーズのアプリゲーム版の感想です。
結論を言いますと、FGOがものすっっっっっっっごく合わなかったからアンインストールしたぜ!って話をこれからします。合わない人は回れ右。

私がアプリゲームについて吐き出した感想がこちらなのですが、事前にこっちを見ておいたほうが良いかもしれません。

ジャンル:ビジュアルノベル、 RPG
媒体:Android

■ Fateシリーズについて

Fateシリーズを簡単に説明すると、有名な偉人たちをすごい力を利用して召喚し、疑似戦争やら何やらに使ってやるぜ!というお話です。

FateシリーズはたくさんあるのでFGO以外に私がプレイしたor見た作品を一覧に示します。
・Fate/stay night(ゲーム→アニメ。アニメはUBWのみ視聴)
・Fate/hollow ataraxia(ゲーム)
・Fate/Zero(アニメ→小説で視聴)
・Fate/EXTRA(ゲーム)
・Fate/EXTRA CCC(ゲーム)
・Fate/EXTELLA(ゲーム)
・Fate/Apocrypha(アニメ視聴)
・カーニバル・ファンタズム(アニメ1話だけ視聴)

Fateシリーズのゲームは大体プレイしてきました。これからFGOを語る上で、これらの作品を一度簡単に説明したいと思います。

・Fate/stay night
Fateシリーズとして一番最初に発売された作品。有名な偉人達を7人召喚して擬似戦争(聖杯戦争)をさせるもの。偉人版蠱毒。冬木という街で行われる魔術師の戦争(第五次聖杯戦争)を舞台とする。正義の味方になりたいと焦がれている、どこかおかしい青年が主人公。18禁恋愛シミュレーションゲームで3人のヒロインからルートを選べる。正解の選択肢を選び続けなければ簡単に死ぬノベルゲーム。

・Fate/hollow ataraxia
Fate/stay nightと似た世界の話。一応後日談と言うことにはなってる。ただしゲームをプレイし始めると混乱すること請け合い。主人公は同じ、と思いきや……。「繰り返し死ぬ」ノベルゲーム。こちらも18禁恋愛シミュレーション。ある意味平和時空。

・Fate/Zero
冬木の街で行われる第四次聖杯戦争を舞台とする話。ただしFate/stay nightの過去という訳ではなく、とても似通った世界。しかし公式(FGOアニメ放送時の作品紹介)では何故か正式な過去という事になってる。謎。話の矛盾をどうするんだ。主人公キャラはおらず、群像劇となってる。

・Fate/EXTRA
魔術や魔力というものが枯渇した先の世界の中、電脳の世界で聖杯戦争と言う名のトーナメント戦をする話。RPG。魔術師は魂を電脳化させ、月にある膨大なデータベース(SE.RA.PH)にアクセスする。このセラフは月にあり、地球を観測・演算し、すべてのifを記録しており、かつ外部に情報を発信して書き換え可能という設定なので優勝者になればなんでも(文字通りなんでも)叶うぞ!という触れ込み。サーヴァントは3体から選べる。選択肢を間違えたり戦闘に負けたら死ぬ。主人公は記憶を失ったモノ。

・Fate/EXTRA CCC
Fate/EXTRAの作中に起きていた出来事で、月の裏側に引き込まれ、そこを脱出するために奮闘する話。同じくRPG。Fate/EXTRAでは敵対していた人達も脱出するために協力体制を取ったりするため、別の側面が見えてきて面白い作品。ゲームシステムも前作よりプレイしやすくなった。サーヴァントが4体から選べる。選択肢を間違えたり戦闘に負けたら死ぬのは当然だが、とあるサーヴァントを選んだ場合のみ、選択肢を間違えたら死ぬ回数が格段に上がる。というか問いかけに一度でも間違えたら死ぬ。主人公は前作と同じ。

・Fate/EXTELLA
Fate/EXTRAのその後の世界観のはずだったが、Fate/EXTRAとは全く違う世界の話だった。月で聖杯戦争するところだけ一緒。Fate/EXTRAで聖杯戦争に勝利したが、なぜか主人公が魂・精神・体の3つに分割されてしまい、それぞれの主人公にそれぞれのサーヴァントが付き従って三つ巴、そのサーヴァントが将となって更に他のサーヴァントを従え、世はまさに大聖杯戦争時代になったのだ!な話。いや分割て。電脳世界なんですけど?

・Fate/Apocrypha
Fate/stay nightより更に前の時代の話だが、Fate/stay nightやZeroとは交わらない話。こちらもZero同様、似通った別の世界。二代派閥に分かれ、召喚した派閥Aの7人VS召喚した派閥Bの7人(+調停役1人)で聖杯戦争する。主人公は人造人間(ホムンクルス)。主人公があんまり好きになれなかった作品。

・カーニバル・ファンタズム
タイプムーン作品のお祭り時空。ギャグ。なんでも許される。

以上です。
では、本題のFGOについてお話したいと思います。


■ メンテナンス地獄の始まり

FGOについて語るのは最後となるので、配信した時から語ろうかと思います。
FGOは、配信を伸ばして伸ばして伸ばして延期して、ようやく配信することが出来たスケジュール感の危ういゲームでした。延期は別にいい。面白いゲーム、楽しめるゲームを作ってもらいたいので時間をかけてゲームを作って欲しいし。なのでそれ自体は問題ないんです。ちゃんとリリースさえしてくれれば。
そして来たる配信当日。えーと、たしか2015年7月30日だったかと思います。 ダウンロードしてインストールして、ログインしますよね。しようとしますよね。そしてログイン後にメンテナンス地獄。恐らく、ユーザー数が読めなかったんでしょう。アクセスしてもアクセスしてもサーバーがダウンしたのかアクセス出来ず、メンテナンスが明けたと思ったらまたメンテンス。
別にね、ユーザー数が読めなくてサーバーがダウンしたのはどうでもいいんです。ゲームを作るのは大変でしょうし、当時このFGOを作成していた会社は本作を作るためだけの出来たような会社だったので、何もかも準備不足だったんだろうなと推測できます。
ただそうなったのなら一旦引き下がった方がいいと私は思います。「もう一回環境を見直します」とすればいいと思う。しかしそれはせずに、とりあえずメンテナンスして、駄目で、もう一度メンテナンスして、駄目で、更にメンテナンスして……というこの気質は最近まで引き継がれていたように思えます。2018年3月現在、そういえばようやくメンテ地獄がなくなったような…と思えるレベルです。
そんな会社に重要なゲームを任せるなよと思ってしまいました。


■ FGOの導入

主人公は一般の魔術師(一般の魔術師ってなんだよと思うでしょうが、魔術回路がある一般人という意味です。普通は魔術回路というものは家ごとに引き継がれるものです)で、カルデアという組織の門をくぐるところから始まります。カルデアという組織は人の世を「未来まで続く」と保証する機関なのですが、何故かいきなり「保証」が出来なく(=未来に人類が存続しなく)なってしまいました。その原因を探るため募集したメンバーの一人が主人公です。
人類存続の危機の原因を探り、取り除き、「未来まで続く」と保証出来るようにすることが本作の作戦となります。しかし作戦実行中に事故が発生し、唯一生き残った魔術師の主人公が作戦実行を代行する……というのが趣旨です。ちなみにこの事故の後、カルデア以外の世界は消滅していることが判明します。
生きているのはカルデア内の人間だけ。カルデア内も大多数が死に、冷凍保存されている。過去も未来も、今も含めて取り戻すための戦いな訳です。


■ 好きになれない部分があまりにも多い

FGOではゲームの目玉としてシナリオと戦闘、召喚があります。世界観とゲームシステムが合っていないと好きになれないことがある私ですが、面白ければなんでもいいです。ただ、「面白ければなんでもいい」を越える、好きになれない設定が目白押しなので無理でした。
シナリオ、戦闘、召喚、全部に文句があるぞ! 思いついた順番に書いていきます。


意味のない選択肢

シナリオでは選択肢が存在します。通常のノベルゲームならばシナリオを大きく左右する選択肢になるはずですが、昨今のソーシャルゲームでは選択肢に意味はありません。シナリオは一緒で、選んだ選択肢によって会話が変化する程度です。
それがFGOではこんな感じに提供されています。

・選択すると会話に差異がある選択肢
例えばですが、何かを説明された時に「理解できない」「なるほど」という二択があったとします。「理解できない」を選択すれば再度説明がありそのままストーリーに繋げられます。「なるほど」を選択すればそのままストーリーに繋げられます。これがどこにでもあるソーシャルゲームの選択肢です。FGOでも一応このパターンがあります。

・選択しても同じ会話の選択肢
「いくぞ」「勝つぞ」という、どちらを選んでも会話に変わりがない選択肢です。FGOの場合、ほとんどがこれです。

・二択を使って主人公の台詞とする
「今日のご飯は」「美味しいです」みたいな形の選択肢。もはや選択肢でもなんでもない。選択させてどうしたいのか分かりません。もちろん選択後に会話が変わることはありません。意味が分からなさすぎて大嫌いなやり方です。


複数ライターによる弊害

どこのソーシャルゲームも複数ライターでシナリオを書いていると思います。それは別にいいんです。Fateシリーズは大体奈須きのこが書いてるものですが、奈須きのこ以外の作者が書いているものもあります。その作品単体で見れば面白い。面白いのに、FGOではそれがうまく噛み合ってない。

・複数ライターの個性のぶつかり合い
奈須きのこはもちろん、他の作者も私が見た範囲では面白い作品を作ってくれています。ただし、FGOでは面白いと思えるものと思えないものの差が激しい。個性がぶつかり合って作風が統一されていない。同じFGOという舞台のはずなのに、同じゲームをプレイしてる気がしない。個性がぶつかり合って主張し合っている。奈須きのこが一番あくが強く、一番面白く、一番足並みが取れてません。

・複数ライターによる矛盾
設定が共有されてないのか、それとも実は伏線なのか分かりませんが、同じ設定のはずなのに矛盾がある。それがね、伏線ならまだいいんです。そう信じられるなら問題なかったんです。ただし、今までFGOがFateシリーズとして受け入れられない設定を多く出してきてしまい、信じられなくなりました。これは後々私を驚かせてくれる伏線ではなく、単なる矛盾なんだろうとしか思えなくなりました。

例えば、英霊召喚と言う概念。英霊召喚の大元、つまり英霊の座の実態を「この星に蓄えられた情報」(出典:特異点F)としていたり「抑止力(人類存続を守るもの)の召喚」(出典:第四特異点)としていたり「人々が夢想するカタチのままに男は人類史に刻まれた」(出典:監獄島)としていたり、様々です。また正確な出典や文言は思い出せませんが、英霊は「人々の認識」から召喚されるはずなんです。ナーサリーライムが良い例です。それらを合わせると結局召喚システムフェイトは何から英霊を引っ張ってきてるのか分からなくなるんですよね。

他に、FGOを始めるとプレイできる最初の章として「特異点F」というものがあります。これが第六特異点では「特異点X」となっていたりする。ただの誤字なら直せばいいと思いますが、配信されてからしばらくしても直らない。たぶん意図的なんだと思いますが、思うんですが、それを信じきれない。


サーヴァントに納得できない

サーヴァントとは英霊を召喚したものです。「魔術世界における最上級の使い魔」(出典:特異点F)とのことです。それを使役するのがマスターたる魔術師です。このサーヴァント、いくつか種類があります。

・本人
召喚された人物が自分を「英霊本人」だと認識してるパターン。アーサー王など。

・デミ・サーヴァント
英霊を呼び出し人間と融合させたパターン。FGOではマシュのみ実例が存在する。

・役割を押し付けられた別人
召喚された人物が「英霊本人」だと認識していないパターン。佐々木小次郎(燕返しが再現出来る名もない剣士)、ロビンフッド(ロビンフッドに該当する名もない誰か)、アンリマユ(悪魔崇拝儀式の犠牲者)など。

・疑似サーヴァント
どこかから引っ張ってきた生きている人間を霊基(霊基とは英霊の器のこと)として英霊に憑依させるパターン。人間と英霊が合わさり第三の人格が生まれる、とのこと(出典:諸葛孔明の個別クエスト)。諸葛孔明、パールパティ、イシュタル、エレシュキガルなど。

・神霊
神、女神を英霊として召喚するパターン。本来なら神霊を英霊として召喚することは絶対出来ないとのことだが、普通に出来ちゃってる。エウリュアレ、ステンノ、メドゥーサ(ランサー)など。

・全然関係ない人
英霊として出てくるはずのない、全然関係ない人が英霊として出てくるパターン。タマモキャット、両儀式、謎のヒロインX、イリヤ、メルトリリスなど。

こんな感じなのですが、私が大嫌いなのは疑似サーヴァントと全然関係ない人パターンです。

疑似サーヴァントに納得できない

疑似サーヴァントとは何らかの理由でサーヴァントになれない英霊が人間の体を器とすることで現世に召喚されるもの、だそうです(出典:諸葛孔明のプロフィール)。イシュタル、エレシュキガル等は第7特異点で現界するために人間の体を器として召喚されたと記載がありました。シナリオではそれでいいけど、なんでカルデアでも同じ器を使うんだよ。シナリオの召喚とカルデアの召喚は違うものだろうに、なんで全く一緒の姿になるんだよ。紀元前から西暦にいたる現在までかたくなに一つの器を使い続けるのかよ。というか他の女神(ステンノなど)が召喚されてるのに疑似サーヴァントにならなきゃいけない理由はなんでなんだよ。
いや、分かるよ?簡単な理由ですよね、ただのファンサービスでしょ? まったく好きになれないんだよな、それだと。

納得できない理由がもう1つ。FGOではZeroのコラボイベントがあったのですが、その中で「人間の肉体を依代にしているサーヴァントはダメージによる消滅が死に直結する」と語られます。つまり戦闘中に死んだらそのまま死ぬ、英霊の座に帰るということでしょう。依代部分の肉体もそのまま死ぬのではないのかな。私は諸葛孔明を所持していますが、便利なので何度も使っています。何度も使うので、何度も死にます。いや、帰れよ、英霊の座に。Zeroコラボであれだけ必死に生命維持しようとしてたじゃん。設定守ってよ。

全然関係ない人がなんで召喚出来るのか?

英霊は英霊の座というところから呼んで召喚します。これは前述した通りどこでどういったものがそれを定義しているのか作中でもふわふわしていますが、とりあえず、英霊の座のデータベース=人類史=多くの人に認知されている情報、としたいと思います。FGOで召喚出来るサーヴァントにそこに載るはずのない人達がたくさんいます。なんで?
例えば両儀式、浅上藤乃。両儀式はシナリオが面白かったので薄目で見てスルーという方法を取れたのですが、浅上藤乃は駄目だろ。英霊になり得ないだろ。人類史に載らないだろ。コラボシナリオにも関係ないよ、この子。
例えばタマモキャット。これはEXTRA CCCにて玉藻前が修行した結果、切り捨てたものの一部です。人類史に載るはずがない。
例えば謎のヒロインX。宇宙からやってくるサーヴァントです。絶対人類史に載ってないでしょ。
例えばジャンヌ・オルタ。第一章でジル・ド・レェが聖杯に願ったものです。人類史に載るはずがありません。作中でもそう明言されてます。なんで召喚出来るんだよ。
例えばメルトリリス、パッションリップ、BB。これもEXTRA CCCにて登場する、とある事柄を踏まえないと絶対に生まれない存在です。CCCのコラボシナリオはめちゃくちゃ面白かったけど、人類史に載るわけないでしょ。


歪んだカタチで召喚されるサーヴァント

更に言えば、「召喚されてもいいけどその姿では絶対に召喚しちゃ駄目な人」がいます。
例えばナーサリー・ライム。実在する絵本の総称で、子どもたちの英雄という概念でサーヴァント化しています。こちらはEXTRAで登場する英霊ですが、この英霊は「マスターの姿を鏡のように映した姿」をしています。FGOのナーサリー・ライムのプロフィールにもちゃんと書かれてます。しかし、EXTRAの時に従っていたマスターの姿をしている。意味が分からない。
第四特異点で「そんなに想ったマスターが……」的なことを言うシーンがありますが、全く納得出来ない。ナーサリー・ライムという概念を召喚してるのに、その概念を壊してどうするんだ。EXTRAのナーサリー・ライムが好きだっただけに、嫌いな要素になってしまいました。

更に言えば、ベディヴィエール。隻腕で召喚されるのでしたらまだ分かります。第六特異点とは関係のない、アーサー王伝説の中での、ただのベディヴィエールとして召喚されるなら。ただし第六特異点をクリアすると隻腕でない、銀の腕が存在するベディヴィエールを貰うことが出来ます。プロフィールには「if」の世界だとかなんとか。いや駄目でしょ、「銀の腕をつけてもらったベディヴィエール」は第六特異点だけの存在でしょ。人類史にも載らないでしょ。


クラスって、霊基って結局なんなんだ

カルデアでは英霊をまるごと再現するにはリソースメモリが足りないので7騎のクラスに固定化する、と特異点Fで語られます。読みかえるとカルデア(と言うよりトリスメギストス?)が霊基を用意してるようですが、今は7騎以外にもクラスが大量に存在します。人間を使用した霊基や水着霊基とかもあります。なんで着せ替え感覚で大量に出てくるんだよ。結局、霊基やクラスって…なにそれ…?


シナリオ上での配慮がない

シナリオで知らないサーヴァントが訳知り顔で話しかけてきます。いやこのカルデアでは召喚してませんよ、あなた。挨拶は初めまして、だよ。
そして、既に召喚したことがあるサーヴァントに対して、主人公が初対面のように話しかけます。いやいやいや召喚してるよ。カルデアとは別人だろうけど、そのサーヴァントの知識はあるはずなんだよ。なんで、あなたの名前は?みたいなところから始めてるんだよ。

更に、メインシナリオや新しいイベントシナリオは過去開催していたイベントシナリオについても当然のようにネタを入れてきます。そこで知り合った英霊に対して「久しぶり」的なことも、言っちゃいます。私はそんな人知らない。

また、イベントシナリオでかなり重要な話も入れてきます。イベントシナリオなので期間限定です。期間が終了すれば終わります。重要な話はその後復刻されるまでプレイしてない人は見ることが出来ません。いや見せろよ。配慮してくれよ。

これはつまり、今見ているFGOの世界は自分のものではない、ということなんですよね。これは自分のカルデアではなく、どこかの誰かの偉業を覗き見ているだけ。
他のFate作品はそれで問題ありませんが、今作では致命的だと思います。自分で繋いだ縁(もしくは想いによって)をもとに召喚されてくれたサーヴァントが集まる設定のはずなのに、それは別の誰かの全く関係ない話だったなんて、悲しすぎるだろ。


第五特異点後のマシュ

配慮をしてくれない件で思い出しましたが、第五特異点のラストでマシュは倒れます。第六特異点まで普通にイベントが開催して、第六特異点では主人公やDr.ロマンがマシュのことを心配します。いやいや
第五~第六の間で開催していたイベントでは元気でしたけど……?? 第六特異点で開始直後に逆にびっくりしたよ。なんで心配してるのか分からなくて。
普段はイベントのシナリオをメインシナリオに取り入れるのに、いきなり取り入れない。せめて統一してくれ。なにをどう受け止めたらいいんだよ。


レイシフトってなんなのか

レイシフト(霊子転移)は「人間を霊子化させて過去に送り込み、事象に介入する行為」(出典:特異点F)とのことです。レイシフトは召喚システムフェイトを応用したシステムだとされています。この辺の出典は忘れました。
FGO内で「アンサモンプログラム」とあるように、逆召喚……つまりカルデアを疑似英霊の座に見立てた逆召喚システムなのかなと認識してます。
なのでコフィンに入って魂だけを霊子化させ、特異点に送ってるんだと……思うんですけど……その状態だと、主人公ってサーヴァントと同じような状態になると思うんですよね。食事や睡眠もいらなくなると思うんですよ。でもなんでか「マスターだから」と衣食住を気遣われてる。ダ・ヴィンチちゃんが第六特異点でコフィンに入って転移した時と同様、英霊も人間もデミ・サーヴァントも一緒にコフィンに入って一緒に霊子化するんだったら条件は一緒のはずだと思うんです。でも違うっぽい。なんで……??


主人公、死なない

FGOではシナリオ上でも私自身のカルデアでも大量のサーヴァントを召喚しています。中には危ないサーヴァント、下手をしたら命の危機に直面するようなサーヴァントがゴロゴロいる訳です。
しかしこの主人公、死なない。何がなんでも死なない。シナリオ上でも死にそうな場面で死なないし、サーヴァントと対面してる時も死にそうにない。
そんなの絶対無理でしょ。死亡フラグ乱立しまくってるのになんで死なないんだ。どうやってその危ない地雷原を躱しまくってるんだ。この主人公ならどこか踏み抜くはず。そんな性格をしているはずなのに、なんで無事なんだ。死ぬなんてありえないって雰囲気なのはなんでなんだ。
サーヴァントと契約するなら、人類の危機があったとしてもなかったとしても、いつサーヴァントから殺されるか分からない状況なはずだろ。いっそ死んでみせてくれ。そうしたら納得出来る。


実際の戦闘とシナリオの解離に納得出来ない

実際の戦闘画面とシナリオが全くマッチしていません。シナリオ上では主人公とマシュ、他のお助けサーヴァントがいますが、戦闘画面では自分が選んだ5騎+サポート1騎で挑みます。合わないぞ~~!!!

・召喚したサーヴァントの持ち込みについて
自分で召喚したサーヴァントをどういう風に使うのかが明言されていません。シナリオで言及されている部分もあるので箇条書きにします。

・レイシフト後、霊脈を探し出し召喚サークルを作成する。そうすると自由にサーヴァント召喚が可能となり、召喚されるのは時代や場所に親しいサーヴァントとなる。戦力強化に役立つ(出典:特異点F)
・召喚サークルを経由したサーヴァントは必ずしも常時行動って訳じゃないけど戦闘時には大いに役立つ(出典:第四特異点)
・主人公が契約したサーヴァントたちはカルデアからの魔力提供を受け、この基地にそれぞれ基点を作成する(一時的な受肉と同等)。カルデアは電力の4割を契約維持に使用(出典:空の境界コラボ)
・主人公、マシュに続いてダ・ヴィンチもコフィンに入る(出典:第六特異点)
・イベントシナリオ等で勝手にレイシフトして勝手に戻ってくるサーヴァントが大多数だが、演出を見るにアンサモンプログラムを使ってレイシフトを使用している印象

ここから考えると、「現地で召喚サークルを設置し、戦闘時のみの一時的な仮契約を結ぶことが可能。カルデアで召喚したサーヴァントは主人公と同じくアンサモンプログラムでレイシフトしなければいけない」ってことかなって思います。そうすると普段召喚したサーヴァントはレイシフト先に持っていけない、が正しいのでは? なんで一緒に行けるんだよ。

・戦闘に参加できるサーヴァントが自由すぎる
CCCコラボではメルトリリスとの熱い共闘がありました。下総国では武蔵が1対1で戦闘をしようとしていました。1回だけ出来たくらいで、あとは全部自分の戦闘用サーヴァントを持っていけます。シナリオと全く合わない戦闘メンバーでも参加させることが可能になってしまうんです。自由すぎる。なぜもっと制限をかけないのか。

・マシュの継続使用
戦闘時に納得出来ない最大の問題がマシュの継続使用です。私は第一部をマシュと共に駆け抜けてきました。無事終了しました。とても面白く、感動出来ました。1.5部以降、シナリオ上ではマシュは一緒にレイシフト出来なくなりました。それは納得出来ます。けれど、ゲームシステム上、1.5部以降でもマシュを連れて一緒に戦闘することが出来ます。意味が分からない。それは出来てはいけないことではないでしょうか。マシュが英霊として残ってるなんて、戦闘に参加させられるなんて。第一部はなんだったんだよ。


敵の強化

敵を強くするのはいいです。しかし、強化の方針が好きじゃない。
シナリオを進めるにあたってどんどん敵が強くなります。どんどんHPを増やして、よく分からないHPゲージが増え、それを何本かブレイクすると倒せるようになったりします。うーん意味わからん!
特異点セイレムでは「いくら倒しても復活する」という先の分からなさが面白かったですが、敵を強くする方法が今もなお手探り状態なのはどうかと思います。あ、下総国で1対1の戦闘は楽しかったです。そういう戦闘スタイルをもっと増やしていって欲しかった。
もう詰将棋みたいな感じでいいから、頑張って考えて手数を選ぶと勝てるけど、頑張らないと勝てないみたいな感じでやって欲しい。もっとゲームバランスを考慮して欲しかったし、敵の強化方法も「ただ数字を大きくする」なんてつまらないやり方をしないで欲しかった。


スキップできない戦闘演出

当初は本っっ当に戦闘がもそもそしてました。遅かった。しかし昔と比べると今はだいぶスムーズになったのですが、宝具演出が長い。公式的にはこれでもスキップ出来るようにしたようですが、それでも長い。
FGOでは通常クエストでもイベントクエストでも周回プレイを推奨してきます。推奨と言うより強制ですね。強制感が強いのはイベントでしょうか。「イベントシナリオを解放したくば周回しろ!」って言う感じに。しかもその周回プレイにシナリオ上の意味はない。ただ、周回するよう指示されるから、アイテムを大量にゲットしないとシナリオが開放されないから周回するだけ。
そうなると同じものを延々と見せつけられる訳なんですよね。私はなんの意味もない周回プレイが大嫌いなのですが、更に時間を奪われる要因である長い戦闘に辟易してしまいます。


サーヴァントレベルアップシステム

サーヴァントは、召喚した時点で完成されており、成長しないものです。そのはずです。霊基の成長とかふざけたことを言い出さないはずです。じゃなかったら他の作品全部でレベルアップするだろうが。
唯一例外として、Extraシリーズでは元々電脳世界なのでハッキング(データ改ざん)する事によって成長することが出来ましたが、今作には成長システムはありえないはずです。
ですが、まあ、普通に出来ちゃうんだよな~!なんで?カルデアの霊基は特別製ってか? 意味わからん!


サーヴァント宝具強化システム

これは召喚(ガチャ)によって同じサーヴァントが召喚された場合、サーヴァント同士を重ねて宝具の威力を増すものです。これも成長の一種でしょう。同上。


サポートサーヴァントを召喚出来る設定

FGOでは自分のサーヴァント5騎、他のプレイヤーのサーヴァント1騎を借りて、全部で6騎で敵に挑みます。これがとても便利なんですよね。初心者は第五特異点までは人のサーヴァントを借りれば楽々と進める事が可能です。それは良いと思います。
けど、この世界で他のプレイヤーって、なに?他のプレイヤーのサーヴァントって、なに?並行世界とでも言うのか?それを認識出来るとでも? 意味わからん。


ゲームシステムとしての召喚システムが微妙

この召喚システム、所謂ガチャなのですが、アプリ配信前から「サーヴァントの召喚」と「ガチャ」は物凄く合うと思っていて、とても楽しみにしていました。サーヴァントによって召喚確率が変わり、召喚される確率がものすごく低いのですが、それは全然問題ないんです。当たらないのは残念だけど、サーヴァントの縁のあるなしで召喚されてくれるってすごくロマンチックですよね。
でも実際にやってみたところ、サーヴァント以外に「概念礼装」なるものが召喚される。
ええっと……英霊の座からなんでそんな……礼装が出てくるの……概念礼装……概念……なに……??
みたいに困惑しました。この概念礼装はサーヴァントに付けて使用する装備のようなものなのですが、これが意味が分からない。なんで英霊と一緒に出てくるの?どんな理由なの?人類史に記録されている概念なの?じゃあそれはサーヴァントなのでは?ナーサリーライムと同じでは?


概念礼装について

召喚する際にサーヴァントと一緒に出てくる謎の概念礼装ですが、「龍脈」とか「虚数魔術」とかは、そういう「概念」を装備するのかな~とも思えます。いやそれでも意味わからないけど、なんとなくそれっぽい文言ならスルーもできる。
けど何も考えてないような、ただイベントの絵を出したいだけみたいな概念礼装は意味が分からない。なんだよ「マンガで分かる!FGO」って。なんだよ「ニュービギニング」って。それをどう概念化して装備するんだよ。設定ちゃんとしてくれよ。


第二部のプロローグが始まったのに

第二部のプロローグをプレイしました。面白かったです、本当に。

サーヴァント達はみな契約を解約しているそうです。なのにまだ私のカルデアにはいる。
第二部のシナリオでは、主人公達はカルデアから離れました。前述した「カルデアの電力で魔力を補う」という事が物理的に出来ません。なのにまだサーヴァントが大量にいる。
今までたくさん召喚してきたので、もし実際に使えなくなったら残念に思うでしょうが、シナリオと実際のゲームが解離しすぎてるので全く納得出来ません。
早く帰れよ、お前ら。

サーヴァント以外にも、召喚システムやショップやマイルーム等、使えないはずのものが未だに使えるのはなんでなんだよ。なんでレイシフトが未だにできるんだよ。そんな中でイベントシナリオとか、どういうことなんだよ。

他作品の設定を引き継がないでほしい

というのもサーヴァントの話です。他作品で悪辣なサーヴァントが改心した状態でカルデアに召喚されるのは何故なんだ。

例えばエミヤ。エミヤである時も無銘(EXTRA)である時も両方の設定を持っているようです。いやありえない、あり得ないから。エミヤと無銘は別だから。

例えばEXTRAやCCCに出てるサーヴァントたち。玉藻前、エリザベート、メルトリリス、パッションリップ、BB。彼女らはEXTRAを経ないと改心(?)しません。ただしそれは、その時限定の一時的な和解です。CCCコラボのシナリオは面白かったですが、なぜこうなってしまったのか全く納得は出来ませんでした。

他に嫁王と呼ばれているネロがいますが、あれも全く納得出来ません。あの服は花嫁姿を模した拘束具です。CCCじゃないとあの姿になりません。しかし月での記録と地球の記録はリンクしてはおかしいはずです。ましてや月の裏側の話は月でさえ把握されてないのに。

他の作品の設定をオンオフで切り替えるように引き継いだり引き継がなかったりするのであれば、一律引き継がないでほしかった。


令呪について

カルデアから供給される魔力で思い出しましたが、本来のFateシリーズでは令呪(なんでも命令できて普通なら無理なことでも対応できる、物凄い命令権のこと)が三画のみです。他人から奪う、もらう以外に令呪を増やす手段はありません。
FGOでは一日で一画回復します。嬉しいけど、これはカルデアの魔力じゃないよねたぶん。カルデアの魔力だった場合は、カルデアの魔力を使いすぎて電力足りなくなりそうだし、そうじゃなかった場合は主人公自身の魔力になるので魔力枯渇で死なないのは何故かわからないし、納得出来ない。


■ シナリオが面白い、ところがある

ここまで散々文句を言っていますが、面白いところもあります。そうでなければ2015年7月に始めてから2018年3月現時点まで未練がましくプレイしていたりするものか。

・プロローグからの特異点F
謎設定満載でしたが、面白かったです。楽しめました。どうなっていくんだろうという、次に繋がるワクワク感を得られました。

・ぐだぐだ本能寺
ただのギャグでしたが、ギャグはギャグで楽しめました。

・空の境界コラボ
なんで式がサーヴァントになっちゃうんだよと思いつつも、とても面白かったのでどうでも良くなりました。その時の舞台も、どうしてそうなってしまったかも、理由含めて最高でした。

・空の境界に続く監獄島イベント
これも面白かったです。空の境界のボスとして出てきた謎のサーヴァントの正体。囚われる主人公と導くサーヴァント。これも楽しかったです。

・第六特異点
円卓の騎士をキーワードにとても面白い解釈で楽しめました。この辺りから何でもかんでも戦闘すれば良いという謎縛りから解放されたように思えます。ギフトによる敵の戦闘スタイルが面白かったです。

・第七特異点
かなり大掛かりな話になっていましたが、明かされていく謎や更に深まる謎も含めて面白かったです。

・終局特異点
縁を繋いでいった主人公が立ち向かうのにふさわしい面白さでした。とても楽しめました。

・CCCコラボ
とてつもなく面白かったです。個人的には月の話を持ってきてほしくないと思いましたが、シナリオが面白かったのでどうでも良くなりました。キアラについての話がとても良い。キアラをマップにするなんて想像もしなかった。最高でした。

・亜種特異点新宿
悪特性のサーヴァントのみが正常に活動出来るという面白い設定に、シナリオがとてもマッチしていて楽しめました。

・亜種特異点下総国
武蔵と英霊剣豪が1対1で戦い合うのがとても面白かったです。シナリオも好きでした。

・亜種特異点セイレム
途中までものすごく面白かったです。途中から、そんなものか…と思ってしまったけれど、でも楽しいのには代わりありませんでした。

・第二部プロローグ
どうしようもない状況にこれからどうなっていくのか分からない不安と期待が持てそうな、そんなシナリオでした。とても楽しめました。


■ けどやっぱり無理だった

面白いと思えたものも「面白い!けどここが面白くない、このゲームシステムが合ってない、この設定が好きじゃない」と文句が付けたくなる。「面白いからどうでも良い」と思えないんです。あ、空の境界とCCCコラボは除きます。これは面白いし何か微妙な点があってもそんなものどうでも良いと思えた。
でもそれ以外は無理だった。もう駄目なんでしょうね。合ってないんでしょう。私は奈須きのこの作品がとても好きでしたが、これ以上はプレイしていて楽しいと思えそうにない。なので感想を書いて吐き出して、アンインストールすることに決めました。


■ 改めて課金したタイミングを思い返す

私は楽しい、嬉しいと思えたら課金します。あとはこれからも頑張ってくれよ!的な意味合いで課金します。FGOではこんなタイミングで課金しました。

・ギルガメッシュを召喚した時
FGOは召喚のレアリティが上がるほど排出率が渋く、実は今って排出率がかなり上がってるんです。初期は本当にひどかった。そんな中、CCC(コラボまではない方)をプレイしてギルガメッシュが大好きになった私が、ギルガメッシュピックアップの時に回したら当たりました。
とても嬉しくて、すでに当たっているのに課金をしました。ギルガメッシュ召喚させてくれてサンキューな!

・CCCコラボ終了時
CCCコラボはゲームとしても楽しめる要素が多くて(キアラがマップになるとか最高でした)、文句はあれどそれがどうでも良くなるぐらい面白かったので課金しました。面白いイベントを開催してくれてサンキュー!

・最後のサンキュー課金
こうやってFGOを振り返ると文句もあれど楽しくプレイ出来たところもありました。シナリオが面白いと思えたところもありました。やはり、面白いと思えたものには報いねばならない。ということで最後に今までの感謝を込めて課金しました。


■ まとめ

満足する範囲まで遡ってシナリオを読み直して、これまで楽しませてもらったお礼の課金をして、感想を書き出して、アンインストール。これで私のFGOは終わりです。

実際プレイしたのが2015年7月〜2018年3月。途中のイベントは参加してないものもありますが、メインシナリオはすべてクリア済み。いっぱいやったんだなぁ……。

この先FGOに関しての何かを知りたくないので積極的に情報を遮断していこうと思います。こういう形の「終わり」を迎えることが初めてなので、いかんせん自分の感情をどう捉えるべきなのか判断が付きかねますが、感想を書き出したことによってなんとなく自分の感情にも整理つけられたかなあと思います。
では、最後に。FGO、これまでありがとう!消費者庁に怒られない範囲で頑張ってくれよな!


■ 思い出用スクショ

楽しかった思い出として、マスタープロフィールとお世話になったサーヴァントたちのスクショを残します。
※2018年3月現時点ではFGOはスクショが禁止されていませんが、規約が変わったら削除するので教えてください。

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