回顧録〜JK妻編3〜愛と幻
利害は一致しているように思えた。
心はすれ違っていた。彼は私と結婚するつもりで婚約者と別れていたらしい。
というか、並走期間が気になるところだが…
私はただ安心できる寝床が欲しかった。あわよくばそこに、温かく包んでくれるような愛という幻を夢見ていた。
彼なりに私を大切にしてくれていたのかもしれない。
ただ、若すぎる私に不安を抱いたようで、酷く束縛を強いられた。
母からは10代の時に同棲した彼が、自分を一番愛してくれたと何度も聞かされていた。
だから、私の同棲もどこか誇らしげに