温度

土曜日の夕方。
現実感をようやくつなぐように、車を走らせる。
休日の騒々しさは景色に溶けて壊れ、
違和感の輪郭だけが浮かび上がる。
どうにもならない自意識が襲いかかってくる。
大海に、ひとり。

私は、無色彩の海に落ちていく。

#詩 #エッセイ

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