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あまのじゃく

 時折、自分は本来は天邪鬼で、本物の人間だった私を食い尽くして皮を被って、人間だと思い込んでしまっている馬鹿な奴なのではないかと思う時がある。
 整理整頓は出来ないし、人が苦手だし、何より、父が暴力を振るっていたのは、本物の娘ではないと気付いてしまったからなのではないだろうか。
 そうだったら、娘に暴力を振るっていた父は存在しなかった、良かったね、となるのに。

 どうしたら人を信頼出来るのか、ずっと考えている。
 優しい言葉を掛けられても、どうせ殴られるんじゃないか、と考えてしまうくらいに、人を信用できない。
 友達が出来ないのはそれが問題なのもわかるし、恋愛ができないのもそれが問題だ。
 要するに自分に問題しか無いから、他人に優しく出来ない。

 

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