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気持ちで栄養素はコントロール出来ません。

ボロンがバストアップに効果があるとする主張は一部のサプリメントおよびマーケティング素材で見かけることがあります。

現在のところ、ボロンが直接的にバストアップ(胸のサイズを大きくする)に寄与するという確かな科学的根拠は不足しています。それに関する研究は限られており、広範な臨床試験を基にした証拠は少ないです。(2024.06.08 私調べ)

気持ちで栄養素がコントロール出来るのなら、痩せやすい栄養素を摂取すれば痩せるし、バストアップできる栄養素を摂取すれば、バストアップが実現できます。しかし、それは、人体の機能と構造上、不可能です。

1. 栄養素の代謝と分布
食物やサプリメントから摂取された栄養素は、消化器系で吸収され、血液を通じて全身に運ばれます。しかし、特定の部位にのみ作用させることは難しいのです。例えば、摂取されたカルシウムは骨に蓄積されやすいですが、身体全体に必要とされる他の機能(例えば、筋肉や神経の機能など)にも使われます。

2. ホルモンの調整
特定の栄養素がホルモンバランスに影響を与えることはありますが、それもまた全身的な影響を持ちます。例えば、エストロゲンの増加はバストの成長に寄与することがありますが、同時に他の器官や身体システムにも影響を与えるため、副次的な作用が起きることがあります。

科学的な理由

1. 部位特異的な栄養素の移行は難しい
現在の科学では、特定の栄養素を特定の体の部位にのみ導く方法は非常に難しいです。食物やサプリメントから摂取された栄養素は消化され、血液を通して全身に分布します。したがって、特定の栄養素をある部位に集中させることは科学的に難しいです。

2. 総合的な代謝プロセス
身体は摂取する栄養素をエネルギーや組織の修復、成長などに使用しますが、それは全体的な代謝プロセスの一部です。エネルギーバランス、ホルモンの調整、酵素の働きなど、非常に多くの要因が関与しています。したがって、単一の栄養素が特定の効果を持つとは限りません。

3. ホルモンと栄養の相互作用
栄養素はホルモンの分泌や作用に影響を与えることがありますが、それもまた全身に影響を与えます。例えば、炭水化物や脂肪がインスリン分泌に影響を与え、エネルギー代謝を調整しますが、これも全身への影響を持ちます。

具体的な例

1. 体脂肪の分布
脂肪の分布は遺伝的要因やホルモンバランス、生活習慣によって影響されます。特定の栄養素が脂肪を特定の部位に溜めることは難しく、体全体の脂肪蓄積や減少が基本的には一様に起こります。

2. バストアップ
バストアップを目的としたサプリメントに含まれる成分は、主にホルモンバランスを調整することを狙っていますが、それが一貫してバストにのみ影響を与えるわけではありません。他の身体機能にも影響を与えるため、副作用のリスクがあります。

🟥結論
栄養素の摂取だけで特定の効果を狙うことは、人体の複雑な生理機能と構造に鑑みると科学的に難しいです。

⚠️通常ならば、有料の技術研修のマニュアル内容になりますが、皆さんに限りなく正しい情報を知って頂きたく、記事にいたしました。

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