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読了「彼女が最後に見たものは」まさきとしか

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クリスマスイブの夜、新宿区の空きビルの一階で女性の遺体が発見された。
五十代と思われる女性の着衣は乱れ、身元は不明。
警視庁捜査一課の三ツ矢秀平と戸塚警察署の田所岳斗は再びコンビを組み、
捜査に当たる。
そして、女性の指紋が、千葉県で男性が刺殺された未解決事件の現場で採取
された指紋と一致。名前は松波郁子、ホームレスだったことが判明する。
予想外の接点で繋がる二つの不可解な事件の真相とはーー⁉
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二つの事件はどうして起こってしまったのか…?
知れば知るほど複雑で、どちらの事件も意味は違えどかわいそう。

結末はなんとか救われるような終わり方だと思うから、よかった。

そして題名の意味が分かるとき、三ツ矢の言葉と共にハッとさせられる。

ホームレスだから不幸なのか。
両親が揃っていて、健康だから幸せなのか。

死んだら悲しいのか、生きていれば幸せなのか。

心に深くしみ込んできて、改めて他人の幸か不幸かを
外野の人間が決めたり判断してはいけないな。と思った。

423ページでしたが、個人的にはあっという間に感じました。
そして三ツ矢と田所のバディシリーズ2作目ですが
前作を読んでなくでも読める作品だと思います。

郁子さんの思いは伝わる術がないと思うと、悲しいし
どうやってか伝わってほしいと思ってしまった。

今回は三ツ矢のセリフを一つだけ紹介します。
「女性でも男性でも、何歳でも、ホームレスでもそうでなくても
殺されていい人なんていませんよ」
他にもあるのですが、それはぜひ読んで感じてみてください✨


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