ビールの泡の天井

今日は1日じゅう眠かった。春のあたたかさを思い出したあとのこの寒さは、体にしみた。風はつよくて、雨 つめたかったし。

ビールの泡の真下でねむってみたい

しゅわしゅわ~

ぷすぷす~

白い天井はさりげない音をたてながら消えていって、その向こうには青空が見えるはず。

(ねむってて見えないけどね)

むかし、よく部屋の天井に星空を映し出しながら眠ったものだ。ほとんど見ないの、星空の下で眠る贅沢だよ。

ピアノの鍵盤の

瓶のなかのスライムの

自転車の持ち手の銀色の

知らない町の螺旋階段の手すりの

ベッドから抜けて裸足であるく夜の廊下の

ひんやりした感触をうかべる夜。

とてもさむかったなぁ、ばいばい。


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