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切手のはがき屏風仕立て

友人のお母様が集めていたという民家切手シリーズ、1997(平成9)年11月から1999(平成11)年5月に5回に分けて記念切手として発行されたもので、10種はいずれも国指定重要文化財ばかりの大変貴重な住宅です。
住宅を一覧にするとこんな感じ。

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切手をしまい込むのではなく、眺められる方法はないものかと思い、表装してはがき屏風に仕立ててみました。表装はいつもの経師店の職人さんにお願いしました。
表は墨と紺の格子の秩父銘仙の着物の裂、屏風の断面と蝶番には紺青の鳥の子紙、裏の裂は渋〜い銀襴でまるで裏が表のような重厚な雰囲気です。

はがき屏風とはいつ頃誰が考案したものでしょうか。はがきサイズですから場所をとらず、持ち運びも可能。旅に出た先の宿のお部屋に飾って眺める、なんて楽しみ方はどうかと思います。職人さんに、忘れてこないように言われました・・・。
小人になった気分で眺めると、四曲の屏風にずらりと10種の重要文化財の民家が立ち並びます。いつか全て現地を訪れたいものです。切手がきっかけで生まれた小さなはがきが屏風の世界に大きな夢が広がる室内装飾織物がたりです。

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