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初めての雨ゴート

普段着物生活を始めて悩ましいのが、降りそうで降らなさそうで降りそうな日に着物を諦めること。大雨の日にはそもそも着物を着て出かけようと思いませんし、どうしても出かけなくてはいけないお茶などのお稽古をしているわけでもないのですが、今日着物着たかったのに〜、ともやもやしていました。
 
そんな普段着物生活には雨ゴートが必要と思い調べてみたところ、いまいちピンとこなかったので、いつのきものサロンの渡辺さんに相談。意外にも提案されたのは機械織り大島をパールトーン加工してコートに仕立てるというもの。大島は水に強く乾きやすいから雨ゴート向きで、さらに着物に仕立てるにはちょっと柄行きが難しい反物があるそうです。いくつか見せていただき迷ってしまったところ、織元さんがおっしゃるには「雨の日が楽しみで着たくなるものがいいですよ」と。なるほど〜と、ピンクベージュ地にグレーの格子の綺麗目でやさしい色柄の反物に決定。3月末に仕上がってきて4月は大活躍中です。その上、塵除けとして着てもOKとのことで、さすがに冬用コートは着られない肌寒い日のスプリングコートとしても活躍。
 
草履も雨用が必要だなと思い相談したところ、雨専用草履ではなく、晴れの日用の草履にビニール製のカバーをかけるもので十分とのこと。降りそうで心配な時に持参してもいいのですが、カバーをかけて出かけてしまっても見た目・履き心地ともに問題なし。
 
今年の4月は天候不順でどんよりお天気の日が多かったのですが、雨降りが楽しみで着たくなるコートのおかげで気分は晴れやかでした。洋服にカーディガン、ジャケット、ダウン、スプリングコートなどなどがあるように、着物にも羽織、道行、塵除け、コートなど様々なアウターアイテムがあると普段着物生活の幅が広がりがすます楽しくなる、初めての雨ゴートがたりです。

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