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比叡山を登る

延暦寺を中腹に抱える比叡山に登ってきました。
比叡山は別名「都富士」と呼ばれるように三角錐の山容をしてます。ただし、富士型でありながら、四明岳と大比叡の二峰から成っているため、「比叡山」というのは総称なんだそうです。僕も登る行程を調べるときに初めて知りました。
なので、今回は正確にいうと「大比叡」を目指すルートです。叡山電鉄の修学院駅から延暦寺東塔地区を観光し、山頂に向かいました。

登山口に続く街道もあちこちで春が感じられます。ハクモクレンが満開で、ソメイヨシノも数輪だけ花をつけていました。
山も裾野に近いところでは最近の温かさに目覚めて、トカゲや小さい虫が動き出しています。木によっては若葉も芽吹いています。

ハクモクレン


若葉が芽吹いています

ただ、ある高さを境にして、空気が変わったことに気づきました。春の陽気を拒むように、冷たい空気に包まれています。登るにつれて、脱いだジャンバーを着ても指先が冷たく、手袋を持ってこなかったことを後悔するほど。
この日の京都市は気温が18度まで上がったそうですが、ある高さからは10度を下回っているんじゃないかと思えるほどでした。
あまりの体感温度の変化に、途中で「浄殺結界趾」というスポットがあったので、一緒に登った妻と「これ、結界に入ったようだね」と八分冗談、二分本気でしゃべっていました。
比叡山に登る方は服装に気をつけたほうがいいかもしれません。

その寒さとは裏腹に、この日は雲一つない快晴。
おかげでこれ以上ないと思えるほどの眺望に恵まれました。
修学院駅から延暦寺東塔地区に向かうコースにはビュースポットは主に3か所あります。
1つ目と、2つ目のビュースポット「東山73-3」からは京都市が一望できました。
鴨川デルタと下鴨神社の森もはっきりと分かります。向かいの山は、青空の画用紙に鉛筆で線を引いたような美しい稜線を描いていました。

京都市を一望
鴨川デルタ

3つ目のビュースポット「つつじヶ丘」からは大原地区と琵琶湖が望めます。
僕は関西に住み始めて2年半ほどなので、地理感覚がイマイチつかめていません。なので、「つつじヶ丘」から望める琵琶湖も水辺が遠くまで広がっていたので、グーグルマップで確認するまで海だと思っていました。
ふつうに考えれば比叡山から日本海は見えません。琵琶湖の大きさと滋賀県の近さを実感した時でした。

「つつじヶ丘」からの琵琶湖

「つつじヶ丘」から延暦寺東塔地区までは15分ほどで着きました。修学院駅からだと2時間くらいです。
参考にしたHPだと3時間以上の行程なのでかなりのハイペースです。

楽だったわけではないけれど、先々週に登った生駒山よりも登山感があったので、その気分が後押ししてくれたのかもしれません。

そのあと延暦寺東塔地区を観て回りました。
その感想は記事をあらためて書こうと思います。

最後までお読みくださりありがとうございました!

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