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寺澤の灯りの中の味しらべ|櫻井焙茶研究所 焙じ茶(つゆひかり)

紫陽花の美しさも見納め、夏の始まりを感じる頃になりました。
6月29日の新月にお届けする、和蝋燭の定期便 灯火日和ともしびより

(なんて言ったら良いか分からないけれど、美味しい )を、もっと五感をフル回転して楽しんでいただくための「味しらべ便り」をお届けします。

HAZEスタッフの中でも、特に味覚が敏感なスタッフ寺澤てらさわが、丁寧な言葉でおいしさを表現します。

ぜひ、焙じ茶と灯火を準備してご一読ください。


ホットでもアイスでもおいしい焙じ茶

初めまして、寺澤です。どうぞ、よろしくお願いいたします。

焙じ茶を、お先にいただきました。

まず封を開けた瞬間とどいた香りに、これは間違いないと確信しました。
香りの感じ方にはグラデーションがあると思いますが、こちらの焙じ茶においてはそのグラデーションが実に滑らかで、シームレス。
美しさのあまりうっとりしました。


説明書通りに最適な方法で淹れると、熱が加わったおかげか、香りに「少しの甘み」が重なり、全体的にまろやかな印象に。


肝心のお味は、驚くほどにスッキリです。
若干の渋みに特徴があるものの、いたって淡泊と言えるのではないでしょうか。
「香りの豊かなグラデーションに対し、味にはグラデーションがない。」
この決定的な対比が、嗅覚と味覚とを一旦は引き離しますが、時間とともにやがて調和し一つになり、安らぎをもたらしてくれました。
前回のティザンヌとはまるで違う、お茶体験となりましたが、皆様はいかがでしたか。

意識的に、分析するようにお茶をいただくことで、自分自身に生じる反応や感覚に新しい発見がありますね。

一晩、ゆっくりと時間をかけた水出しもおすすめ


また、焙じ茶とは別にサンプルとして「包種茶、松葉、レモン果皮」のブレンド茶もいただきました。(現在はsold out 夏季限定の茶葉)

こちらは爽やかな花の香りのような印象です。茶葉の「旨みを含んだ苦味」とレモン果皮の「酸味を含んだ苦味」。この二種類の異なる苦味が、互いを尊重しつつ主張し、上手くバランスしているブレンドなのではないでしょうか。

暑さ厳しくなるこれからの季節に、一つの癒しになってくれるような気がします。
櫻井焙茶研究所さんの世界観に共感した方は、季節を感じるお茶がたくさんあるので、一度オンラインショップを御覧ください。
ありがとうございました。
寺澤



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