【創作BL】敗残者の矜持(仮) 序章【未完】

※過去に書いていて、途中で放り出した作品のため、未完。
※屈強で寡黙な島国の将軍×妖艶な美貌の帝国の末皇子

※※※

 カントルーブ帝国議会は、ざわついている。いい年をした貴族たち――そのほとんどは男である――が、隣に座る人間と雑談に興じている様は、まるで年端もいかぬ子供を集めた学園と変わらない。そして、前に立つ人間の咳払いによって、徐々に静まっていくのも、彼らが若い頃と変わらない。

 皆さんが静まるまでに、十五分かかりました――そんな顔をした宰相は、自慢の髭を撫でつけてから、朗々と開会宣言をする。

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